ネックスピーカー『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』
映画を本気で楽しみたいのなら、映画館のような大音量で、作品内の全ての音を余すことなく再現できる、音への集中を削がない環境作りも重要だ。ポップコーンが映画ファンの定番フードになったのも、音を立てず作品鑑賞を妨げることなく食べられるから。ネックスピーカー『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』は、映画を“大迫力”の音で、なのに“静か”に楽しめるというソニーからの新提案。深夜でも、周りに家族がいても、気にせず大音量で映画鑑賞できる。ここではその製品作りに込められた技術と情熱に、テレビなどでもおなじみの映画ライター・よしひろまさみちがスコープする。
What's ネックスピーカー?
映画好きにおすすめしたい
ホームシアター第3の選択肢
これはもう
“身に着けるサウンドバー”
首かけスタイルで利用する、ホームシアターシステムの新たな選択肢が「ネックスピーカー」。その小ぶりな形状からは思いもよらない迫力あるサウンドは掛け値なしに映画館級。これまではサウンドバーを追加しないと実現できなかったような音体験を、まるでヘッドホンをかけるかのような気軽さで楽しめる。
『HT-AN7』は、ソニーのオーディオ技術を結集させたネックスピーカー最新モデル。映画に最適化された、映画好きのための新提案だ。
深夜でも、周りに家族がいても、
“爆音上映”ができる!?
50V型、65V型の大画面テレビが当たり前となりつつある昨今だが、自宅、とりわけ集合住宅で出せる音量には制限がある。また、今どきはリビングの中心はテレビという構図が薄れつつあり、スマホやタブレットで作業している家族への配慮という面でも大音量が出しにくくなった。これではせっかくの大画面の魅力も半減だ。しかしネックスピーカー『HT-AN7』なら、そんなストレスとも無縁。音を耳もとで鳴らすため、周囲への音漏れを抑えつつ、大画面に相応しい映画館クラスの“爆音”を思う存分味わえる。
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商品企画担当高瀬
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映画館と同等に感じる大音量で映画を鑑賞しても、周囲への音漏れはかなり小さなものになります。全く聴こえなくなるわけではありませんが、少し距離を置くか、壁を挟んでいただければほとんど音漏れを気にすることなく楽しめますよ。
友人や恋人、家族と一緒に楽しめる
2台同時接続対応
『HT-AN7』で目指したのは映画の楽しさを最大化すること。そう考えた時、大切な誰かと一緒に楽しむことを諦められなかった。同時2台の接続で、同じ音を、同じ感動を共有できる。
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商品企画担当高瀬
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これまでのネックスピーカーには自分専用というイメージがありましたが、この製品であれば、家族や友人から「私も一緒に映画を観たい」と言われた時に残念な思いをさせてしまうことがありません。夜ふけの映画鑑賞など、二人だけの時間に同じ体験を共有していただけます。
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プロジェクトリーダー堀場
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2台同時接続は実は技術的にちょっとハードルが高い部分でもありました。ただ、アンテナ設計などもきちんと見直し、適切にチューニングすることで、一般的な環境では2人同時に繋いでも音が途切れたり、ズレたりということがないようにしています。
周囲を気にせず映画を“爆音上映”してみませんか?
“耳もと”で味わう
自分だけのプレミアム音体験
耳もと配置だから
常にベストポジション
ネックスピーカーのメリットは、周囲に気兼ねなく大音量を楽しめることだけではない。耳とスピーカーユニットの位置関係がベストポジションに固定されることで、立体音響の効果を最大限に引き出せるようになる。どこにいても、どのような姿勢でいても、つねに最高の臨場感が約束される。
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商品企画担当高瀬
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特にこれは立体音響を楽しむ際に有効。最大の効果を得るために、いわゆるスイートスポットの中にいなければならないといったことがありません。座る位置を変えたり、ちょっと立ち上がって飲み物を取りに行ったりしても、音を常にベストなポジションで楽しむことが可能です。
迫力の爆発シーンから、背後から忍び寄る足音まで
リアルに再現
小さなスピーカーでも映画ファンを納得させられるような音を出す。『HT-AN7』はこの難題を独自のスピーカー技術と新採用した高効率アンプの力で解決。肌を震わせるような重低音から、聴き逃してしまいそうなかすかな音まで、歪みなく、クリアな音で再現する。
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音響設計担当宮川
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先代モデルまでは、小型Bluetoothスピーカーで用いられるようなダイナミックレンジ(音の大小の差)を圧縮して音圧感を演出するような音作りをしていたのですが、そのやり方だと映画鑑賞に重要な繊細な音が聴こえにくくなってしまうという課題がありました。これに対し本製品ではよりホームシアターライクな音を追求しており、Hi-Fi(忠実再生)志向な、映画ならではのサウンドの再現を重視する方向に舵を切っています。
映画をもっといい音で楽しんでみませんか?
