商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

Color of Cinema for all creators

創造性に寄り添う、色の力をその手に

Kai Yoshihara氏  Suyorukun氏 オリジナルLUTファイル無料公開中
AKIYA MOVIE氏  Ryo Ichikawa氏 オリジナルLUTファイル無料公開中

purpose

世界を映像の感動で満たすため、
クリエイターのビジョンを
ありのままに映し出す

ソニーは、感動はクリエイターの紡ぐ
ストーリーから生まれ、
ストーリーは映像表現の力によって
彩られると信じています

誰も見たことのないストーリーと
映像表現を求め
挑戦し続けるクリエイターに対して、
ストーリーの力を最大限に引き出し、
それぞれのクリエイティビティを
存分に発揮するためには
何ができるのかを知るために、
ソニーはクリエイターの声に
耳を傾け続けてきました

『Color of CINEMA for All Creators』では
我々が持つ「色のテクノロジー」と
クリエイターに「評価される理由」を
紐解いていきます

ソニーのカラーサイエンス

ソニーのデジタルシネマカメラブランド「CineAlta(シネアルタ)」の歴史は、2000年に始まりました。ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』ではCineAltaブランド初のカメラ「F900」が採用され、その後4Kシネマの普及とともにさまざまなモデルラインアップを展開。数多くの映像制作プロダクションに採用され、世界中のユーザーから支持されてきました。

そして2017年9月、ソニーは満を持して、新たに開発したフルサイズイメージセンサーを備えた次世代のCineAltaカメラ「VENICE」を発表。このカメラは、機能や操作性だけではなく、新たなモニタールック 「s709」 といった色味も含めて、映像制作に携わる多くのプロフェッショナルからのフィードバックに基づいて開発されました。

現在では、VENICEの開発を通じて得た知見を基にしたピクチャープロファイル「S-Cinetone」も開発され、CinemaLineやαにも展開されています。

こういったCineAltaから受け継ぐ、柔らかく包み込む光とどこまでも深い影の表現力は、映像としての美しさだけでなく、光と影のすべてを捉える高い撮像能力によってクリエイターの創造性に無数の選択肢を与えることができます。そのフレームが幾重にも重なり合い、息をのむ時の表現と掛け合わされることで誰も見たことのない新たな感動が紡ぎ出されます。

クリエイターの声

撮影監督

Claudio Miranda

VENICE

このカメラは色域が素晴らしく、ダイナミックレンジも広く、ハイライトがスムーズで、スキントーンを本当に美しく表現してくれます。全体的にトーンカーブが柔らかく、作業がしやすいのも特長です。滑らかな階調はデジタル的なものを感じさせず、とても自然です。

デジタルシネマクリエーター

江夏 由洋

FX6

作品の世界観は、色で決まる。もちろんストーリーも大切ではあるが、私は画質と色に徹底的に拘って、制作に挑んでいる。FX6が紡ぎだす色は、S-Gamut3.Cine、S-Log3を武器に果てしない可能性を与えてくれる。ハイライトのロールオフ、シャドウの階調、赤味が抑えられたフェイストーン、全てがシネマクオリティだ。

VIDEO CREATOR

大川 優介

FX3

FX3は現代に適した効率的かつ高品位な表現が可能なカメラです。
また、S-CinetoneはCineAltaカメラ「VENICE」のエッセンスを受け継いでおり、クールでモダンな表現が好きな僕にとって重要な要素となっています。

DIRECTOR

AKIYA

FX30

FX30は、「映像を本気でやりたい」 が実現できるカメラだと思います。
馴染みあるSuper 35mmの表現力をカメラ性能から堪能でき、カラー表現まで豊かに捉えることができる印象です。撮影ミスしにくいデフォルトカラーでありながらも、クリエイターの想い描く世界を表現できる色味だと思います。

s709 映像制作者の声をもとに開発された
モニタリングLUT

『s709』とは

s709 はシネマ制作に適した色調と、より自然なトーンカーブを持つモニタリングLUTです。忠実な色再現とコントラストのあるメリハリのついたモニタリング映像を提供するR709(709(800))に対して、s709は映画やドラマ制作において好ましい色合いとトーンカーブで、フィルムカラーのような、よりフィルム作品に近い仕上がりをイメージしながら撮影することが可能になります。Cine EIやFlexible ISOに対応しているカメラ(例:FX3やFX30など)には、プリセットとして搭載されています。

※LUTとは「Look Up Table」の略で、映像の色変換を行う際に用いるものです。Logで撮影した映像は通常の動画よりもローコントラストとなり、モニタリングがしづらくなります。撮影時にLUTを適用することで、通常の動画と同等のコントラストを再現してファインダーやモニターに表示することができます
※s709はS-Log3撮影時のみ使用可能です

  • R709
  • s709

『s709』の位置づけ

s709 のルックは、709(800) や既存の Look Profile に対し、図のような位置付けになります。

  • s709:フィルム特性に近い色調・色再現、ローコントラスト
  • 709(800):TV 放送に適した色再現、ハイコントラスト
  • Look Profile LC-709、LC-709TypeA: TV 放送に適した色再現、ローコントラスト
  • Look Profile Cine+709: フィルム特性に近い色調・色再現、ハイコントラスト

