商品情報・ストア Feature 特集記事 "好きを極めるスマートフォン 1から生まれ変わった新フラッグシップ「Xperia 1」【カメラ&ゲーム編】

好きを極める新フラッグシップ「Xperia 1
ソニーだからこそ実現できる
新しいコンテンツ体験を

【カメラ&ゲーム編】

ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)の新フラッグシップスマートフォン『Xperia 1』の魅力を2回に渡って紹介する開発者インタビュー。その画と音の魅力に言及した前編に続き、後編では大幅に機能強化されたトリプルレンズカメラ、そして超ワイド画面で新たな体験を生み出したというゲーム機能について開発者が紹介します(全2回)。

シリーズ初のトリプルレンズカメラなど
撮影機能も劇的進化

『Xperia 1』では、シリーズ初となるトリプルレンズカメラを搭載しました。それによって、どういったメリットが生まれたかを教えてください。

平山:Xperia™では、去年発売された『Xperia XZ2 Premium』で初めてデュアルカメラを搭載しました。その際、メインのカメラに加え、高感度なモノクロカメラを搭載することで高感度特性を高めましたが、『Xperia 1』では、3つのカメラを全てカラーセンサーとした上で、メインのカメラに対して、望遠レンズ、広角レンズを搭載し、ズームからスーパーワイドまで、さまざまな被写体に対応できるようにしています。

また、デュアルフォトダイオード搭載のイメージセンサーによる暗所でも高精度なフォーカスや、レンズ交換式デジタル一眼カメラ「α™」由来の新開発の画像処理エンジン「BIONZ X™ for mobile」によるRAWのノイズ低減処理をすることにより、暗所撮影の画質が大幅に向上しています。さらに、より大きなピクセルピッチ(1.4µm)や明るいレンズ(F値1.6) を採用したことで、従来比※約4倍の高感度撮影を実現しています。 ※Xperia XZ3比

また、もう1つの大きな進化として、シリーズ初となる光学式手ブレ補正にも対応しました。薄暗く、手ブレしがちなシチュエーションでも手ブレを抑えて撮れるようになりました。さらに、光学式と電子式の手ブレ補正を独自のアルゴリズムでハイブリッドに制御し、暗所での動画撮影において従来比約5倍の手ブレ補正を可能にした「ハイブリッド手ブレ補正」を新搭載しています。繁華街などで動画の歩き撮りなどをしてみると、その違いがはっきり分かると思います。

ソニー独自のハイブリッド手ブレ補正

  • 補正前

  • 補正後

あとは人物の瞳を検出してオートフォーカスする「瞳AF」ですね。瞳にピントが合うだけでなく、追随性も非常に良くなっているので、ぜひ店頭などでお試しいただければ。動き回る子供の写真撮影などに威力を発揮してくれますよ。

BIONZ X™ for mobile搭載の進化したAF

  • 被写体の瞳に正確にピントを合わせる瞳AF

  • 動き回る子供の写真撮影にも威力を発揮

『Xperia 1』のカメラ機能向上に使われたαの技術・ノウハウについてもう少し詳しく教えてください。

平山:これまでもα開発チームからの技術提供を受けるなどしながらカメラ機能を開発してきましたが、今回はこれまで以上に突っ込んだ取り組みを行っています。『Xperia 1』のカメラは特に人の肌の再現性についてブラッシュアップしているのですが、それに際し、α開発チームからどのようにすれば肌の質感を向上できるのか、どのようにして撮影結果を評価するのかといった助言を多くもらいました。

具体的にはどんな助言をもらったんですか?

平山:肌といっても人種や照明環境により様々なので、効率良く評価していくための方法論などです。顔の陰影部分のノイズに注目すると自然な肌色を再現できるなどといった具体的なアドバイスを多くしてもらっています。なお、肌の再現については、業務用機器の開発を担当している厚木のチームからも地域・人種による肌色の好みなどについて学んだ考え方も役立ちました。

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Cinema Pro」という
もう1つのカメラ機能

厚木の開発チームはディスプレイチューニングを監修したということでしたが(前編参照)、カメラ機能も監修しているんですね。具体的にはどの機能を監修しているのでしょうか?