身に着けていることを
忘れてしまうほどの軽さ、装着感
映画をぶっ通しで観ても
重さを感じさせない軽量ボディ
長時間身に着けているものだから、少しでも軽くしてユーザーの負担を減らしたい。そんな思いを込めて徹底的な軽量化に挑戦。目指したのは映画を連続で観ても疲れを感じさせないこと。もちろん性能は犠牲にしない。素材から構造まで全てを見直すことで、身に着けていることを忘れてしまうほどの軽さを実現した。
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機構設計担当安立
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内部構造を徹底的に見直し、部品の削減や素材・形状の変更・最適化など、削れそうなところは徹底的に削っていきました。その結果として先代モデルから約50gもの重量削減を達成できましたが、どんなに軽くなっても、音が悪くなったり、装着感が悪化してしまったのでは意味がありません。これらを犠牲にせずに軽量化していくのが大変でしたね。
1mmの勝負。
柔らかな形状が首回りに気持ち良い
まるで良くできた映画館のシートのような、身体にフィットする柔らかな形状。素材から内部構造までを見直し、1mmにも満たないわずかなフォルムの違いの中から“最適解”を見つけだす果てなき試行錯誤の末、ついにこのかたちに行き着いた。
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デザイン担当大西
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ネックバンド部に使われているシリコン素材は、本体外装に使われている樹脂と比べて比重が重いため、軽量化に向けできるだけ細くしたいという思いがありました。ただ、過度に細くしてしまうと首と接する部分が「面」から「点」になってしまい痛くなってしまいます。そこでこの製品ではネックバンド部を細くしつつも、首に当たる部分は平たい形状にすることで、本体の重さを面で支えて快適に使用できるようにしているんですよ。
連続ドラマを1シーズン
イッキ観できるスタミナバッテリー
動画配信サービスの登場によって、家から一歩も出ずにお気に入りの映画やドラマをずっと観続けられる、夢のような生活が現実のものになった。せっかくの休日、映画1本だけじゃ物足りない。2本、あるいはもっと。もちろん『HT-AN7』はそうした新時代の楽しみ方にキャッチアップ。最大約12時間連続再生という余裕のスタミナでたくさんの映画・ドラマをイッキ観できる。
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商品企画担当高瀬
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テレビの前にいないときでも、スマートフォンと繋いで台所でレシピ動画を観たり、掃除しながら音楽を楽しんだりソファでくつろぎながらゲームを遊んだり、一日の中の多様なシーンの中で良い音を楽しんでいただける製品なので、なおのこと長時間使えることにはこだわっています。
ネックスピーカーで一日中快適に映画を観てみませんか?
テレビだけじゃない!
ゲーム機、スマートフォン、
PCにも繋がる!
遅延を抑えた有線接続で
「勝ち」を掴むゲーム体験
映像への没入感を高めるネックスピーカーの体験をゲーマーにも知ってほしい。では、そのためにはなにが必要なのか? 映画ファン以上に遅延を気にする彼らの要求を満たすべく、遅延を抑えた有線接続*に新対応。『HT-AN7』なら、広大なファンタジー世界の空気感を音を通じて感じ取れる、わずかな遅延が明暗を分ける勝負の世界でも生き残れる。
* エコーを抑えるため、有線接続時はマイクが使用できません。
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デザイン担当大西
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ゲームを本気でプレイしたい方々にとって音の遅延は大敵なんですよ。背後から近づく敵の存在は音でしか気づくことができないので、そこに遅延があるとやられてしまうんです。ゲーマーの方でネックスピーカーに興味をお持ちの方には、ぜひ、遅延の少ない有線接続に対応した『HT-AN7』をお試しいただきたいですね。
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商品企画担当高瀬
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これによって遅延を最低限に抑えられるほか、『HT-AN7』ならではの臨場感のあるサウンドでゲーム世界に没入できるようになっています。首もとにスピーカーが固定され、安定した状態で迫力のサウンドを楽しめる特性も、つい身体が動いてしまいがちなゲームにぴったりです。
耳を塞がず、家中を音楽と歩き回れる
『HT-AN7』のリスニングスタイルは、家庭内での音楽鑑賞にも好適だ。映画鑑賞のために研ぎ澄まされた音質は、ミュージックラバーをも虜にするだろう。お気に入りの音楽や、ラジオ、Podcastなど、あらゆる音声コンテンツと一緒に過ごすことができる。
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商品企画担当高瀬
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音楽を楽しむ場合はテレビの前にいる必要はありません。自由に動きまわりながら好きな場所で楽しめる『HT-AN7』のメリットをさらに活かせる使い方と言えるでしょうね。
周囲の音を遮断せずに
リモート会議に集中できる
最近は一日中リモート会議で……というビジネスパーソンにも『HT-AN7』を試してほしい。長時間身に着けていてもストレスを感じさせない装着性、12時間連続で使えるスタミナは、実はオフィスワークにもマッチする。
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商品企画担当高瀬
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PCと繋いでビデオ会議に使うのも便利ですよ。特に毎日長時間、家族もいる自宅で周囲の音や声を聴きながらリモート会議するという人には耳を塞がない『HT-AN7』の特性がぴったりフィットすると思います。
ゲームや音楽、リモート会議の
音環境をもっと快適にしてみませんか?
