商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

シリーズ 〜私が一眼レフから
乗り換えた、αの魅力〜
ポートレート撮影の
常識を超える「瞳AF」

α Universe editorial team

写真家
諸永恒夫
1965年山口県生まれ。東京写真専門学校(現 東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真家 河合肇氏に師事。1990年よりフリーランス。「週刊ザテレビジョン」「月刊ザテレビジョン」のほか、麻布台出版、KADOKAWA、学研、光文社、集英社、小学館、日経BP社、ワニブックスなどの雑誌の表紙やグラビアで国民的アイドルグループやタレント、女優の撮影を行う。

『α7』が発売されてからメインの機材はずっとαシリーズ

『α7』が最初に出たときから、僕はメインの機材として3年ぐらいずっとαを使っています。雑誌を中心にポートレート撮影を行ってきましたが、テレビ情報誌の表紙やグラビア撮影はスタジオでセットを組んで撮るばかりではなく、収録スタジオの片隅や会議室、通路に簡易セットを組んで5〜10分のわずかな時間で撮影することが多々あります。
スタジオのようなベストな撮影環境ではありません。

簡易セットを組んだ撮影環境の例

こうした環境でも撮影する僕がαを選んだのには、大きく4つの理由があります。 今回はそのうち2つをご紹介しましょう。(3つ目以降は後編に続く)

用途に応じて選べる、優れたイメージセンサー

αを選んだ1つ目の理由は、とびきりの高解像なタイプから、高感度に強いタイプ、バランスがいいタイプと、用途に応じて選べることもありました。今はα7R II、α7S II、α7 IIを持っており、高感度が必要な環境下ではα7S IIを使うなど、撮影環境によって使い分け、またファンクションメニューも活用し、使う機能だけをシンプルに割り当てて使いやすくするなど、どうα7を活用して、フルに使っていこうか、ワクワクしています。 普段の撮影で使う『α7R II』は約4240万画素あるので、印刷物で使うなら十分過ぎる解像度。デザインしたときに文字が入ることを考慮して、引いて撮影するので、トリミングしても解像度に余裕があるのは安心です。

一方、スタジオのようなベストな撮影環境ではないときには、高感度な『α7S II』を使うとノイズもでないし、すごくキレイに写ります。天気が悪い日のハウススタジオのような、肉眼でも暗いと感じる場所でもISO6400まで上げてシャッタースピードが1/250秒、F5〜6で撮影することも多いのですが、ノイズが目立たずまったく問題ないですね。

最高の一瞬を捉える優れた「オートフォーカス」

αを選んだ2つ目の理由、これが決定的でした。 それは、「オートフォーカス」です。αのオートフォーカスは、とにかくピントが確実なんです。僕が普段よく使っているのは「フォーカスエリア」の「ワイド」「ゾーン」「フレキシブルスポット」などなんですが、特に魅力があるAF機能、「顔認識」「瞳AF」をご紹介しましょう。

●どこにモデルの顔があっても、確実に捉えられる「顔検出」

普段撮影するとき、「顔検出」をいつも入れています。特に、フォーカスエリアの「ワイド」を使うときは相性がいいですね。検出精度が高いので顔にバシッとピントが合うんです。 「顔検出」の優れた点と言えば、やっぱりどこにモデルの顔があってもピントが来る、これに尽きます。例えばこうした全身を入れた構図などの場合は、普通の一眼レフだとモデルの顔の位置にはフォーカスポイントがないんですね。でも、α7R IIなら、自然にモデルの顔にフォーカスがくるから、カメラのことを気にしないで最初から構図に集中することが出来る。撮影プロセスの無駄がなくなりましたね。

こうした撮影環境の場合、フォーカスモードは開放近くの絞り値で撮影するときは「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」に、ロケの撮影中などで被写体が動いているときは「コンティニュアスAF(AF-C)」に切り替えます。「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」にしておけば、「顔検出」で顔にピントを合わせたあとにピントリングを回すことで、さらにフォーカスを追い込むことができますし、コンティニュアスAF(AF-C)にしておけば、モデルが動いている間もずっとピントを合わせ続けてくれます。

●狙った瞳に追従し続ける驚き「瞳AF」

「顔検出」に加えて、僕がよく使う方法が、「顔検出」をONにしたまま「瞳AF」を使う方法です。僕は「AF/MFボタン」に「瞳AF」をカスタマイズで割り当てて、ボタンを押すと目にピッと合うようにしています。顔のアップなどは手持ちで撮影することが多く、特にピントがシビアになる開放で撮るときはこの機能が重宝しています。また、顔の近くにもっと寄って撮るときは「コンティニュアスAF(AF-C)」にして、瞳を絶えず追わせます。 α7R IIでは、瞳AFがAF-Cの時も動作するようになりましたが、これは便利です。
人物を撮影するときは、手前の瞳にフォーカスをあわせるのが基本ですが、アップで撮影するときは僅かなフォーカスのズレでも目立ちやすいので、普通は一枚一枚、AFを合わせて撮影するか、マニュアルフォーカス(MF)にします。
でも、AF-Cにして絶えず瞳を追わせれば、良い表情をした瞬間にシャッターを切ることだけに集中できます。撮影にかかる時間が大幅に短縮されましたし、それだけじゃなくて、モデルさんの良い表情を逃さずに押さえることが簡単になりました。
撮影現場で、いい表情をしているのが一瞬しかないこともありますから、その瞬間を確実に撮影することは、カメラマンにとって非常に重要なんです。

実際にα7にカメラを変えてから、撮影のテンポがよくなって、スピーディに撮影をこなせるようになりました。それでいて、モデルさんとの一瞬や、大事な瞬間はのがしていない。
僕のような仕事もするカメラマンにとって、非常に理想的なオートフォーカスでした。

次回は、僕がα7を選んだ、3つ目以降の理由を紹介しましょう。

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