グラスサウンドスピーカー『LSPX-S2』が実現した
リアルでクリアな音質、癒しの空間づくりとは?
透明な有機ガラス管から音を出す「グラスサウンドスピーカー」に新たなモデルが加わりました。新モデル『LSPX-S2』の注目ポイントを開発メンバーの声とともにお届けします。
美しい有機ガラス管の
「見た目そのまま」のリアルでクリアな音
まずは「グラスサウンドスピーカー」という製品についてあらためて教えてください。
商品企画 保田
(ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社 企画ブランディング部門)
保田:一見スピーカーに見えないデザインなのですが、実はBluetoothスピーカーで、見た目そのままのクリアな音が部屋中を満たしてくれます。音と一緒に光も灯せばその場の雰囲気をパッと変えられるというのも特徴です。自然にインテリアになじむので、これがスピーカーだとご存じない方に音を聴いていただくと、「あれ?音はどこから出ているの?」と不思議がられます。
今回、そのコンセプトを受け継いだ2号機が発売されることになりましたが、それも1号機の評判や実績があってこそ、ですね。
保田:はい。2016年2月に1号機である『LSPX-S1』を発売してから、本当にご好評をいただいています。一番ありがたいのは、インテリアとして置きつつも、クリアでリアルな音と光で、その場の雰囲気を上質に変えられるというご購入者からの声ですね。リラックスできる、日常の中のちょっとした贅沢時間になるという評判もたくさんいただいています。音の面では、すっと聴き続けることのできる聴き疲れのない音なので、スピーカーから音が鳴っているというよりは、部屋全体から音楽が聴こえるように感じる、という声も多いです。
デザイン 森澤
(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント コーポレートデザインセンター)
なるほど。音とデザインと佇まいといったところで評価を受けているんですね。
デザイン 森澤
(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント コーポレートデザインセンター)
保田:そうですね。たとえばホテルや旅館でも多く導入いただいているところも多いため、そこで感じた体験をお家に持ち込みたいと思われて、購入する方も多いですね。
森澤:レストランやカフェにも置かれているそうですよ。
保田:あ、本当ですか! そういう場所で初めて知っていただく方が多いのも特徴ですね。音と光とでその場の雰囲気を変えるという『LSPX-S1』の良さは踏襲しつつ、さまざまなところで使いやすいようコンパクトに。価格もよりお手にとっていただきやすくした上で、ハイレゾにも対応するなど音質面も強化した2号機『LSPX-S2』が登場します。
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『LSPX-S2』がコンパクト化と
高音質化を両立できた理由
では、そんな『LSPX-S1』のコンセプトを引き継いだ『LSPX-S2』の音質について詳しくお伺いできればと思います。
鈴木:はい。音に関しては、『LSPX-S1』は佇まいから想像される以上の音質で、お客様にもこの商品の特徴でもある透明感や浮遊感が大変好評でした。ですので、それらは『LSPX-S2』でも踏襲しつつ、よりコンパクトで、さらに音も低域、中域、高域の全帯域において進化を図っています。『LSPX-S2』はより多くの方が手に取りやすい価格にしたかったこともあり、音を進化させるのは非常に難しかったんですが……今回、開発を重ねながら音質を進化させたポイントが大きく3つあり、それらを達成することでハイレゾにも対応し高音質化を実現しました。
音響設計 鈴木
(ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社 商品設計部門)
その3つのポイントについて、詳しく教えてください。
音響設計 鈴木
(ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社 商品設計部門)
鈴木:1つめは、高域の音波と中域の音波の放射方向を合わせたという点です。まず、この透明の有機ガラス管を使ったトゥイーターの駆動方式である「バーティカルドライブテクノロジー」は、入力信号に応じて、振動板の端面に配置された加振器が縦(垂直)に振動し、有機ガラス管の端面を物理的に「たたく」ことにより、クリアな音を管全体から360度の全方向に放射できるというものです。この「たたく」という動作原理は、打楽器や弦楽器を物理的に指ではじいたり、たたいて音を出す仕組みととてもよく似ているんですよ。
ドラムを叩いたりギターを弾いたりといった音の出し方に近いんですね。
鈴木:はい。そのような楽器の質感の描写に優れていて、透明な有機ガラス管に音像が浮かび上がりその場で演奏しているかのようにリアルに再現できます。この技術では端面から加振器の振動が伝搬することからトゥイーターの音の放射方向が斜め上向きになるのですが、『LSPX-S1』では中域の音が下向きに出ていたので方向は違っていました。そこで『LSPX-S2』では、ウーファーの配置とディフューザー形状を最適化することで中域の音の放射方向をトゥイーターと同じように斜め上向きに合わせました。これにより中高域の音の繋がりが改善し、明瞭度が向上しています。