ソニーモバイルコミュニケーションズ ソフトウェア技術部門 カメラ担当 平山

ソニーモバイルコミュニケーションズ
ソフトウェア技術部門 カメラ担当
平山

平山:今回、ディスプレイが21:9になるということで、カメラ側もシネマの撮影体験ができるモードを取り入れようということになりました。ただ、従来のカメラ機能に21:9の撮影モードを追加するだけでは面白くないですよね。そこで、それとは完全に切り離した、UIから根本的に異なる「Cinema Pro」という機能を『Xperia 1』の開発にあたって完全に新規開発しています。

これはどういった機能なんですか?

映画制作で広く使われているCineAltaカメラ『VENICE』

平山:21:9アスペクト比、4K HDR 24fpsで映画のような質感や色表現でクリエイティブな撮影体験を楽しめる新しいカメラ機能です。映画の撮影現場などで広く使われているCineAlta(シネアルタ)カメラ『VENICE(ベニス)』などを手掛けるソニーの業務用機器を担当する部門にUIや画作りを監修してもらっています。

松原:これ、UIが『VENICE』の側面パネルを模しているのも面白いですよね。実のところ、『Xperia 1』を買った人の中で、映画撮影用カメラである『VENICE』に日常触れるクリエーターの方はなかなかいないと思うのですが、あえてその再現にこだわっています。

シンプルで直感的な『VENICE』の側面パネル

都築:そこは、ソニーモバイルの新しいビジョンにも関わっているんです。今年2月の「MWC19 Barcelona」で、ソニーモバイルは「好きを極めたい人々に、想像を超えたエクスペリエンスを」という新しいビジョンを発表しましたが、「撮影の好きを極めている!」「音楽の好きを極めている!」「映画の好きを極めている!」など、何か1つのことに徹底的にこだわって好きを極めている人たちに、これはすごいぞと思ってもらえる、ユニークな価値を持った製品を作っていこうという想いが込められているんです。なので、映像制作の好きを極めている人や、これから極めたいと思っている人たちに「おおっ!」と思っていただけるようにUIや画作りまでこだわって作っています。

知らなかった人が、『Xperia 1』で『VENICE』について知って、「映像制作の好きを極めたい!」って人になるかも知れませんしね。

都築:そうですね。『Xperia 1』での体験をきっかけに、そういう人が増えていったら嬉しいですね!!

平山:その一方、あくまで『Xperia 1』はスマートフォンですから、一部の人にしか使いこなせないようなものにはしていません。一人でも多くの人に「ちょっとやってみようかな」と思っていただくため、オートフォーカス機能や、手ブレ補正機能などを使えるようにしています。また、映画のような非日常的な表現をLook(ルック)という画作りのプリセットとして用意しています。Lookを切り替えることで、さまざまな印象の動画撮影を楽しめるんですよ。

ちなみに、「Cinema Pro」はどういった被写体を撮るのがおすすめなんですか?

松原:日常ですね。普段見慣れた風景もこの機能を使って撮るだけでシネマライクな「作品」にする体験ができます。

平山:たとえばこの動画は、私がバルセロナに出張した際、バーで撮ったもの。通常のカメラで撮ってももちろん美しく撮れるのですが、「Cinema Pro」で撮った方が印象的でストーリーを感じさせるものになっていると思いませんか?映画の1コマのような雰囲気というか。

  • 通常撮影

  • Cinema Pro 「Venice CS」で撮影 (イメージ)

※Cinema Proで撮影した動画はHDRフォーマットですが、本画像はSDR変換したイメージ画像です。

松原:この先何かが起こるんじゃないかという気になりますよね。なかなかこの価格帯でシネマライクな撮影体験ができるカメラってないので、新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思っています。『Xperia 1』を手に取った人が「Cinema Pro」でどんな作品を撮ってくれるのか、今からとても期待しています。

「Cinema Pro」というもう1つのカメラ機能 にいいね

Xperia 1』が約束する
極上のゲーム体験

『Xperia 1』ではゲーム体験についても大きな進歩があったとのことですが、具体的にはどういったことをやっているのでしょうか?