登場してから日の浅いネックスピーカーという新カテゴリー。
ソニーのエンジニアたちは、まだ誰も知らないこの製品の“正解”をどのようにしてたぐり寄せたのか?
映画ライター・よしひろまさみちが、それを問う。
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プロフィールよしひろまさみち
音楽ライター。音楽誌、女性誌、情報誌などの編集部を経て現在はフリーライターとして活動中。
日本映画ペンクラブ会員。『sweet』『otona MUSE』『an・an』などの女性誌から『ぴあ』『シネマスクエア』などの映画メディアまで幅広く記事を執筆する。
日本テレビ系『スッキリ!!』の曜日レギュラー(2023年3月末まで)など、テレビ番組出演も多数。
■X(旧Twitter)アカウント:@hannysroom
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商品企画担当
高瀬 -
プロジェクト
リーダー
堀場 -
音響設計担当
宮川 -
機構設計担当
安立 -
デザイン担当
大西
よしひろまさみちが『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』を体験
「我が家の環境では無理かなと思っていた作品も良い音で楽しめました。シーンによっては映画館より良かったかも?」
まずは『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』を試してみた、率直な感想を聞かせていただけますか?
よしひろまさみちが『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』を体験
「我が家の環境では無理かなと思っていた作品も良い音で楽しめました。シーンによっては映画館より良かったかも?」
まずは『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』を試してみた、率直な感想を聞かせていただけますか?
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よしひろ
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超イイ(笑)。率直に言って感動しました。ネックスピーカーは出始めのころに一度だけ試したことがあります。その時は重かったり音も悪かったりで、あまり良いイメージを持てなかったのですが、『HT-AN7』はそれとは全く違う体験ですね。身に着けている圧迫感が全然ありませんし、音も耳もとで鳴っているというより、頭の周りを音に包まれているような感じがあります。劇場に行くのと変わらない音を味わえるというか、細かい部分がしっかり聞きわけられるという点ではこちらの方が優れているんじゃないかと思ってしまったほどです。
今回、サンプルとして映画『グランツーリスモ』と『ベイビー・ドライバー』などを試聴していただきました。その感想をもう少し深掘りして聞かせていただけますか?
今回、サンプルとして映画『グランツーリスモ』と『ベイビー・ドライバー』などを試聴していただきました。その感想をもう少し深掘りして聞かせていただけますか?
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よしひろ
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『グランツーリスモ』のニール・ブロムカンプ監督がサウンド面で最もこだわったのが、レーシングシーンの走行音。運転中、ドライバーに伝わってくるエンジン音なんかはもちろんのこと、路面とタイヤの擦過音、ライバル車とすれ違った時の空気の震えなどまで、徹底的に作り込んだと聞いています。私はそのこだわりをきちんと音響設計された試写室で堪能させていただいたんですが、ブルーレイ発売後、自宅のテレビで観直したところ「あれ?」って思ってしまいました。マンション暮らしで大きな音を出せなかったせいか、監督こだわりのサウンドを全然再現できなかったんです。
大音量を出せないというのは映画ファン共通の悩みですよね。特に夜は、お隣さんや家族の迷惑を考えて音量を絞らざるをえません。
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よしひろ
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その点、『HT-AN7』では、映画館並みにまで音量を上げても、そこまで周囲に音が漏れませんから、初見の体験と同じレベルの迫力を味わえました。音質も含めて、最高クラスの映画館に迫るクオリティだと思います。
『ベイビー・ドライバー』はいかがでしたか?
『ベイビー・ドライバー』はいかがでしたか?
