


今、新しい音楽を追い求める世界中のアーリーアダプターたちが夢中になっているという日本のシティポップ。タイムレスで洒脱な歌詞とメロディが、最先端の音楽として受け入れられています。そんなシティポップの源流とされるのが1975年にリリースされたシュガー・ベイブの名盤『SONGS』です。ここではその50周年を記念し、70~80年代音楽文化をこよなく愛するアイドル・島倉りかさん(BEYOOOOONDS)と、音楽の聖地・タワーレコード渋谷店店長・青木太一さん、ナイアガラ・レコード担当のソニーミュージック井上真哉によるクロストークをお届け。シティポップが今もなお愛され続けている理由と、その流れを受けて再評価が始まっているレコード、カセットテープ文化の面白さを、『SONGS 50th Anniversary Edition』の音を聴きながら、たっぷりと語り尽くします。
Index

50年に渡って紡がれてきた『SONGS』の音
シンガーソングライター・山下達郎、大貫妙子らが世に出るきっかけとなったインディーズバンド、シュガー・ベイブ。1975年4月25日に大滝詠一率いるナイアガラ・レーベル初の作品としてリリースされたアルバム『SONGS』は、徐々に当時の若者たちの支持を獲得し、後に立ち上がる「シティポップ」文化の先駆けとなりました。以降、伝説の名盤としてほぼ10年おきに復刻され続けている『SONGS』ですが、実はその音づくりは普遍的でありながらも、時代ごとにわずかに異なっているといいます。楽曲自体の素晴らしさはもちろんのこと、作り手たちが、その時々のこだわりをもって、その時代のための音に仕上げてきたことが、『SONGS』が50年に渡って聴かれ続けてきた、その理由。半世紀の時を経て登場する『SONGS 50th Anniversary Edition』に込められた“今”を、お聴きください。
シティポップの名盤『SONGS』が50周年を記念して復刻!

シティポップに乗って、憧れのあの時代へと時間旅行
山下達郎が大きな影響を受けたというアメリカンポップスをベースに、シュガー・ベイブが切り拓いたとされる「シティポップ」文化は、アイドル歌謡やテクノポップなど、その後の音楽トレンドにも強い影響を与え続けてきた、言わばJ-POPの源流。その歌声に耳を傾けることで、私たちは何時でも、国内音楽シーンの青春時代に旅することができます。いきいきと躍動的で、キラキラときらびやかな、当時を知らない世代にとっても魅力的なあの時代へ。シティポップの音に乗って出かけましょう。
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BEYOOOOONDS
島倉 りか シュガー・ベイブも大滝詠一さんも、松田聖子さんも、すごく先のことをやっていたんだなと感じます。だからこそ今聴いてもオシャレなんでしょうね。今聴いても全然古いところがありませんから、誰の曲か知らないで聴いてる人は、新しいアーティストだと思っちゃうんじゃないでしょうか。
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渋谷店 店長
青木 太一 レコード、カセットテープ共に売り上げがとても伸びています。国内だけでなく海外からのお客さまも多くいらっしゃいますし、アナログ盤をリアルタイムで聴いていた世代だけでなく、音楽体験としての新しさを求める10代、20代の若い方まで年齢層が広がっていることも感じますね。
今、シティポップが世界中で注目されているのはなぜ?