※ルックとは、映像用語で、色味やシャープネス、明るさなどの多彩な要素から醸し出される、映像(動画、静止画)の見た目、印象を差す言葉です

色再現性とトーン特性

色再現性

全体的に彩度を抑え、フィルム特性に近い色調・色再現となるように設計されています。特に肌色に関して重視しており、トーンと合わせて柔らかい色再現としています。

トーン特性

図は、上が s709、下が709(800) のトーン特性を表します。s709は全体的にコントラストを抑え、より自然なトーン表現となるように設計されています。シャドーからミッドトーン付近までは比較的素直な特性で再現しながら、ハイライトは圧縮し、カメラの持つ広いラチチュードを生かしたトーン再現を行います。

S-Cinetone シネマのようなルックを手軽に再現できる
ピクチャープロファイル

『S-Cinetone』とは

ソニーのデジタルシネマカメラ「VENICE」の開発を通じて得られた知見を基に作られたピクチャープロファイルです。人の肌を描写する際に使われる中間色の表現力をアップさせ、色あいはよりソフトに、ハイライトの描写は被写体を美しく際立たせる自然なトーンとしています。

『S-Cinetone』の位置づけ

S-Cinetoneは、ポストプロダクション(カラーグレーディング)を必要とせずに、素早く簡単に、シネマのような映像コンテンツを制作できるよう設計されています。
ベースカーブはBT.709ですが、従来のピクチャープロファイルに比べてフィルムに近い画づくりが可能です。

  • ※「STD5」は、Cinema Line カメラ 『FX9』のガンマ設定メニューにおけるRec.709の名称です
  • ※「R709」は、デジタルシネマカメラ 『VENICE』 のガンマ設定メニューにおけるRec.709の名称です

色再現性とトーン特性

色再現性

S-Cinetoneは、「人肌の色」を最も重視しており、全体的に自然な色再現が可能です。トーンカーブの低照度部分ではコントラストを少し高めるため、被写体をより鮮やかに撮影することができます。例えば、露出を少し低めにすると色がより豊かに再現される傾向にあります。

トーン特性

ハイライト部分のコントラストはビデオレベル70%から徐々に低下し、ある程度のコントラストを維持するために飽和レベルまで緩やかな傾斜を保ちます。これによって、ハイライト部分は一定のコントラストを維持することができるので、被写体のディテールを残しつつ柔らかく描写することができ、メインではない被写体があまり目立ちすぎないようにしながら、全体的に滑らかな映像に仕上がります。さらに、飽和レベルまでの緩やかな傾斜によって、ポストプロダクションにおいて簡単にハイライト部分を調整することができます。

一方で、暗部はコントラストを少し強調することで、被写体をより鮮明で豊かな色合いで映し出します。

黒レベルはビデオレベル1.5%で、R709に比べてやや低く、被写体の最も暗いシャドウ部分はほとんど見えなくなります。しかし完全にクリッピングされているわけではないので、黒レベルをより高いレベル(例:3%)に設定することで可視化することができます。

おすすめ機能・設定

S-Cinetone(ピクチャープロファイル)

CineAltaカメラ VENICEの開発を通じて得られた知見を基に作られ、人の肌の色再現性をアップ。色あいはよりソフトに、ハイライトの描写は被写体を美しく際立たせる自然なトーンです。グレーディングすることなくシネマのようなルックを手軽に再現でき、制作者のさらなるクリエイティブな表現要求に応えます。

PPLUT(ピクチャープロファイル)

カメラにインポートしたユーザーLUT(.cube)は、ピクチャープロファイル(PPLUT 1-4)としても使用可能です。カメラ内で映像としてそのまま記録されるため、ユーザー好みのLUTを使用した画づくりができ、編集時の色調整を簡略化することができます。

※PPLUTでは、記録映像にLUTの色味が焼き込み(ベイク)されます

Cine EI (Log撮影設定) 

フィルムカメラと同等の撮影ワークフローでLog撮影を行うことができます。Base ISOで収録を行うことで、カメラのイメージセンサーの性能を最大限に生かした撮影を行いグレーディング耐性の高い素材を得ることができます。Base ISOは低感度と高感度の2種類あります。撮影状況に応じてBase ISOを選択する必要があります。

Cine EIでは、LUTはモニタリング表示のみ使用可能で、記録映像は S-Log3の映像となります

左:グレーディング後 右:S-Gamut3.Cine/S-Log3

LUTダウンロード

LUTとは

Look Up Table(ルックアップテーブル)の略で、コントラストや色情報をプリセットとしてファイル化したものです。
自分の好みに合わせた色情報をLUT(.cube)ファイルに取り入れておき、Log撮影時やLog映像の編集時に適用することで、自分の創り出したい世界観を演出することができます。

※LUTは適用すればどのシーンでも同じ色味になることを保証するものではありません。使用機材や撮影環境、撮影設定によってコントラストや色味の出方が異なり、最終的にはご自身で調整が必要となります。