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よしひろ
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この作品のようにアーティストの既存曲を主体に劇中音楽に構成しているものを、私たちは「ジュークボックスサウンドトラック」って呼んでいるんですが、音の点でもかなり個性際立った作品です。一般的な映画のサウンドはオーケストラなどの楽曲(スコア)と爆音などの効果音でほぼ構成されているのですが、『ベイビー・ドライバー』は既存楽曲ありきで始まった作品なので、曲に合わせた場面で構成されているんですよね。エドガー・ライト監督曰く、セットリストが先にあって、そこからシーンを組み上げていったのだとか。ちなみに劇中で流れている楽曲は、主人公のベイビーがヘッドホンで聴いている曲が漏れているという設定なんですよ。
なるほど、それで「ジュークボックスサウンドトラック」なんですね。
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よしひろ
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そうなんです。ところが、その肝心の楽曲が、自宅のテレビのスピーカーだと銃撃の効果音などにかき消されてちゃんと聴こえてきません。これはもう、我が家の環境では楽しめない作品なのかなとがっかりしていました。ところが『HT-AN7』なら、バンバン銃を撃ち合っている後ろでもしっかり音楽が鳴っているのを感じられるんですよ。初めて観た時の感動を再体験できたのがうれしかったですね。
ネックスピーカーなら周囲に迷惑をかけることなく
大音量で映画サウンドを楽しめる
では、よしひろさんのファーストインプレッションをふまえた上で、ここで改めて「ネックスピーカー」がどういった製品なのかを教えてください。
ネックスピーカーなら
周囲に迷惑をかけることなく
大音量で映画サウンドを楽しめる
では、よしひろさんのファーストインプレッションをふまえた上で、ここで改めて「ネックスピーカー」がどういった製品なのかを教えてください。
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商品企画担当高瀬
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ネックスピーカーはサウンドバーやヘッドホンなどとは異なる、家庭用のホームシアター機器の新たな選択肢と言えるものです。特徴としては、耳を塞がないこと、そして周囲への音漏れを少なく大音量を楽しめることが挙げられます。
前者はヘッドホンの、後者はサウンドバーの課題となっている部分ですね。
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商品企画担当高瀬
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お客さまからはヘッドホンを長時間をかけ続けていると耳が疲れてしまうとか、周囲とのコミュニケーションがとりずらいというお声を聞くこともあります。その点、『HT-AN7』のようなネックスピーカーなら、映画鑑賞中に家族に声をかけられてもすぐに気がつけます。
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よしひろ
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私のような独り身の人間にとっても耳を塞がないってのはありがたいですね。過去、ヘッドホンで映画を観ているときに電話やインターホンに気がつけなかったってことが何度もあるので。
サウンドバーと比べた際の優位点についてはいかがでしょうか?
サウンドバーと比べた際の優位点についてはいかがでしょうか?
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商品企画担当高瀬
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よしひろさんのご感想にもありましたが、映画館と同等に感じる大音量で映画を鑑賞しても、周囲への音漏れはかなり小さなものになります。全く聴こえなくなるわけではありませんが、少し距離を置くか、壁を挟んでいただければほとんど音漏れを気にすることなく楽しめますよ。
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商品企画担当高瀬
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また、もうひとつの特徴として、装着した状態で自由に動き回りながら好きな場所で楽しめるというものがあります。特にこれは立体音響を楽しむ際に有効です。最大の効果を得るために、いわゆるスイートスポットの中にいなければならないといったことがありません。座る位置を変えたり、ちょっと立ち上がって飲み物を取りに行ったりしても、音を常にベストなポジションで楽しむことができます。
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よしひろ
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自由に姿勢や座る場所を変えられるのは、自宅映画鑑賞の良いところ。そうしたメリットを削がずに良い音を楽しめるのはうれしいですね。
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商品企画担当 高瀬
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なお、『HT-AN7』は同時に2台までの同時使用に対応します。これまでのネックスピーカーには自分専用というイメージがありましたが、この製品であれば、家族や友人から「私も一緒に映画を観たい」と言われた時に残念な思いをさせてしまうことがありません。夜ふけの映画鑑賞など、二人だけの時間に同じ体験を共有していただけます。
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プロジェクト
リーダー 堀場 -
なお、2台同時接続は実は技術的にちょっとハードルが高い部分でもありました。ただ、アンテナ設計などもきちんと見直し、適切にチューニングすることで2人同時に繋いでも、一般的な環境では音が途切れたり、ズレたりということがないようにしています。
ただ軽くするのではなく、長時間身に着けても苦にならない
軽やかな装着感にもこだわった
では、ここからは製品の設計・開発に携わったエンジニアの皆さんに、『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』に込めたこだわりや情熱をお聞かせいただければと思います。まず、手に持った時に驚きを感じる約268gという軽さについて、どのように実現したのかを教えていただけますか?
ただ軽くするのではなく、長時間身に着けても苦にならない
軽やかな装着感にもこだわった
では、ここからは製品の設計・開発に携わったエンジニアの皆さんに、『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』に込めたこだわりや情熱をお聞かせいただければと思います。まず、手に持った時に驚きを感じる約268gという軽さについて、どのように実現したのかを教えていただけますか?
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よしひろ
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そう、すっごく軽いんですよ! 私が以前使ったネックスピーカーはもっと重かったので、『HT-AN7』の軽さにはびっくりしました。
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機構設計担当 安立
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ありがとうございます。重さについては開発時に最もこだわった部分のひとつで、結果的には先代モデル『SRS-NS7』(約318g)と比べて約50gの軽量化に成功しています。
「映画用」を謳うネックスピーカーにもっと重いものが多数ある中、軽量化にこだわったのはなぜなのでしょうか?