“触れる”ことでしか得られない喜びがある
スマートフォンなどのデジタルデバイスを通じ、オンライン上の何千万曲というライブラリに気軽にアクセスできる現代。そうした中、今、あえてレコードやカセットテープなどのフィジカルな再生環境で音楽を聴く楽しみが注目を集めています。ずしりとした重みを感じるレコード盤、インテリアとしても映える大きなジャケット、なにより、音楽そのものに直接触れるような操作感が、デジタル時代には感じられなかった情動を喚起し、より深く、音楽の深奥へといざなってくれると言うのです。「音」だけではない音楽の喜びを、その目と指で感じ取ってください。
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島倉 りか やっぱりレコードに針を落とす瞬間ってドキドキワクワクしますね。A面からB面にひっくり返す時も、すごく緊張するんですけど、それがまた良くて……。丁寧に音楽を楽しむ体験の最高峰がレコードだなと思います。音楽って耳で聴くものなのに、自分の指と目も楽しませてくれるっていうのが、すごく不思議な感覚。
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青木 太一 レコードやカセットテープには限定感がありますよね。デジタル配信と違って、購入する側もすぐに量産できないことが分かっている。デジタルな時代だからこその特別感も、アナログの楽しいところです。
レコード、カセットテープならではの音に触る高揚感
Interview
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島倉 りか -
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青木 太一 -
ソニー・
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井上 真哉
シティポップの元祖、『SONGS』が
CD、レコード、カセットテープの3形態で復刻
2025年4月23日にシュガー・ベイブの名盤『SONGS』が50周年を記念して復刻されます。まずはその詳細について教えてください。
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井上 真哉 シュガー・ベイブは、山下達郎さんと大貫妙子さんという、今も最前線で活躍されている素晴らしいアーティストの方々が在籍した伝説のバンドで、1975年4月にリリースした唯一のアルバム『SONGS』は日本の音楽誌に残る歴史的名盤と高く評価されています。『SONGS 50th Anniversary Edition』は、その50周年を記念したもので、CDに加え、12インチ・アナログ盤レコード、カセットテープの3形態でリリースされます。

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井上 真哉 12インチ・アナログ盤レコードは、40周年の際にも出しているのですが、オリジナルと異なる2枚組構成になっていました。今回は50年前と全く同じ1枚でのリリースとなりますから、よりオリジナルに近い形をお楽しみいただけます。ちなみにカセットテープの復刻は本当に久しぶりで、それこそ40年以上ぶりくらいになるんですよ。

それは激レアですね! ちなみにCDは40周年の時にリリースされた『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition』とどう異なっているのでしょうか?
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井上 真哉 CD2枚組という構成は変わりませんが、DISC-2(ボーナスディスク)の内容が異なります。なんと、1994年に中野サンプラザで4日間だけ行われた、シュガー・ベイブ時代の作品のみで構成された伝説の公演「TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE Live」からの貴重な音源を収録しているんです。こちらも非常にレアなコンテンツだと思います。
島倉さんもシュガー・ベイブはご存じですよね?
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島倉 りか もちろんです。今日着てきた『SONGS』のジャケットプリントTシャツも、普段から愛用している私物なくらいですから(笑)。大滝詠一さんをきっかけにナイアガラ・レーベルを知り、レーベル第1弾アーティストがシュガー・ベイブさんだと知って『SONGS』を聴くようになりました。ナイアガラサウンド好きにとって、この『SONGS』は何より幸せを感じさせてくれるアルバムだと思っています。

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青木 太一 『SONGS』は、発売当時は早すぎた名盤と言われていましたが、これが後に続くシティポップの原点となりました。今も歴史的名盤として人気が高く、特にレコードは入手困難です。そういう意味でも、この『SONGS 50th Anniversary Edition』は僕もぜひ手に入れたいですね。渋谷店でもすでに予約が殺到しています。
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島倉 りか 私も絶対に欲しいです。今日、予約して帰ります!(笑)

世界中の老若男女に幅広く愛好される
70~80'sアナログサウンド
『SONGS』に限らず、近年、多くの名盤がレコード、カセットテープで復刻されるようになりました。また、新譜をレコードやカセットテープで出すアーティストも増えています。こうした世界的なブームについて、皆さんはどのように感じられていますか?
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井上 真哉 レコードの出荷量は国内外で間違いなく伸びていますね。我々ソニー・ミュージックグループもそうしたレコード文化再評価の流れに貢献すべく、2018年からアナログレコードの自社一貫生産ラインを新たに整えるなどしています。
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青木 太一 タワーレコード渋谷店もアナログ専門フロアを増床しました。レコード、カセットテープ共に売り上げがとても伸びています。ここ最近は、東アジアから訪れる方が多く、「音楽好きならタワーレコード渋谷店のアナログフロアに必ず寄る」と、SNS上で話題になっているようです。おかげさまでアナログフロアは7割が海外からのお客さまとなっています。

若い世代の島倉さんも、そのブームを肌で感じていらっしゃいますか?
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島倉 りか はい、感じています。私自身、レコードを聴くのが大好きで、自宅にもいま50枚くらいあるんですよ。暇があればレコードショップで棚を漁っていますし、同世代の友達からも「レコードを最近集めてるんだよね」という話をよく聞きます。