『バーティカルドライブテクノロジー』で音を鳴らすイメージ
各音域の放射方向イメージ
低域を再生するパッシブラジエーターの画像
(左:『LSPX-S1』, 右:『LSPX-S2』)
なるほど。
低域を再生するパッシブラジエーターの画像
(左:『LSPX-S1』, 右:『LSPX-S2』)
鈴木:そして2つめのポイントが、このトゥイーターの駆動回路を大幅に見直し、この商品の特徴でもある高域の音をよりクリアにしたことです。従来は、有機ガラス管を加振器で駆動する際に加振器を保護するための抵抗が必要でしたが、『LSPX-S2』ではそれを外しても安定的に駆動できるシステムを新たに開発し実装しました。アンプからみると保護抵抗を介さずに直接加振器を駆動できるので、この商品の特徴である高域の明瞭度がさらに向上しています。
鈴木:最後に3つめのポイントは低音です。低域を再生するパッシブラジエーターについて、『LSPX-S1』ではスピーカーの天面にあったところ、『LSPX-S2』では底面に配置しています。これはパッシブラジエーターの音響グラウンドを強化することで有機ガラス管への不要な振動を抑制するのが狙いです。さらにこのパッシブラジエーターのエッジですが、振幅動作を最適化するためにシミュレーションを重ね、ソニー独自の「スリット」形状を採用しました。これにより従来に比べ振幅動作の線形性が改善され、低音の明瞭度が向上しています。また、好みに合わせて、スマートフォンアプリ「Music Center」から低域を強調する「ベースブースター」をON/OFFすることもできます。
パッシブラジエーターが上にあるか下にあるかで、製品としての印象もまったく違って見えます。
鈴木:はい。また、セット重心を下げたことで、安心して置けそうという印象も含めて、非常に安定度が増していますし、しっかりした低音が出せるというメリットもあります。このスピーカーの見た目ではあまり低音に期待されないかもしれませんが、地面を通して振動が伝わる『LSPX-S2』の構造はこのようなコンパクトなサイズでも低音感を出す工夫になっています。
保田:高音のクリアさに特化した『LSPX-S1』に対して、それをキープしつつ低音に味付けをした『LSPX-S2』といった関係性ができましたね。
鈴木:そうですね。グラスサウンドスピーカーの音のコンセプトとしては、この有機ガラス管を鳴らして透明感、浮遊感のある音を部屋中に満たすことが一番の価値です。『LSPX-S2』ではそこにより明瞭な低音が加わることで、さらに特徴である高音が際立つような音作りを目指しました。
『LSPX-S2』の音に関しては、新たにハイレゾへ対応したのも特筆すべき進化点と言えるでしょう。これはどのように実現されたのでしょうか。
鈴木:一般的なステレオスピーカーは左右(L・R)のスピーカーユニットが明確に分かれており、それによりステレオ空間の再現が可能です。ハイレゾ対応の一つの要素としてステレオ空間の再現性は重要ですが、今回のグラスサウンドスピーカーの構成は左右にスピーカーユニットが分かれている構成ではないため、ステレオ空間の再現は難しいです。しかし有機ガラス管のトゥイーターの構造は、ステレオの信号を3つの加振器に分配しながら奥行きや高さ方向も含めて立体的に音を出す仕組みで、スピーカー自体がモノラルというわけではありません。この独自の空間表現をうまく活かしながら音作りを行うことで、ハイレゾに対応することができました。また、先程述べた中高域の音の放射方向を合わせ、保護抵抗をなくし直接的に加振器を駆動する新開発回路による高域の進化、さらにパッシブラジエーターのエッジ形状の最適化による低域の進化により、全帯域に対して音質を向上させることでハイレゾに対応することができました。
ハイレゾ対応で360度に音が広がるイメージ
スピーカーの個性を活かしつつ、随所に工夫を凝らしてハイレゾに対応する音を実現できたんですね。
鈴木:はい。一般的なハイレゾ対応スピーカーとは違うメリットもあるんですよ。通常のステレオスピーカーでは、ベストな音はL・Rの中央の位置で聴くことができます。対してグラスサウンドスピーカーではいわゆるスイートスポットが非常に広く、360度どこからでも楽しめる。お客様がお持ちのハイレゾコンテンツを、何か作業をしながらの「上質な“ながら聴き”」が場所を問わず楽しめるというのは今までになかった特徴かと思います。
『LSPX-S2』がコンパクト化と高音質化を両立できた理由 にいいね
有機ガラス管ならではのサウンドで、
音楽のコンテンツもより魅力的に
音の特徴にもなっているこの有機ガラス管ですが、そもそもスピーカーに向いている材質なのかとか、こわれやすいんじゃないかとか、そういう印象を持たれている方もいらっしゃると思います。
鈴木:そうかもしれませんね。ただ、グラスサウンドスピーカーの有機ガラスは、たとえばワイングラスのようなものとは材質がまったく異なります。そういったガラスは割れると飛散しますが、本製品の場合ですと、仮にキズが入ったとしても飛散しにくいという特徴があるんです。