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機構設計担当 安立
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商品企画のチームから、次のモデルは映画を2、3本続けて観られるものにしてほしいという要望があったためです。装着性の改善に軽量化が大きく寄与することを確認した上で内部構造を徹底的に見直し、部品の削減や素材・形状の変更・最適化など、削れそうなところは徹底的に削っていきました。その結果として先代モデルから約50gもの重量削減を達成できましたが、どんなに軽くなっても、音が悪くなったり、装着感が悪化してしまったのでは意味がありません。これらを犠牲にせずに軽量化していくのが大変でしたね。
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よしひろ
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最近の映画はただでさえ長いものが多いですから、少しでも快適に観られるようにするのは大切ですよね。
具体的にどのようなことをしたのかを聞かせてください。
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機構設計担当 安立
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全体的にパーツの見直しを行い、地道に、少しずつ重量をそぎ落としていくということをやっています。その上で、大きなところでは先代モデルに搭載されていた低音増強用の「パッシブラジエーター」を廃止しました。また、内蔵バッテリーについても小型化しています。
え? そんなことをして悪影響はないんですか?
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機構設計担当 安立
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はい。音質については担当者が後ほど詳しく説明しますが、バッテリーについては新たに高効率の新型アンプを採用したことで省電力化し、従来と変わらない最大約12時間の連続使用時間を保っています。
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よしひろ
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12時間もバッテリーがもつのであれば、週末に動画配信サービスのドラマをワンシーズン一気に観てしまえそうですね。そういう楽しみ方をしている人は少なくないので、このスタミナは頼もしいです。
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商品企画担当 高瀬
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『HT-AN7』で楽しんでいただけるのは映画・ドラマだけではありません。テレビの前にいないときでも、スマートフォンと繋いで台所でレシピ動画を観たり、掃除しながら音楽を楽しんだり、ベッドに寝転がってゲームを遊んだり、一日の中の多様なシーンの中で良い音を楽しんでいただける製品なので、なおのこと長時間使えることにはこだわっています。
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機構設計担当 安立
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そのほか、外装素材についても見直しており、高強度の素材を採用することで、耐久性を保ちながら本体外装の厚みを減らし軽量化するなどしています。結果、当初目標通りの軽量化に成功しました。
なるほど。ただ、装着感は軽さだけで決まるものではありませんよね。着け心地の部分についてはどういった工夫が施されているのでしょうか?
なるほど。ただ、装着感は軽さだけで決まるものではありませんよね。着け心地の部分についてはどういった工夫が施されているのでしょうか?
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機構設計担当 安立
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先代モデルは肩の上に接する樹脂部品に良触感塗装を施していたのですが、『HT-AN7』ではここに肌触りが良くて滑りにくい合皮を貼り込み、その下にクッション材を敷き詰めています。実はこれによって重量は少し増しているのですが、軽量化の目的は装着感の向上ですから、着け心地の良さを優先しました。
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よしひろ
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おかげで身に着けていても全くストレスを感じませんでした。あと、ネックバンド部のかたちも以前のものと大きく変わりましたよね。細く長くなって、グニャっと自由に曲げられるようになってます。これにはどういった狙いがあるんですか?
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機構設計担当 安立
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この多くの人にフィットさせるためのネックバンド部の構造を私たちは「アジャスタブル構造」と名付けています。曲げやすく、でもその状態でしっかり保持されるというのがポイントです。もちろん耐久性もしっかりテストしています。
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デザイン担当 大西
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ネックバンド部に使われているシリコン素材は、本体外装に使われている樹脂と比べて比重が重いため、軽量化に向けできるだけ細くしたいという思いがありました。ただ、過度に細くしてしまうと首と接する部分が「面」から「点」になってしまい痛くなってしまいます。そこでこの製品ではネックバンド部を細くしつつも、首に当たる部分は平たい形状にすることで、本体の重さを面で支えて首への負担を低減し、快適に使用できるようにしているんですよ。
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よしひろ
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全然気がつかなかったんですけど、ネックバンド部分、単純な丸いチューブ状じゃないんですね。これ、すばらしい工夫だと思います!