そんなアナログブームの中で、どういった音楽が好まれているのでしょうか?
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青木 太一 いわゆる「昭和歌謡」や「シティポップ」が強く、復刻・再発(再発売)も増えています。とりわけ70~80年代を彩った後者は世界的な注目度も高く、勢いがあります。
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島倉 りか 分かります! 私が普段好きで聴いているのもまさにその昭和歌謡やシティポップなんですよ。中学生の時に松田聖子さんを知って大好きになって、そこから昭和のアイドル歌謡を深掘りしていくようになりました。あの頃の歌謡曲はその時代を知らなくても懐かしい感じがするし、キラキラした音がすごく耳に残って、聴いていて落ち着きます。歌詞からも情景がすごく浮かんでくるんですよね。
昭和の名曲には心に響く情緒がありますよね。
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島倉 りか そう思います。そして、そこからシュガー・ベイブと共にシティポップ文化を作りあげていった大滝詠一さんに行き着き大ファンになりました。大滝さんの作られる音楽も聴いているだけで幸せな気持ちになれるんですよね。
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井上 真哉 それこそ『SONGS』は、大滝さんがナイアガラ・レーベルを立ち上げて自らレコーディングとミックスを担当されたわけですが、今、改めて聴き直しても50年前の曲とは思えない独特で普遍的なサウンドですよね。キラキラしているんだけど、ロックな感じもあって。

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島倉 りか シュガー・ベイブも大滝詠一さんも、松田聖子さんも、すごく先のことをやっていたんだなと感じます。だからこそ今聴いてもオシャレなんでしょうね。今聴いても全然古いところがありませんから、誰の曲か知らないで聴いてる人は、新しいアーティストだと思っちゃうんじゃないでしょうか。
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青木 太一 大滝さんも、シュガー・ベイブで新しい音楽にチャレンジされた山下達郎さんも、アメリカンポップスからも影響を受けたシティポップの先駆け。普遍的なサウンドが作り出せているんだと思いますね。そして、70~80年代の日本のミュージシャンは、生演奏がものすごく巧い。それも音楽が古びない理由だと思います。
そういう普遍的な音楽をアナログレコードで聴くと、さらに味わいが深まりますね。
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島倉 りか はい。今はいろんなものが進歩して手間を掛けずに楽しめるようになっています。でも、だからこそ、お店に行って自分でレコードを探して買って、家に帰ってそれに針を落として聴く……手間をかけて聴くということ自体に、価値があるなと思えるんです。手間がかかるぶん音楽にじっくり向き合える。その時間が私は好きです。昭和の音楽を聴いていると、時間旅行している感覚にもなります。
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青木 太一 「時間旅行」はすてきなフレーズですね。
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井上 真哉 長年に渡って音楽を発信し続けてきたソニーミュージックとしてもとてもうれしい感想です。

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島倉 りか あと、レコードはそうした体験の素晴らしさに加え、音の魅力も大きいですよね。同じ曲でもレコードで聴くと、すごく温かみを感じるんです。
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井上 真哉 今回の『SONGS 50th Anniversary Edition』もアナログレコーディングしたものをデジタル技術でリマスタリングしているのですが、聴くメディアによってやはり受け取る音の感じが全く違ってきますね。山下達郎さんも、『SOFTLY』など、最高の音響で作った新作をレコードやカセットテープでもリリースされています。あえてアナログで出す意義を感じられているのだと思います。
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青木 太一 レコードやカセットテープには限定感がありますよね。デジタル配信と違って、購入する側もすぐに量産できないことが分かっている。デジタルな時代だからこその特別感も、アナログの楽しいところです。
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島倉 りか それで言うとレコードはジャケットの魅力も大きいですよね。私はLPレコードをポスター感覚で壁に飾っています。季節に合わせて飾るジャケット替えるのがすごく楽しいです。
わかります。ちなみに、島倉さんの音楽活動に70~80年代音楽からの影響はありますか?
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島倉 りか 私はBEYOOOOONDSのグループ内ユニット「CHICA#TETSU」のメンバーですが、CHICA#TETSUの曲にはシティポップを感じます。例えば「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」は、ちょっとユーミン(松任谷由実)さんっぽい。私たちの曲を通じてシティポップを聴き始めましたというファンの方もいらっしゃるので、私もうれしく思っています。
レコードに針を落とす瞬間の
ドキドキワクワクがたまらない!
ではここからは、実際に3形態の『SONGS 50th Anniversary Edition』から何曲か、島倉さんに試聴していただきましょう。まずは島倉さんのリクエストで、B面ラストの「SUGAR」をアナログレコード盤で聞いていただきます。
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井上 真哉 ちなみに、この『SONGS 50th Anniversary Edition』の音源は、山下達郎さんが完璧なリマスターだと自信を持って送り出された40周年記念盤『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition』のものを継承しています。ただ、だからといって全く同じものにはなっていません。ソニーのレコード盤に溝を刻むカッティング技術が大きく向上したことで、高音の響きなど、音がより良くなっていることを感じていただけるはず。山下達郎さんが監修された、“2025カッティング”を味わっていただければ。