保田:建築や乗り物の窓材、あとは身近なところですとサングラスなど、そういったところに使われているものと近い材質なんですよ。
鈴木:材料選びもそうなんですが、『LSPX-S2』では「高さ」についても非常に凝りまして。最後はミリ単位で調整があったんですけど、それこそ毎日のようにテーブルの真ん中に置いてみて、「もう5ミリ低くしてみようか」とか(笑)。音質と見た目とのバランスを見ながら、そういった細かな試行錯誤を、本当に何度も何度も繰り返しました。
保田:普段はあまりスピーカーをダイニングテーブルの上に置くことはないと思いますけど、『LSPX-S2』なら360度に音が広がりますし、キャンドルのように違和感なく置くことができないかなと…。その時に人と人の間に置いても、できるだけ視線を遮らないものにしたかったんです。ダイニングテーブルは、食事以外にも、仕事をしたりお子様が勉強をしたりと、なにかと過ごす時間が多くなっている場所、そこからいつもパッと手の届く範囲に置ける製品にすることは1つのチャレンジでもありました。もちろんダイニングテーブル以外でも、ちょっとしたスペースでもお使いいただけるよう高さだけでなく太さもマグカップほどの底面積にするなどこだわりました。
『LSPX-S2』のコンセプトイメージ
そうお伺いするとグッと身近なものとして感じられます。ちなみに、『LSPX-S2』で聴くものとして向いているコンテンツ、音楽でしたらおすすめのジャンルなどはありますか?
保田:まずはアコースティックの楽曲ですね。ガラス管を「たたく」原理が打楽器を叩いたり、弦楽器を弾いたりすることと同じなので、弦のはじく音もリアルに聴こえ相性がいいです。ボーカルをじっくりと楽しむような曲でも、吐息や息づかいまではっきりと感じ、まるで目の前で人が歌っているかのように体験いただけると思います。
鈴木:声を聞くという意味ではラジオもおすすめですね。最近はスマートフォンでも聴けるインターネットラジオが多いですが、ああいったものを再生するとエアー感というか、本当にその場でライブを聴いているような感じがあります。音も明瞭なので、ニュース番組などを聞くのにも向いていますし。
森澤:ダイニングテーブルに置いていると、まさに「そこで人がしゃべっている」のを聞くような感覚で楽しめます。
保田:このグラスサウンドスピーカーにどういう楽曲が合うのか、というご質問をいただくことも多かったので、私たちがおすすめする楽曲を何百曲とピックアップさせていただいたプレイリストをSpotifyで公開しています。
https://open.spotify.com/user/glasssoundspeaker
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音を犠牲にしないデザイン
そしてこだわりの「キャンドルライトモード」
好評の『LSPX-S1』に続き、こちらも優れたデザインに仕上がった『LSPX-S2』のデザインコンセプトについて教えてください。
左:『LSPX-S1』/右:『LSPX-S2』
森澤:普段から立ち寄るインテリアショップやレストラン、美術館に座りながら、こういう形なら合いそうだな、という想像をしながら外形のデザインをしていきました。『LSPX-S2』については、音が特徴的な商品ですので、音を邪魔しない、理にかなった形にしようという思いが根底にありました。もともと『LSPX-S1』の小型化を目的に動き出しましたので、当初は同じような筒を小さくしていくデザインを検討していました。ただ設計思想が同じまま小さくしようとしても、音が変わっていってしまいます。そこで方向転換して、新たに考え直すことになりました。
具体的にはどのようなアイデアになっていったんでしょうか。
森澤:ダイニングテーブルの中心に置いても人と人との会話を遮らないようなボリュームを目指しました。そのため、高さは当初ワインボトルほどを想定していたものの、キャンドルとかランタンのように小さいものにしていく方向にふっていきました。低音を出す部分を下にまとめていき、あとはミッドレンジのウーファーが上を向いていることもあり、音を邪魔する造形にならないように上部はなるべく細くして音が抜けていくようにしたいって話をしていましたね。そのために有機ガラス管型トゥイーター部のボリュームを抑え、内部のレイアウト変更で低重心化を行いました。
フォルムが優しいのと、くびれが印象的ですね
森澤:はい、今回はより小さくそばに置くことを考えていましたので、曲線は優しさを感じさせるので合っているなと。くびれについては、音を邪魔しないためにそぎ落としていきました。加振器の振動を、直接下に落とさないように斜めに中心に向かって線を集めたのと、ミッドレンジの音が変に反射しないようにできないかという意味で空間を作っていったのです。結果的にくびれは物体の物量を軽快に見せることもできましたし、上にあるガラス管を強調する効果もありました。くびれが無いデザインと見比べてみて、やはり軽やかさがありましたね。
本体の素材についてはどのように選んでいったのですか?