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機構設計担当安立
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もちろん首のかたちは人によって違いますから、ネックバンド部をどれくらいの長さにするか、どのくらいの太さにするか、どういう形状にするか、かなり試行錯誤しています。具体的には100体以上の人体モデルを用意してシミュレーションを行い、ある程度絞り込めたところで実際に作ってフィッティングテストし、本体外装部分も含めて形状を作り込んでいきました。
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よしひろ
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これなら首の細い人やお子さん、果てはプロレスラーくらい首の太い人でもストレスなく装着できそうですね。
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デザイン担当大西
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はい。従来のネックスピーカーではフィットしきれずずれやすかった方や、逆に首や肩に当たってしまい不快だった方にも『HT-AN7』なら快適にお使いいただけるはずです。
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機構設計担当 安立
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なお、極端なことを言えば、このネックバンド部を紐のようにしてしまえばどんな首の人にでも装着していただくことができますが、それだと安定感が損なわれますし、見た目の品位もなくなってしまいます。装着感、安定性、見た目の品位、全てを満足させることがソニーの製品としては大前提でした。
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デザイン担当 大西
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もちろん音質も犠牲にはできません。ですから、ネックバンドをどう曲げても音が立体感をもって適正に聞こえるよう、スピーカーユニットの配置にもこだわり、試行錯誤して現在の位置に決めているんですよ。
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プロジェクト
リーダー堀場 -
さらにサステナビリティについても一切妥協していません。本体外装に積極的にリサイクル材を利用していますし、パッケージについても環境に配慮したオリジナルブレンドマテリアルを用いるなど、数多くの工夫を盛り込んでいます。
クリエイターが作品に込めた思いを忠実に再現するHi-Fi高音質
装着感についてたっぷり聞かせていただいた後は、ホームシアター製品の命とも言える音質について聞かせてください。まずは、本機でどのような音作りを目指したのかをお話しいただけますか?
クリエイターが作品に込めた思いを忠実に再現するHi-Fi高音質
装着感についてたっぷり聞かせていただいた後は、ホームシアター製品の命とも言える音質について聞かせてください。まずは、本機でどのような音作りを目指したのかをお話しいただけますか?
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音響設計担当 宮川
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音作りについては、先代モデルまでは、小型Bluetoothスピーカーで用いられるような、ダイナミックレンジ(音の大小の差)を圧縮して音圧感を演出するような音作りをしていたのですがそのやり方だと映画鑑賞に重要な繊細な音が聴こえにくくなってしまうという課題がありました。これに対し、本製品ではよりホームシアターライクな音を追求しており、Hi-Fi(忠実再生)志向な、映画ならではのサウンドの再現を重視する方向に舵を切っています。
原音に忠実な再生を目指すにあたり、ハードウェアをどのように作り込んでいったのかも聞かせてください。
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音響設計担当 宮川
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先ほど、よしひろさんが『HT-AN7』では音の細かい部分がしっかり聞きわけられるとおっしゃってくださいましたが、まさにそこが重要な改善点でした。具体的に何をやったかというと、先代モデルと比べてスピーカーユニットをかなり大きなものに変更しています。
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よしひろ
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うわ、大きい!
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音響設計担当宮川
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面積比で言うと約1.5倍ですね。なお、こちらはX-Balanced Speaker Unitと呼ばれる、近年のソニー製品の多くで採用されている独自の非円形形状のスピーカーユニットになっております。空気を震わせる振動板の形状を丸形でなくすことによって限られたスペースで面積を最大化できることが特徴で、実は従来モデルにも採用されています。『HT-AN7』の新しいスピーカーユニットはさらに横長の形状になっており、それによって本体サイズを大きくすることなく音圧を大幅に強化することができました。
繊細な音を出すために音圧が重要なんですか? イメージ的にはむしろ逆のように感じてしまうのですが……。
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音響設計担当 宮川
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はい。実はそうなんです。スピーカーユニット自体の感度が高いと、ダイナミックレンジを潰して音圧感を演出する必要がなくなるため、大きい音も小さい音もS/N比(シグナル/ノイズ比)良くクリアに再生できます。また、振動板が大きくなると同じ音圧を出す際に振幅を小さくできるために歪みが減り、より原音忠実な音を出せるというメリットも生まれます。
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よしひろ
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これはぜひ、読者の皆さん、特にネックスピーカーの音を知っている方に店頭などで確認してみてほしいんですけど、本当に音のダイナミックレンジが広いんですよね。迫力ある音から繊細な音まできちんと再生してくれるんです。サイズから想像するのとは全然違う音体験なので感動すると思いますよ。
しかし、せっかくパッシブラジエーターをなくしてまで軽量化を追求したのに、ユニットサイズを大きくしてしまって良かったんですか?
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音響設計担当宮川
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ユニットサイズの大型化は、主に軽量な振動板部分の大型化ですので、見た目ほどは重くなっていません。もちろん、それでもわずかに重くなってしまうのですが、そこは音質重視で死守しています(笑)。
装着性に続き、音質についても、必要とあれば重量増をいとわずしっかり作り込んでいるんですね。ちなみに、パッシブラジエーターをなくしてしまったことで音質に悪影響はなかったのでしょうか?
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音響設計担当宮川
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パッシブラジエーターとは磁気回路を持たないスピーカーユニットが、特定の低域の周波数で共振することで、低音を増強する仕組みのことです。一般的に小型Bluetoothスピーカーでは、小型化と低音再生を両立するためによく採用されており、先代モデルでも各チャンネルあたり2個配置することで迫力ある低音を再生できるようにしていました。
つまりそれをなくすということは低音が出なくなるということですよね。
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音響設計担当宮川
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はい、そうなります。そこで『HT-AN7』では、電力を効率的に振動板の振幅(=音)に変換できる高効率アンプの力で低音を増強し、新開発大型スピーカーユニットとの合わせ技とすることで、パッシブラジエーターをなくしても先代モデルと遜色のない低音再生を実現しています。
バッテリー駆動時間確保にも活躍した高効率アンプが音質の面でも役立っていると言うことですか?