ソニーモバイルコミュニケーションズ 企画部門 ゲーム体験企画担当 田倉

ソニーモバイルコミュニケーションズ
企画部門 ゲーム体験企画担当
田倉

田倉:モバイルゲームの体験をより素晴らしいものにすることに挑戦しました。モバイルゲームは、特定の端末向けに作りこまれていないため、ゲームタイトルと端末の組み合わせによっては、快適にプレイできたり、できなかったりするということが起こります。今回、『Xperia 1』では、ハードウェア、ソフトウェア両面で最適化を行い、より多くのゲームが快適に動くスマートフォンに仕上げています。

『Xperia 1』最大の特長である、21:9のディスプレイがゲーム体験にどのような影響を及ぼすのかも教えてください。

田倉:まず、ビューイング範囲が大きく拡がります。21:9と16:9ではそこまで大きな違いにならないように感じるかも知れませんが、モバイルゲームの場合、実際には画面の両端に操作用のUIが乗ってきて、そこに指がかぶりますから、それによる没入感、プレイしやすさは、数値の差以上に変わってきます。

ただ、業界初である21:9のディスプレイに対応するゲームがどれくらい出てくるのかを不安に感じる人も多いのではないでしょうか?

田倉:画面比率21:9はAndroid標準でサポートされる範囲と定義されている規格になっています。ですので、全く対応しない、プレイできないようなゲームはあまり出てこないと予想しています。一部、表示領域が左右一杯とならないものは出てくるかも知れませんが、多くの場合ボタン類は画面の端に配置されるので、指のかぶりは少なくなるはずです。

それらの中で、発売時に公式に『Xperia 1』に対応するタイトルについてご紹介いただけますか?

田倉:「フォートナイト」「アスファルト9:Legends」「伝説対決 -Arena of Valor-」の3タイトルが『Xperia 1』の21:9ディスプレイに正式対応しています。このコラボに際しては、それぞれのタイトルに明確な意図があります。

まず、「フォートナイト」は今、世界的に大人気のゲームタイトル。それを21:9対応にすることで、より多くの人々に、その魅力を伝えられればと考えました。特にこの作品はクロスプラットフォームにも対応しているため、自宅ではPlayStation® 4で、外出先では『Xperia 1』で、といった使い分けもしていただけます。

「アスファルト9:Legends」は、美しいグラフィックが特長的な作品。その没入感と疾走感を『Xperia 1』のディスプレイで表現したいという気持ちがありました。特に疾走感は画面がワイドなほど強調されるので、21:9の効果を強く感じていただけるはずです。

「伝説対決 -Arena of Valor-」は、世界で最もプレイされているモバイルeスポーツタイトルの1つ。アスリートがしのぎを削るモバイルeスポーツの世界は、プロにこだわる『Xperia 1』という文脈にも符合します。

もちろん、21:9に正式対応するタイトルはこれだけではありません。今後もどんどん増えていく予定なので、ご期待ください。

そして、『Xperia 1』では、もう1つ「ゲームエンハンサー」というゲーム専用の新機能も追加されました。これはどういったものなのですか?