森澤:スピーカーとしての存在を感じさせずに住空間になじむ佇まいを目指して、形状だけでなく色や素材にこだわりました。具体的には、高域を奏でるトゥイーター部は存在感をなくす透明な有機ガラス管を、本体は柔らかい光を際立たせるペールゴールドを施し、底部はご自宅のインテリアに自然と馴染むようなブラウン色を選びました。ダイニングテーブルはもちろん、デスク、ベッドサイドやリビングなど、さまざまな場所で使っていただけると嬉しいですね。
本製品のデザインという意味では、形もそうですが、光を使った演出もかなりポイントになっているかと思います。
森澤:はい。『LSPX-S1』は真空管やフィラメント(真空管、電球などの内部に見える糸状の線)のイメージを大事にしたデザインで、LEDの開発にもすごく力を入れていました。『LSPX-S2』ではこのLEDをなんとか1灯にできないか、という思いがあったのと、直接光を見せていた『LSPX-S1』の作りから、今度は間接光に変えたかったんです。そこで、LEDの上にレンズを乗せて、反射を使って明るさや雰囲気を出すレンズリフレクターという案を出しました。もともと僕はライティングのデザインも昔からやっていて、光は得意なほうなので(笑)。それを活かして、レンズの光を増幅させるような仕組みを作りました。直接光を抑えて眩しさを軽減しながら、広いエリアを照らす効果があるんですよ。このリフレクター、開発メンバーの間では「水たまり」と呼ばれているんですけど。
レンズの効果で、水たまりのように光がとどまる仕組みなんですね。
森澤:水の中に光が浮いているようなイメージです。1灯のLEDで『LSPX-S1』ぐらいの光の量を出すのはけっこう難しいんですけど、光の反射をかなり工夫した結果、同じぐらいにできました。
保田:点々と光の粒のようなものが見える、けっこう不思議な構造ですよね。
森澤:これは、うまくいった!という手応えがあります(笑)。消灯したときに光源を見せたくないというか、「どこが光ってたんだろう?」とわからなくできる効果にもなりました。
このライトは、オン・オフ以外に調光機能もあるんですよね。
保田:そうですね。スマートフォンアプリ、本体のボタンどちらでも操作でき、シーンに合わせて32段階から選べます。
『LSPX-S2』ではキャンドルライトモードという新機能も追加されました。
保田:はい。これをオンにするとLEDの光がキャンドルのように心地よく揺らぐというものです。『LSPX-S1』のお客様の声をいろいろ伺っていて、リラックスしているときに使われる方が多かったのと、ダイニングテーブルの上に置いたときなど、この製品自体がキャンドルライトのように使えたらいいな、というのは私たち自身も思っていました。この機能で、お気に入りの音楽を聴きながらキャンドルの光で癒されるといった時間をさらに作っていただけるんじゃないかなと思います。
これは、モードのオン・オフを切り替えて使う機能なんですね。
保田:はい。オンの時には強・弱を選んでいただくことができます。強のほうがよりはっきりとわかるキャンドルライトの揺らぎ、弱のほうがじんわりとした、リアルな炎の揺らぎに近いですね。そこはお好みで、たとえば就寝前や気分を鎮めたいときには弱を使っていただくとか、人をお招きするときやムードを作りたいときなどには強を使っていただくとか、そういう使い分けができるんじゃないかなと。間に置いて会話をしている時も、ふっと見つめてしまうような存在になることを大切にしています。音楽をかけていなくても、LEDの光だけ、キャンドルライトだけでもお使いいただけますよ。
音を犠牲にしないデザインそしてこだわりの「キャンドルライトモード」 にいいね
ロングバッテリーや細かな便利さも
行き届いた、
「いいことずくめ」の一台に
『LSPX-S2』ではバッテリーの駆動時間もかなり向上していますよね。