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音響設計担当宮川
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その通りです。ただ、低音というのはエネルギーの塊ですから、やりすぎるとバッテリーを大きく消費してしまいます。力強い低音、装着感に直結するバッテリーサイズ、そしてバッテリーライフの3つを天秤にかけ、最高のバランスになるように音響信号処理のパラメーターを突き詰めていくのになかなか苦労させられましたね。最終的には音質・装着感・バッテリーライフを両立させられる良いバランスで仕上がったのではないかと考えています。
ブラビアとの組みあわせで、この上ない立体音響体験
さて、『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』のサウンドの魅力についてもうひとつ、今度は立体音響*について聞かせてください。まずはよしひろさん、実際にお聞きになってみていかがでしたか?
* 認知特性プロセッサー「XR」搭載ブラビアのみ対応。
ブラビアとの組みあわせで、この上ない立体音響体験
さて、『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』のサウンドの魅力についてもうひとつ、今度は立体音響*について聞かせてください。まずはよしひろさん、実際にお聞きになってみていかがでしたか?
* 認知特性プロセッサー「XR」搭載ブラビアのみ対応。
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よしひろ
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いくつか体験させていただいたのですが、アクション映画の全方向から撃たれるシーンで効果を強く感じました。こういうシーン、サウンドシステムが古いままの劇場だと大きな音でごまかされてしまいがちなんですが、音響がしっかりした劇場で聴くと、丁寧に音が配置されていることがちゃんと分かるんですよね。それをネックスピーカーのたった2つのスピーカーで再現していることにとても驚かされました。体験としては以前、とある映画の試写で聴かせていただいたソニーのレファレンスルームの音に近いと感じています。
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音響設計担当 宮川
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まさにその体験を目指していたので、よしひろさんにそう言っていただけるのはとてもうれしいです。
同様の機能を実現している他社製品と比べて、より立体的に感じられるのはなぜですか? そこにどういった技術が用いられているのかを教えてください。
同様の機能を実現している他社製品と比べて、より立体的に感じられるのはなぜですか? そこにどういった技術が用いられているのかを教えてください。
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音響設計担当 宮川
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『HT-AN7』の立体音響体験は、ソニーの誇る「360立体音響技術」に支えられています。まずは、ブラビアに搭載された認知特性プロセッサー「XR」のパフォーマンスで、コンテンツに含まれる音声信号を『HT-AN7』の特性に合わせた最適なかたちに変換処理します。一般的な耳の形に最適化された特性で再生するため、基本的にはどのようなお客さまでも360立体音響をお楽しみいただけます。
さらに、「360 Spatial Sound Personalizer」によって、個人の耳の形による特性の違いを補正することで、まるで映画の世界に入り込んだような臨場感あふれる360立体音響をお楽しみいただけます。
耳のかたちというのはそこまで立体音響の聞こえ方に影響を与えるものなのですか?
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音響設計担当 宮川
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はい。耳のかたちや位置、角度は人によって大きく異なっており、それによって周囲の音がどのように耳の中に入ってくるかが変わってきます。人間はそれを無意識に学習・記憶して音の位置や距離を把握しているため、自分の耳とは異なる平均的な耳のかたちに最適化された特性では正しく立体感を把握できなくなってしまうのです。ソニーは長年かけて蓄積した耳型データをもとに、極力多くの人に違和感なく360立体音響を感じていただけるような音作りを追求していますが、それでも人によっては立体的に聴こえないという課題がありました。
なるほど。しかし、だとするとどうしようもなくありませんか?
なるほど。しかし、だとするとどうしようもなくありませんか?
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音響設計担当 宮川
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いえ、そんなことはありません。近年のソニーの「360 Reality Audio」対応製品では、スマートフォンのアプリ「360 Spatial Sound Personalizer」を使って耳のかたちを写真撮影し、ソニー独自開発の推定アルゴリズムにより個人の聴感特性を解析することで人それぞれの耳のかたちに最適化された音を実現する機能を用意しています。もちろん『HT-AN7』にもこの仕組みを導入されています。少し手間はかかるのですが、これをやっていただくことで音の立体感が飛躍的に正確になります。なお、耳のかたちの情報はブラビア1台につき5名まで登録でき、使う人ごとに切り換えることができます。
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よしひろ
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今回は、そうして私の耳に最適化された状態の音を聴かせていただいたんですが、過去に体験してきたバーチャルな立体音響とは異なる立体感を感じました。
なお、立体音響というと音がグルグル回るような体験をイメージする人が多いと思うのですが、本当に大切なのはそこじゃないんですよ、ってことは言わせてください! 立体音響が効いてくるのは、むしろ無音のシーン。誰も喋っていない、何も爆発したりしていないシーンの空気感を身体を包み込むかすかな音で感じられるのが立体音響の真骨頂なんです。その点『HT-AN7』は細かな音の再現性もとても高く、その映画が表現しようとしていることをしっかり感じ取れると思いました。
映画だけでなく、音楽、ゲーム、仕事まで
幅広く活躍する『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』
ここまで映画を観ることを中心にお話を伺ってきましたが、『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』で、それ以外のコンテンツを楽しむことはできるのでしょうか?
