α Universe editorial team
「前回」
こんにちは。鉄道写真家の中井精也です。
秋が終わるなぁと思っている暇も無く、完全に冬になりましたね。今年は特に月日の流れを早く感じることが多いような・・・。
さて前回は、早朝4時にホテルを出発して北海道の釧路本線を美しい朝陽と雄大な自然と共に撮りましたが、ご覧になっていただけましたか?大好きな場所で絶好のタイミングで撮ることが出来て本当に嬉しかったです。
■前回 本誌に掲載された広告
「Beautiful TRAIN Journey 第四弾」
さて、今回の旅ですが・・・。いよいよ登場しましたね。α99 II。きっと多くのαユーザーが待ち望まれていたのではないかと思います。実は僕も待っていた一人だったりします。コンパクトで機動力抜群のα7シリーズとは異なるベクトルですが、やはりAマウントレンズの中でも僕が惚れ込んでいるSAL70400GIIや、SAL500F40Gがストレスフリーで存分に使えるメリットは大きいです。それにこのα99 IIですが、AFがとてつもなく進化しているとのこと。
「赤い疾風」
そこで今回に限っては、この新しいカメラ“α99 II”のパワーを身をもって感じてみたいという思いもあり、ドラマチックで格好良い王道の鉄道写真を撮る旅に出掛けることにしました。狙う被写体は秋田新幹線「こまち」です。
様々な種類の新幹線がありますが、その中でも僕が最も優美だと
感じる車輛、それが「こまち」の列車名で愛されている秋田新幹線のE6系です。
赤と白が織り成す鮮鋭感のあるカラーと機能美の極みともいえるフォルム。本当に好きです。
秋田新幹線を狙うわけですから、当たり前ですが東北地方へ向かいます。もう雪が降り始めた冬の秋田県は奥羽本線(大張野−羽後境)に沿って移動しながら撮影ポイントを探します。ご存知の通り秋田新幹線、そう次から次へとやって来ては
くれません。撮影ポイント選びを慎重にしながら、粉雪が舞う中をまる2日間掛けて奔走してまいりました。
さて、本誌でもドラマチックで格好良い秋田新幹線の雄姿をご覧いただきたいと思いますが、アザーカットもたくさん撮りましたので“赤い疾風”を是非ご覧ください。
正面から捉えると獰猛な猛禽類のように見え、横から捉えると優雅な鳥のクチバシのようにも見え、撮る角度によってその姿を変える秋田新幹線の魅力を、α99 IIは撮影前に僕が抱いた期待通り見事に捉えてくれました。
4240万画素ながら12コマ/秒の高速連写が可能、そして高精度なAFパワー。ボディが大きいからこその各種ボタンの押しやすさ、そして僕が心から便利だと思っている3軸チルト液晶モニターなどなど。
実際に使ってみて、それらの機能がスペック上のことでは無く、ちゃんと実戦で威力を発揮することを肌で感じました。
そして僕が感じたもうひとつのことが「撮っていて気持ちが良かった」ということです。連写しても息切れしないことや、持ちやすかったグリップ感、シャッターボタンのフィーリングだったり細かなことなんですが、僕はこうした部分ってカメラにとってとても大切な部分
かなと思います。
それでは来月も、またこの場所でお会いしましょう。
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