自発光方式のHD有機ELパネルは、黒の表示をする際に発光をゼロの状態にして、圧倒的な高コントラストを実現できます。また、映像本来のより美しく深い黒表現するために、映像を解析して、自動的にコントラストを補正する「コントラストリマスター」や映像全体の陰影を損なうことなく、つややかな黒を再現する「クリアブラック」など、高画質機能を搭載。イルミネーション輝く夜景や、大輪の花火が放つ強いきらめきをそのままに美しく描きだします。
有機ELパネルの高画質を最大限に引きだすために、地上デジタル放送やブルーレイディスクなどの8ビット映像を14ビット相当の階調表現でパネルに出力できるソニー独自の「SBMV」技術を採用。有機ELパネルの特性に合わせて進化を遂げた「SBMV」が、素材本来の質感、虹の彩りや夕映えの微妙な色合いなど、わずかな色の違いも忠実に再現します。
有機ELパネルは、電流を流した瞬間に発光するため、動画応答性に優れています。スポーツや映画のアクションシーン、そしてゲームなどの速い動きを、残像感のきわめて少ない、なめらかな映像で再現します。
光学レンズの特性を考慮した新エンハンスフィルターと有機ELの性能を引き出す14bitリニアRGB3×3色変換マトリクスエンジンをベースに、各画質モードのチューニングを全面的に刷新しました。より解像感あふれる、きめ細やかな画作りを実現しました。
大画面を体感するには映像の視野角が重要になります。本機では、映画館のような映像空間を創出するためにソニー独自の光学レンズを採用し、45度の広視野角を実現しました。迫力のある画面(*)で3D映像を楽しめるのはもちろん、スクリーンの字幕も無理なく読み取ることができます。
人はものを見るとき左目と右目でわずかに異なった像を見ています。これを「視差」と呼び、3D映像はこの視差を利用して再現されています。一般的な3D映像の表示方式には、1枚の画面上で、左目用と右目用の映像を高速に切り替えて表示するフレームシーケンシャル(FS)方式や、左目用、右目用の映像を走査線ごとに、ひとつおきに表示するライン・バイ・ライン(LBL)方式などがあります。FS方式では左右それぞれの映像が混ざり合って二重に見えるクロストークが起きやすく、LBL方式では画素数が半分になり画質が低下します。本機は、左目用と右目用に2枚のHDパネルを搭載し、それぞれに独立した映像を表示する「デュアルパネル3D方式」を採用。クロストークがまったく発生せず、3D表示による解像度の低下もありません。また、偏光板やシャッターを必要としないので2D映像と同じ明るさで3D映像を再現できます。この画期的方式から生まれる高純度の3D映像は、従来の3Dが提供する立体感の域を超えて、あたかも映像の世界に入り込むかのような現実感をもたらします。
毎秒24コマで撮影されているフィルム映画。従来のディスプレイでは毎秒60コマの表示にしか対応していないため、映画製作者が本来意図する映像を忠実に再現することはできませんでした。「24p True Cinema」は、映画と同じ毎秒24コマで再現するため、映画館でしか味わえなかったフィルム映画独自の質感を楽しめます。
ディスプレイの発光方式によっては、前のコマの映像が目に残りやすいために、それを残像として感じることがあります。本機では、有機ELの発光に対する応答速度の速さを生かして1コマの発光時間を高精度に制御する「パネルドライブモード“クリア”」を搭載しました。これにより、ボケや残像感を低減し、動きの速いゲームやスポーツ映像をリアルに楽しめます。
一般的に、色温度の高い光は、「青」の色味が強くなり、低い光は「赤」の色味が強くなります。色温度を高く設定するとよりくっきりした印象の映像、低くすると柔らかな印象の映像となります。本機に搭載されている色温度設定“ナチュラル”では、色温度へ順応する人間の視覚特性を生かし、映像処理を感じさせない自然な形で徐々に色温度を調整します。これにより、リラックスした状態で映像をお楽しみいただけます。
コンテンツに合わせて選べる5つの画質モードを搭載しました。「スタンダード」に加えて、フィルム映画の自然な精細感を重視した画質を再現する「シネマ」、高速なゲーム映像をくっきりと明るく再現する「ゲーム」、コンサートやスポーツなどに適したメリハリのある鮮やかな映像を再現する「ダイナミック」、フラットな状態からお好みの画質に調整してできる「カスタム」。コンテンツにあわせて最適な画質モードで楽しむことができます。