映画だけでなく、音楽、ゲーム、仕事まで
幅広く活躍する『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』
ここまで映画を観ることを中心にお話を伺ってきましたが、『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』で、それ以外のコンテンツを楽しむことはできるのでしょうか?
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商品企画担当 高瀬
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もちろんです。『HT-AN7』はワイヤレス接続に一般的なBluetoothを用いているので、テレビのほか、スマートフォンやタブレット、PCなどに直接接続することができます。
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音響設計担当宮川
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なお、Bluetooth接続はテレビの光デジタル音声端子に繋いだワイヤレストランスミッター(別売)を経由して行います。これを別売にしているのは先代モデル『SRS-NS7』に同梱されていたワイヤレストランスミッターと同じものだからです。
先代モデルを使っていた人はそれをそのまま使い回せるということですね。
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音響設計担当 宮川
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その通りです。なお、2024年夏に発売される新型ブラビアでは、ワイヤレストランスミッターなしで、直接テレビとBluetooth接続できるようになっています。
『BRAVIA Theatre U(HT-AN7)』はブラビア2024年モデルと組み合わせるともっと便利に
映画以外の活用について、具体的にはどういった使われ方を想定していらっしゃいますか?
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商品企画担当 高瀬
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スマートフォンと繋いで音楽やPodcastを再生していただくというのはひとつおすすめの楽しみ方です。また、PCと繋いでビデオ会議に使うのも便利ですよ。特に毎日長時間、自宅でリモート会議するという人にはチャイムの音に気づけるなど耳を塞がない『HT-AN7』ならではのメリットがぴったりフィットすると思います。
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よしひろ
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私も最近、Podcastなどの音声コンテンツのお手伝いをすることが増えているんですけど、家庭内で料理などの家事をしながら聴いているというリスナーがけっこう多いんですよね。ですので、耳を塞がない、家族からの呼びかけにちゃんと気付ける便利さは、リモート会議に限らず求められているんじゃないでしょうか。
ゲームなどはいかがですか?
ゲームなどはいかがですか?
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商品企画担当 高瀬
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ゲームも『HT-AN7』と相性の良いコンテンツのひとつです。ゲームを楽しむ際にはワイヤレス接続で避けられない音の遅延が大きな邪魔になるため、『HT-AN7』と家庭用ゲーム機をコントローラーのヘッドホンジャック経由で有線接続できるようにし、ちょうどいい長さのケーブルも同梱しています。これによって遅延を最低限に抑えられるほか、『HT-AN7』ならではの臨場感のあるサウンドでゲーム世界に没入できるようになっています。首もとにスピーカーが固定され、安定した状態でよい音を楽しめる特性も、つい身体が動いてしまいがちなゲームにぴったりです。
ワイヤレス接続では音の遅延があるとおっしゃいましたが、映画を観ている分には全く違和感を感じませんでした。それでもゲームプレイには支障があるということなんですか?
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デザイン担当 大西
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実は私、ゲーミングヘッドホン「INZONE」シリーズの開発にも携わった経験があるのですが、ゲームを本気でプレイしたい方々にとって音の遅延はごくわずかでも大敵なんですよ。背後から近づく敵の存在は音でしか気づくことができないので、そこに遅延があるとやられてしまうんです。ゲーマーの方でネックスピーカーに興味をお持ちの方には、ぜひ、遅延の少ない有線接続に対応した『HT-AN7』をお試しいただきたいですね。
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プロジェクト
リーダー 堀場 -
ちなみに細かいところなんですが、今回、ゲーム機やPCとの有線接続には、本機のUSB Type-Cコネクタからヘッドホンジャックに変換するアダプタを介して接続するかたちにしました。本体にヘッドホンジャックを付けるのが一番簡単なやり方なのですが、それだと本体サイズと重量が増えてしまいますから、それを避けたかったんです。
商品企画担当高瀬
ネックスピーカーはサウンドバーやヘッドホンなどとは異なる、家庭用のホームシアター機器の新たな選択肢と言えるものです。特徴としては、耳を塞がないこと、そして周囲への音漏れを少なく大音量を楽しめることが挙げられます。
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