では針を落としていただいて……。
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島倉 りか う~ん、やっぱりレコードに針を落とす瞬間ってドキドキワクワクしますね。A面からB面にひっくり返す時も、すごく緊張するんですけど、それがまた良くて……。丁寧に音楽を楽しむ体験の最高峰がレコードだなと思います。あと、今さらなんですけど、私たちの世代は基本スマホで音楽を聴いているので、盤が回って音が鳴るという仕組み自体がとても不思議で、ついじっーっと見ちゃうんですよ(笑)。音楽って耳で聴くものなのに、自分の指と目も楽しませてくれるっていうのが、すごく不思議な感覚。音にたまにプツッってノイズが入るのも好きです。


それが分かってもらえるのはレコード世代としてうれしいですね。そして、レコードバージョンの「SUGAR」を聴いてみて、どのように感じましたか?
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島倉 りか 私は『SONGS』をレコードで聴くのは初めてなんですが、たしかに音が素敵! 同じ楽曲でもレコードだとよりぬくもりを感じます。以前、この曲のコーラス部分がナンシー・シナトラの「シュガー・タウンは恋の町」から影響を受けたと聞いたんですが、私は映画『(500)日のサマー』で、ズーイー・デシャネルが歌っているのを先に聴いていたので、「おおっ、この感じ、聴いたことある。そういうことか!」ってなりました(笑)。山下達郎さんが強い影響を受けたというアメリカンポップス感を、当時を思い起こさせる音でより強く体感できたのがうれしかったです。

続いては、これをカセットテープでも聴いていただきましょう。違いは分かりますか?
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島倉 りか はっきりわかります。レコードで聴くよりもより柔らかくて、落ち着いてる感じがしますね。同じアナログでも音のニュアンスが違っていてすごく面白いです。実はカセットテープってこれまで触ったことがなかったので、プレイヤーにテープをガシャッ!と差し込む感覚だったり、再生とか停止とかのボタンをグッと押し込んだりする感じがすごく新鮮に感じました。なによりカセットテープがかわいい!! 私はレコード派だったんですけど、カセットテープにもすごく惹かれちゃいました。
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青木 太一 実は今、渋谷店のアナログフロアでもカセットテープの音源商品は、一気に売り上げが伸びています。すでに去年の倍以上のペースになっているので、これからカセットテープがもっと注目されると思いますよ。


新しい発見ですね。では最後にCDで「SUGAR」を聴いていただきましょう。さすがにCDくらいになると新鮮さは感じないですかね?
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島倉 りか いえいえ、CDもサブスクで聴くのと違って、一手間あるのがいいです。丁寧に音楽を聴きたい気持ちになります。ああ、聴き比べるとやっぱりCDって音がクリアですね。
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井上 真哉 ストリーミングで聴くより、圧縮されていないぶん、やはり良い音ですよね。今回の『SONGS』のリマスターも、マスタリング技術がかなり向上していて、よりナチュラルに当時の音源に近づける音作りができています。

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島倉 りか ちなみに井上さん、青木さんは『SONGS』のどの曲がお気に入りなんですか?
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井上 真哉 僕はやはり「DOWNTOWN」ですね。原曲が良いのはもちろんのこと、年代をこえて今もカバーされていることもあって、とりわけ記憶に残っています。実は『SONGS 50th Anniversary Edition』と同タイミングで「DOWN TOWN」の7インチ・アナログ盤レコードも再発されます。こちらも、長いこと再発されてこなかった盤ですので、ファンの方にはぜひお手に取っていただきたいですね。
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島倉 りか 「DOWNTOWN」は、先輩グループのJuice=Juiceさんがカバーシングルを出していて、BEYOOOOONDSもステージでパフォーマンスしたことがあります。原曲からすごくオシャレなので、メンバーの中には最近の曲だと思った子もいたくらいで(笑)。私もまたカバーしてみたい曲ですね。


