Photographer TAKUYA∞音楽と写真の融合
ロックバンド「UVERworld」の作詞・作曲そして
ボーカルを担当するTAKUYA∞氏が今夏3年振りに
発売となったニューアルバム「TYCOON」のリリース
に合わせて、本格的に撮影を開始した。類稀なる感性を
持つTAKUYA∞氏だからこそ撮れた写真と共に氏が
考える写真観についてご紹介します。
「きっかけ」
――ツアー真最中の非常にお忙しいところ有難うございます。早速ですが、今かなり本格的に写真を撮っていらっしゃるとのこと。拝見させていただきましたが素晴らしい腕前ですね。正直驚きました。そもそも写真を本格的に撮り始めるきっかけなどあったら、お聞かせください。
TAKUYA∞ 実は僕が最初に興味を持ったのは写真では無く映画の方でした。好きな映画監督にデヴィッド・フィンチャー(※1)という人がいて、その監督が撮る色彩や空気感に共感するところが多く、いつか自分もあんな映像が撮れたらいいなって思っていました。ただ或る時たまたまなんですけど、特に気に入っている『ファイトクラブ』という映画のワンシーンが静止画で紹介されている記事を見かけたんです。そこに載っていた写真を眺めていたら“瞬間を切り取って成立している世界”って凄く面白いんじゃないか?と思うようになって、それがきっかけで写真を撮ることに急に意欲が沸いてきました。カメラに詳しい親しい友人に相談したところαを勧められ、使ってみたら撮りやすかったので時間が空いた時には、いつも携えて撮るようになりました。
――そうなんですね!実際に本格的に撮り始めてみて如何ですか?
TAKUYA∞ これは自分が想像していた以上に新しい人生が始まったぞ!みたいな、それくらい愉しいですし自分の世界観も拡がったように思います。
「音楽と写真の関係」
――ところで実際に撮影された写真の一部は、既に8月に発売されたニューアルバム『TYCOON(※2)』に同梱されている歌詞ブックレットに掲載されているとのことですが、載っているそれぞれの写真は、アルバムに収録されている各々の曲と深い繋がりが有るとお聞きしています。それは具体的にどのようなことでしょう?たとえば曲の世界観を写真で表現しているとか?
TAKUYA∞ そうですね。曲の世界観を表現しています。ただそう言ってしまうと写真が後付けのように聞こえてしまいますけど、ちょっとニュアンスが違います。僕が音楽を創る時には、詩やメロディと共に様々なビジュアルイメージも浮かんでいるんですよ。それは今に始まったことでは無く、以前からそんな感じです。たとえば満天の星空だったり、東京の片隅だったり、どこまでも一直線に伸びるアスファルトの道路やドラマチックな夕陽だったり、どちらが先でどちらが後とかでは無くて僕の頭の中では音楽と映像が融合した状態だったりします。それでふと思ったんです。せっかくこうして本格的に写真を撮るようになったのだから、僕の頭の中をお見せするのも面白いんじゃないかと。 僕が頭の中で描いた“詩”と“音”はこれまでも届けてきましたが、そこに“ビジュアル(=写真)”も加えたら、きっとより伝わるものがあると。だから今回のアルバムに掲載されている写真は、後付けで撮ったというのでは無く、僕の頭の中で“詩”と“音”と共に浮かんでいた元々あったビジュアルイメージを、改めて現実の世界で探しに出掛けて行って、写真に収めたという感じです。
「さらなる拡がり」
――歌詞ブックレットに掲載されている写真には、そうした想いが込められていたのですね。ところで写真撮影は、ニューアルバムに合わせた一過性のものというわけでは無く、これからも撮り続けていくと伺っています。今後の展開について、もしも何か教えて貰えることがあったらお願いします。
TAKUYA∞ まだ具体的に、これをするとかまでは決まっていません。ただその時々で自分が感じたまま、感性の赴くままに撮り続けていきたいとは思っています。嬉しいことに歌詞ブックレットに掲載した写真が好評で、もっとじっくり見たいという声もたくさん貰っています。今回こうした機会をもらって僕が撮った写真のwebギャラリーも掲載されますし、それからカメラ専門誌から表紙と8Pの誌面ギャラリーのオファーもいただいて、たぶん書店に行って貰えたら僕が撮った写真が表紙になった雑誌が並んでいると思います(笑)。音楽の世界とは別の世界でも自分の感性が認められ、こうして拡がっていくことは純粋に嬉しいです。
「撮りたいもの」
――カメラ専門誌の表紙とギャラリーですか!それは凄いですね。クリエイティブな世界に於ける“感性”の価値は、確かに一つの世界に留まらず他の様々な世界でも通じるところが有ると思います。 さて最後にお伺いいたします。今一番撮りたいと思っているものは何でしょう?
TAKUYA∞ 一番撮りたいと言うか、その時々で僕が撮るべきだと感じた風景だったり人物だったり、とにかくルールは無いので愉しく感じるままに制約なく撮りたいと思います。
――なるほど。是非これからも素晴らしい瞬間を捉え続けて下さい。本日はお忙しいところ有難うございました。
TAKUYA∞ 有難うございました。
――現在、全国ツアーを展開しているUVERworldだが、9月の沖縄ライブの際にTAKUYA∞氏が以前からどうしても撮りたい!と思っていた風景を撮るべく、仲の良い友人とUVERworldのメンバー数名と共に離島に向かい数日間を過ごしてきたという。そこで頭の中に浮かんでいたイメージそのままの光景に出遭い、見事に写真に収められたとのこと。これからも愛用のαを片手に日本の何処か、もしかしたら海外の何処かで、感性の赴くままに素晴らしい瞬間を捉えているに違いない。 それでは、ニューアルバムのCDに同梱されている歌詞ブックレットや上述した離島で撮られたものなどからセレクトした20点の写真を、本ギャラリーで是非ご覧ください。TAKUYA∞氏の、音楽と写真が融合する 創造の世界が垣間見えるかもしれません。
(※1)
デヴィッド・フィンチャー(David Fincher)は、アメリカ合衆国の映画監督1992年『エイリアン3』で映画監督デビュー『セブン』『ファイト・クラブ』の成功により一躍ヒットメーカーとして脚光を浴びる。『ベンジャミンバトン数奇な人生』『ソーシャルネットワーク』ではアカデミー監督賞にノミネートされた。
(※2)
Newアルバム『TYCOON』について詳しくはコチラよりご覧ください。ソニーミュージックのオフィシャルサイトへ遷移します
http://k.uverworld.com/s/n4/page/release_tycoon?ima=3444
Photographer TAKUYA∞
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