保田:最長8時間のバッテリー駆動を実現しました。これは、毎日1時間使っても、1週間は充電しなくてもそのまま置いておけるように、という目標から実現したものです。
さらに『LSPX-S2』ではWi-Fi対応と、それに伴うマルチルーム対応も実現しています。
保田:はい。Bluetooth接続の場合は、スマートフォンなどの送信機側とスピーカーが「1対1」の関係になりますが、Wi-Fi対応、つまりホームネットワークにつなげられることで、それが「1対複数」にできるというのが大きな違いです。Music Centerに対応しているソニーのスピーカーであれば最大10台まで繋げられるのですが、複数台を繋げると、まるで音がどこから鳴っているか分からない、スピーカーの中に入りこんだような、不思議な感覚に包まれます。そのほかにたとえばリビングで音楽を聴いていて、移動した寝室でほかのスピーカーで何か他の音楽を聴きたいといったとき、キャスト(送出)先を変えることで簡単かつシームレスに音を聴くこともできます。
ワイヤレスマルチルーム対応だから、あらゆる場所で音楽を楽しめる
そして最新の便利な機能として、Spotify Connectについても教えてください。
Spotify上の音楽をすぐ流すことができるボタン
Spotify上の音楽をすぐ流すことができるボタン
保田:Spotify Connectは、音楽ストリーミングサービスSpotify上の音楽をWi-Fi経由で高音質に聴くことができる機能です。また、プッシュ&プレイという機能も新たに対応しています。『LSPX-S2』本体に音符マークのボタンがあるのですが、これを押すと、あらかじめ選択しておいたSpotify上のプレイリストがWi-Fi経由で自動的に流れるというものです。
日常生活の中で、「ちょっと音楽が欲しい」と思われる瞬間ってあると思うんです……でも、スマートフォンや音楽プレーヤーを立ち上げて曲を選ぶほどでもないなっていう瞬間、そういうときでも、何も考えずにこのボタンを押せばすぐに音楽が聴けます。音楽を聴く時間がきっと増えるのではないかと期待しています。
見た目も、音も、機能も「いいことずくめ」のスピーカーになりましたね。では最後になりますが、あらためて『LSPX-S2』についてアピールしていただけることがあれば一言ずつお願いします。
保田:この透明なガラス管から奏でられるクリアな音を一度聴いてご体感いただきたいですね。あとはぜひ、ご自宅の中でこれを使う「お気に入りの場所・時間」を見つけていただきたいなと思っていて。ダイニングテーブルの他に、私はベッドサイドに置いて使うのも好きです。スリープタイマーがついているので、キャンドルライトモードの光を灯して音楽を聴きつつそのまま眠るというのもおすすめです。日常の中のちょっとした贅沢時間を作ってもらえると嬉しいですね。
森澤:僕としては、デザインするうえで音を犠牲にしないことが一番大事でしたので、その音のクオリティーは自信を持って薦められるものだと思います。『LSPX-S2』はお手頃な価格にもなりましたし、ぜひ体験してほしいなと。
鈴木:よりコンパクトになったうえで音質が進化している『LSPX-S2』は、見た目のイメージよりも、いい意味で期待を裏切る音質に仕上がりました。生活空間に溶け込むような音と佇まいは、他にはない唯一無二のものだと思うので、ぜひご家庭で体感していただきたいです。
ロングバッテリーや細かな便利さも行き届いた、「いいことずくめ」の一台に にいいね
グラスサウンドスピーカー『LSPX-S2』の開発者トークショー&体感イベントを開催
グラスサウンドスピーカー『LSPX-S2』の発売を記念して、開発者トークショーを開催します。
エンジニアとしてのこだわりや開発秘話を直接聞くことのできる、またとないチャンスです。
さらにそのこだわったクオリティーをじっくりと体験いただける音のデモもご用意しております。ぜひこの機会に、ご来店ください。