LUTファイル・サンプル動画
無料公開中

映像制作の最前線で活躍するプロクリエイターが作成した、特別オリジナルLUTファイル(.cube)とサンプル動画(Log素材)を無料でダウンロードできます。
プロクリエイターの 「色」 の表現方法を学んだり、各カメラ機材のアウトプットを確認することで、今後のご自身の映像作品づくりや新しいカメラ機材選びに是非ご活用ください。

※ファイルダウンロードにはMy Sony ID登録・ログインが必要です。
※ダウンロードしたファイルは、ダウンロードされた方のみ個人利用可能です。商用目的での使用やSNSでの拡散などはご遠慮ください。
※LUTファイル(.cube)は、「PPLUT」 や 「Cine EI」 に対応したカメラのみインポート可能です。対象機種は以下のCamera Lineup(カメララインアップ)もしくは各カメラ製品のページをご確認ください。

Cinema Line FX3

映像ディレクター AKIYA MOVIE

東京を拠点に活動する26歳の映像ディレクター。映画、ミュージックビデオ、テレビCMなど幅広く映像制作に携わる。
演出に加え、撮影から編集までをワンストップで手がける。また DaVinci Resolve認定トレーナーとしても活動中。
自身のYouTubeチャンネル「AKIYA MOVIE」は登録者数約7万人。

youtube Instagram X

Cinema Line FX3

映像ディレクター Ryo Ichikawa

1996年東京生まれ。2018年度武蔵野美術デザイン情報学科卒業。
フリーランスを経て、株式会社コエ所属。映像ディレクターとして数多くのMVやCMなどを手掛ける。代表作に、Fujii Kaze+Google Pixel、ヨルシカのライブ映像など。映像の枠に囚われない演出を得意とする。 http://www.koe-inc.com/members/ryo-ichikawa/

youtube Instagram X

Cinema Line FX3

映像ディレクター Kai Yoshihara

関西を拠点に活動するシネマトグラファー。撮影現場では主に撮影監督として活躍を見せる。MVをメインとしながら、企業PR、ドキュメンタリーなど様々な映像を手掛けている。また撮影監督だけでなく、自身での映像ディレクションも担う、若くして数多くの実績を刻む注目クリエイター。

Instagram

Cinema Line FX3

Cinematographer Suyorukun

ショートフィルム、ドキュメンタリーなどを制作しているシネマトグラファー。光や色にこだわったハリウッド映画風の撮影方法についてYoutubeでも発信中。アカデミー賞受賞を目指して映像制作に日々励んでいる。

youtube Instagram

LUTファイルのカメラインポート

以下の方法からお選びいただけます。

インポート方法①|メモリーカード経由

  1. 1フォルダ作成
    カメラ本体内でメモリーカードをフォーマットすると自動的に 「LUT」 フォルダを生成
  2. 2LUTファイル保存
    パソコンでメモリーカードの 「LUT」 フォルダ内にLUTファイル(.cube)を保存
  3. 3LUTを選択・登録
    カメラ本体にメモリーカードを挿入してLUTファイルを選択・登録

※インポート方法の詳細は、以下のリンクもしくは各カメラのヘルプガイドをご確認ください。

インポート方法②|
モバイルアプリ 「Creators’ App」 経由

カメラの機種によっては、アプリに対応していない場合があります。
アプリの対応機種はこちらからご確認ください。

  1. 1アプリを入手
    こちらより、アプリをご自身のモバイル端末にインストール
  2. 2LUTファイルをアップロード
    アプリの「ホーム」から画面右上の「アイコン」をタップ
    Creators’ Cloudウェブからも同様)
  3. 3カメラにインポート
    アプリの「カメラ」>「カメラの設定」>「LUT管理」>「LUTのインポート先を選択する」をタップ、任意のLUTを選択(Creators’ Cloudウェブからも同様)
DIRECTOR/AKIYA氏 モバイルアプリ 「Creators’ App」 経由で、カメラ本体にLUTをインポートする手順についてAKIYA氏が解説

LUTの活用方法

ご自身のワークフローに合わせてカメラ機能を選択し、LUTをうまく活用することで映像制作の効率が向上します。

活用例①|モニタリング専用

●撮影後にカラーグレーディングを行う時に便利
●映像データはLog映像のまま記録される

LUT作成 ,カメラ登録, 選択 [Log撮影設定] Flexible ISO Cine EI Quick Cine EI, 撮影, Log素材をカラーグレーディング, タイムライン編集

活用例②|焼き込み(ベイク)用

●スタジオなどの被写体や照明が固定された環境で撮影する時に便利
●映像データはLUTが適用された状態で記録される

LUT作成 ,カメラ登録, 選択 [ピクチャープロファイル] PPLUT, 撮影, 完パケ素材をタイムライン編集
DIRECTOR/AKIYA氏 Cinema Line FX30を使用したLog撮影方法からカラーグレーディングまで動画制作におけるTipsをご紹介

カメララインアップ