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青木 太一 僕は「雨は手のひらにいっぱい」を推したいです。『SONGS』にはグルーヴィーな曲が多いですが、その中では唯一、メロディアス。聴いていてホッとするし、心休まるんですよ。
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島倉 りか すごくわかります。こういう曲こそ、レコードで聴きたいですよね。
島倉さんは「SUGAR」がお気に入りとのことでしたが、他に聴きたいナンバーはありますか?
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島倉 りか 「今日はなんだか」も好きです。メロディーやサウンドも気に入っているんですが、歌詞が大好きで。日常で感じる些細なことを歌っているのですが、そこが素敵。ずっとこの曲を聴いていたくなるんです。歌詞カードを見ると、歌詞がすごく短いのも新鮮で。何度も同じフレーズが繰り返されるので、なおさら印象に残ります。
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青木 太一 昔の曲は歌詞が短いですし、繰り返しが多いですよね。だから一つひとつの言葉に力があって、情感に訴えるんでしょう。シンプルだからこそ気持ちが伝わるんだと思います。
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島倉 りか 本当にそうですね。こうして、レコード、カセットテープ、CDを聴き比べると、それぞれの操作も違ってプレイそのものが楽しいですし、本当に『SONGS』はどの曲も素敵だなと、改めて実感します。

“触ると汚れる”
オリジナルジャケットを完全再現
『SONGS 50th Anniversary Edition』はジャケットや特典にもかなりこだわられていますね。
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井上 真哉 はい。まず注目いただきたいのはレコード盤のジャケットです。オリジナルではあえて汚れやすい、でこぼこざらざらした白い素材で作られていたことをご存知でしょうか? それはジャケットデザインを担当したデザイナー金子辰也さんのこだわり。聴くたびに手垢がついて黒ずんでいくので、ボロボロになるまで聴いて欲しいという想いが込められていたそうです。残念ながら40周年の時は、その質感を再現することができなかったのですが、今回は金子さんの想いを受け継ぎ、完全再現しました。現在、鋭意制作中でこの場にお持ちできなかったのが残念なのですが、必ずやファンの皆さんにご満足いただけるだろうと確信しています。
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島倉 りか 素敵なこだわりですね。でも、私はレコードを大事に、大事にするタイプなので……悩ましくもあります(苦笑)。でも、皆さんの何倍もたくさん聴いて汚すようにしていきたいです!

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井上 真哉 また、同梱されるブックレットについても40周年の際のものに、さらに山下達郎さんが解説を追加してくださっているので、こちらも必見ですよ。
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島倉 りか すごい! シュガー・ベイブは伝説のバンドで、活動期間も短かったので、新しく山下達郎さんの言葉が読めること自体が奇跡ですよね。どんなことが書かれているのか、今から楽しみです。
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井上 真哉 ぜひお楽しみにお待ちください。

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青木 太一 なお、タワーレコード渋谷店でお買い上げいただくと、店舗特典としてオリジナルポストカードともうひとつ、紙製のオリジナルショッパーをお付けします。ショッパーといえばビニール製ですが、『SONGS』はそうじゃないなと思いまして。ジャケット写真をプリントした、レコード盤が入る大きさのスペシャルな紙袋にしますので、大切に使っていただけるとうれしいです。
BEYOOOOONDS
島倉 りか
大滝詠一さんをきっかけにナイアガラ・レーベルを知り、レーベル第1弾アーティストがシュガー・ベイブさんだと知って『SONGS』を聴くようになりました。ナイアガラサウンド好きにとって、この『SONGS』は本当に幸せを感じるアルバムですね。
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井上 真哉
『SONGS 50th Anniversary Edition』の音源は、40周年記念盤のものを継承しています。ただ、だからといって全く同じものにはなっていません。ソニーのレコード盤に溝を刻むカッティング技術が大きく向上したことで、高音の響きなど、音がより良くなっていることを感じていただけるはず。山下達郎さんが監修された、“2025カッティング”を味わっていただければ。