ゲームエンハンサー機能でゲーム時のユーザービリティが向上

田倉:モバイルゲームのプレイをサポートするさまざまな機能をひとまとめにしたものです。集中してプレイしたいときに邪魔になるメッセージなどの通知をオフにしたり、ゲームを安定してプレイするためのモードを選択するなどといったことが、ゲーム画面から切り替えることなく行えます。ほかにも、ゲームの長いロード時間中に攻略動画や攻略情報閲覧などをオーバーレイする形で表示、再生できる機能や、気軽にゲームプレイを録画してシェアできるようにする機能などを用意しています。

これまでXperiaにはこうした機能を搭載していなかったのですが、やるならしっかりしたものを作りたいと考え、自分自身気になっていたことや、社内のゲーム好きの声を集めて、より快適にゲームを楽しめるようなものに仕上げました。

ゲームエンハンサー機能でゲーム時のユーザービリティが向上

なお、余談ではありますが、2019年4月27日〜28日にニコニコ超会議で開催されたモバイルeスポーツの大会「伝説対決 日本代表決定戦」で『Xperia 1』が大会用公式端末として使用されました。まだ発売前にもかかわらず、本気でモバイルゲームを極めたいと考えている方々に認めていただけたのはとても光栄なことです。

※本大会用に一部仕様を変更した端末を使用しています。
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これが新しいXperiaのかたち
「さすがはソニー!」と
驚いてもらえるはず

松原:『Xperia 1』には、現時点で準備できる最高峰のディスプレイを搭載しました。ぜひ、これを使ってさまざまなコンテンツの良さを最大限に引き出して楽しんでいただければと思います。昨今、ネットの掲示板などで「ソニー製品をソニーの技術を結集させて作るのはあたりまえだ!」というお叱りの声を見かける事があるのですが、今後は、その“あたりまえ”を越えていく勢いで、さらにソニーの力を集結させて、より良い製品を作っていきたいと考えております。どうかご期待ください。

松本:『Xperia 1』は、Dolby Atmos®の立体音響技術を含むシアターサウンド体験を、そのエッセンスを損なうことなく、相似形でダウンサイジングして封入したスマートフォン。21:9のディスプレイと合わせて手のひらの映画館として楽しんでいただけるように作りましたので、映画好きの方にはまず一度、これでDolby Atmos®をonにして映画を丸ごと1本楽しんでみてほしいですね。もちろん、ハイレゾなどの音楽再生機能もハイレベルに仕上げています。映画好き、音楽好きの方には、最高の選択肢としておすすめできます。

平山:今回、新しく搭載されたトリプルレンズカメラは、先に紹介した機能のほか、AF/AE追従の高速連写機能など、従来からの正当進化でどんな被写体でもさらに美しく撮影できるようになりました。初心者から上級者まであらゆる方にご満足いただけるはずです。そして、その上で「Cinema Pro」をお試しください。この機能で「記録」のための動画撮影から、「作品」を作るという世界にぜひ1歩踏み込んでいただければ。決してハードルの高い機能ではないので、軽い気持ちでまずは一度、いろいろいじってみてください。

田倉:ゲームは、ディスプレイ、処理性能、サウンドの3要素が密接に絡み合う、総合的に高いパフォーマンスを求められる用途。『Xperia 1』は、その全てが極めてハイレベル。特に今回は、最高のディスプレイを用意してもらいました。まずはそのディスプレイで今までプレイしていたゲームをプレイしてみてください。全く異なるゲーム体験が得られるはずですよ。そしてその次は21:9ディスプレイに公式対応する3作品を試してみていただければ。ぜひ新しい『Xperia 1』でモバイルゲームの最前線を最高の品質で感じていただきたいです。

都築:世界中の多くのメーカーからスマートフォンが発売されている中、ソニーにしかできないことって何だろうということから見つめ直し、そこから「入魂」して、この製品を作りあげました。『Xperia 1』という名前の通り、ここから新しくはじめる新しいXperiaです。映像、音楽、写真、ゲームなど、あらゆるジャンルで、コンシューマー向けからプロフェッショナル向けまで、幅広いお客さまに向けて製品を送り出しているソニーだからこそ生み出せる他社に真似のできないスマートフォンに仕上がりました。試した方には一言、「さすがソニー!」と言っていただければ幸いです。

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