α7RII x Extreme
Snowboarding
Photographer: 柳田由人
厳しくも美しい雪山でスノーボーダーを撮り
続けるプロカメラマン 柳田由人氏に、
エクストリームスノーボーディングの撮影で
α7R IIを使った感想をお聞きしました。
・競技の現場にα7R II
で臨む
今回は僕のメインの被写体のエクストリームスノーボーディングの現場に、α7R IIを持ち込みました。 α6300の撮影で、直感的にこれなら撮れる、と思ってから、ずっとフルサイズを試してみたかったんです。今回は高鷲スノーパークというスキー場のハーフパイプのコースで撮影しました。Wカップも開催されるような世界基準のハーフパイプのコースです。天気にも恵まれていい条件で撮影できました。
ハーフパイプは、かなりのスピードで選手が次々とエアーを決めていきます。その中でも、自分の目の前を通るのは本当に一瞬。しかも相当至近距離を飛んでますから、バックカントリーで撮影するスノーボードとはオートフォーカスの点でも撮影テンポの点でも、一味違ったスピード感が求められます。レンズは基本的には広角レンズか、フィッシュアイレンズが多いですね。近くを飛んでいくライダーのエアーの高さ感をダイナミックに表現するためです。
・驚異の解像度とAF精度
今回、レンズはカールツァイスのSEL1635Zを持って行きましたが、凄い写りをしますね。この組み合わせ。
上の写真が撮れた時、2つの点で驚きました。
それは解像度と、オートフォーカスですね。 ピントを当てた選手は、ウエアーの素材まで伝わってきそうなくらいバリバリに解像しています。レンズも凄いんだろうけど、カメラの画素数が半端じゃない(*)。普段からフルサイズで撮っているけど、スノーボードの撮影で高画素のボディは使っていなかったんで驚きました。 オートフォーカスも、α6300も同じだったんだけど、なんと言ってもエリアが広い。上のカットもそうですが、一眼レフだと気を使う画面の上下方向の位置も、あまり気にせず撮影できました。もう一つオートフォーカスで関心したのは、バチっと合った時の精度です。このカットが撮れて、カメラで拡大したときにびっくりしましたから。「すごい解像感だな、、、(笑)」てね。
(*)4240万画素
・豊かな階調に魅入る
逆光で太陽を入れたカットも試してみたのですが、全然ゴーストが出てません。それどころか、フレアも少なくてコントラストが落ちてこないんです。 本当にいいレンズですね。青が本当に綺麗に出るんで嬉しくなっちゃいます。
あと、これはカメラの方だと思うんですけど、JPEGがいいですね。 この写真は少し明るさと彩度を調整しているんですが、階調がとっても広いですね。 撮って出しの状態で、空の階調を残しながら、選手の暗部の部分、具体的にはウエアーの柄まで、ノイズなく惚れ惚れする質感描写ができていたことに感心しました。 選手がトリックを決めた瞬間を、太陽と一緒にしっかり一枚に収めることができたと思います。
・スノーボーディングの撮影を終えて
今回撮ってみて、高画素なボディの恩恵は存分に感じました。凄い解像感ですし、トリミングしても使えそう。画質のクオリティでは全く問題ありません。
オートフォーカスも、今回のSEL1635Zとの組み合わせでは、かなり信頼できる感じでしたね。上のカットはもの凄い至近距離を飛んでいくところをオートフォーカス追従で撮ったんですけど、グラブ(ボードを掴むポージング)が決まらなかったんです。 でも、これだけ近づいた状態で追従していることを確認できたとき、エクストリームスノーボーディングの撮影にもα7R IIは使える、と確信しました。 選手がトリックを決める瞬間をしっかり押さえることができる性能がある、というのは大事なことですから。
今回は高画素なα7R IIと、カールツァイスの広角レンズの魅力を大いに楽しませてもらいました。 もう国内はシーズンオフに入っちゃいまいたが、またシーズンに入ったら、この組み合わせを試してみようと思います。
●柳田氏のα6300を使った感想はこちら
https://www.sony.jp/ichigan/community/interview/6300_photographer/index.html?s_pid=jp_/ichigan/products/ILCE-6300/_a6300Impression_bnr003
●柳田氏のWEBページ
http://www.yoshitoyanagida.net/
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