深遠なる森の中へ
ネイチャーフォトグラファー柏倉氏
× α7RⅡ+SEL2470GM
小雨降る天候でこそ撮りたいと思った奥入瀬の森。
柏倉氏が魅せられた原風景をご覧ください。
小雨降る天候でこそ撮りたいと思った奥入瀬の森。
柏倉氏が魅せられた原風景をご覧ください。
先日、雑誌の企画で随行撮影を依頼され訪れた青森県の奥入瀬。
風景写真愛好家であれば、きっとこの地名は耳にされたことがあると思います。
もしかしたら、実際に撮影に赴かれた方もいらっしゃるかもしれません。
私は恥ずかしながら、この雑誌の撮影で行ったのが初めてでした。
そしてすっかり、その深遠なる光景に魅せられてしまったのです。
雑誌の仕事でお訪れていたので、その時は自分で自由に撮影するわけにもいかず、しかし横浜の事務所に戻ってきてからも、あの深遠なる光景が頭を離れません。 これはもう行くしかないと決断し、片道700Kmの道を車で出掛けることにしました。
雑誌の随行撮影の時には、比較的晴れていたのですが、私の頭の中で拡がっていた撮りたい奥入瀬のイメージは、小雨降る薄暗く静謐なイメージでした。
大雨では無く小雨程度。シトシトと降るくらいの感じです。(自然が相手なのに、かなりワガママな望みですね(苦笑))
とにかく快晴予報の日は避けて、現地入りをしました。
日頃の行いが良かったのでしょうか?到着すると、まさに小雨がシトシト降る天候。
雨に濡れた樹木は艶やかさを増し、木々の葉は新緑色をより濃くしていました。
そして私以外には、ひとっこ一人居ない、まさに静寂の世界。
渓流の水音と、風に揺れる木々の葉が擦れる音だけです。
私はなんとしても、単なる美しい写真に留まらず、私が五感で感じている、この空気感までも写真に残したくなりました。
撮影に持ち出したのは、いつものように ボディはα7RⅡですが、レンズはSEL2470GMと割り切りました。割り切ったというよりも、この組み合わせで、ほぼあらゆる状況に対応してくれるからとも言えます。
今回の状況で私が懸念したのは、ややもすると潰れがちになる暗部の描写と、画面全体、周辺までの解像感でしたが、何れも期待していた以上の写りをしてくれたと思います。そして何よりも空気感まで描写する力です。
如何でしょうか?ご覧いただいて、私と一緒にその場で見ていたかのような気持ちになっていただけたら幸いです。
十和田湖の子ノ口から焼山までの約14kmの流れで、豊かな樹木や十数か所の滝と、千変万化の美しい流れや様々な奇岩・奇勝が見事な渓流美を作り出しており、四季折々の自然美を堪能できます。
柏倉陽介氏が、世界2大フォトコンペと言われる「IPA」「PX3」の「PX3」Professional Nature, Earth部門で金賞を受賞されました。
おめでとうございます。
http://px3.fr/winners/zoom2.php?eid=1-62652-16
※参考
「PX3(Prix de la Photographie, Paris)」
「IPA (International? Photography Awards)」
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