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bird and insect shuntaro 氏・林裕介 氏 若きクリエイターが「α」を選択
する理由

~今、つくりたいものを表現するのにはαの再現性
と機動力が必要~

α Universe editorial team

「bird and insect」は、写真と映像を主体とするクリエイティブ集団。会社設立は、2016年2月。メンバーは現在6名。2歳になったばかりの小さくて若い会社だが、建築やプロダクトのデザイナーとの仕事や、メーカーや企業のブランディング映像や広告、ミュージックビデオなど、幅広い分野で次々と斬新な作品を発表して高い評価を得ている。今回はスタジオと事務所を兼ねた彼らの拠点にお邪魔して、ソニー製品との関わりについて伺った。

shuntaro/フォトグラファー・ムービーディレクター 東京生まれ、東京育ち。京都工芸繊維大学で、建築・デザインを学び、卒業後、都内広告系制作会社を経て、フリーランスへ。その後、イギリスのUniversity for the Creative Artsで写真の修士号を取得、帰国後、株式会社 bird and insectを立ち上げ、写真・映像制作を行う。

林 裕介/フォトグラファー・シネマトグラファー 大学院まで機械工学を学び、前社でカメラ設計を経験した後、2014年2月に退職し作る道から撮る道へ。写真・映像の撮影、編集からドローンの操縦まで担当。理系思考を強みに何でも理解して習得することを心掛ける。原因を考えるのが得意。謎解きをしている気分で写真と映像に取り組む。

スチールと動画が撮れるαとの出合いが
僕たちの仕事の可能性を広げた

――会社設立のきっかけを教えてください。 shuntaro:制作会社を出た後、フリーランスのフォトグラファーをやっていたのですが、それをいったん辞めて、1年間イギリスに留学してアート系の写真の勉強をしました。帰ってきたのが、2014年。それから、ちょうど前職を辞めた林君に手伝ってもらいながらスチールの仕事を再開しました。はじめてみると、動画を一緒に撮ってくれという依頼が増えてきたんですね。デジタル一眼カメラは1台でスチールも動画も撮れるので、僕もストレスなく動画を撮るようになりました。2016年に会社化して、現在はカメラマンとディレクターで3名、レタッチ・編集担当1名、美術・制作担当1名、マネージャー1名の6名体制になりました。今では、仕事の4割くらいが動画制作ですね。

自社スタジオ風景
デザインオフィス「イド」との共同オフィス風景

――スチールと動画。カメラはひとつでも撮り方は違うのでしょうか? 林:初めは同じだと思っていたんですが、やっていくうちに違うものだって気づきました。写真は、1点1点が決めショットで、どのカットにも強いインパクトがあるものが求められる。でも、それを動画でやると観ていて疲れるんですよね。息抜き的なショットを挟んで緩急をつけないと、ずっと観ていられない。あと、動画はやはりストーリー性が強いので、構成にも気を使いますね。編集で作り込むことも出来るけど、撮影の段階でストーリーの流れやリズムを意識したシーンを撮るようにしています。

撮ったままでも使える
α7S IIの4K動画の鮮明さと発色

――αシリーズはいつから使っているのですか? shuntaro:最初に仕事で使ったのは2015年の1月、α7Sを借りてライブハウスでの撮影でした。それまではデジタル一眼レフカメラを使っていましたが、動画の画質がイマイチ納得いかなかったんですよね。高解像度のスチール写真を見慣れていたので、なおさらそう感じていたんです。ところが、α7Sの映像は鮮明でした。暗い状況下だったにもかかわらず、4K動画の鮮明さや発色は比べものにならないくらい良かった。「なんだこれは、全然いいじゃん」って。この撮影の後、より手軽に買えるα6300をさっそく購入して仕事で使うようになり、そのあとα6500、α7S IIを導入しました。僕らは編集の段階でグレーディングしますが、ソニーだと撮ったままの映像が相当綺麗なんですね。だから、色をいじっても破綻が少ない。それまで他のカメラで撮っていたときはグレーディングをするとすぐに無理が出ていましたが、αで撮ると綺麗なまま色を作っていけるので、最初の頃は編集作業のたびに感動していました。

コンパクトなα6500を併用すると
撮れる映像の自由度がグッと上がる

――動画撮影の現場ではどんな役割分担をしているんですか? 林:時間がなくて一発勝負の現場では、2台以上のカメラを回すことが多いですね。僕が一脚に乗せたα7S IIでメインの流れを撮って、別アングルからshuntaroさんがα6500を手持ちで攻めた画を狙うとか。動きのあるショットでは、手ブレ補正がついているのでほとんどブレの心配はないんですが、さらにブレを少なくするためにスタビライザーに付けて上下の動きをなくして、スローで撮ることが多いですね。僕自身、α6500は使える映像が撮れる最小の動画カメラで、どこにでも一瞬で入っていけるのが大きな武器だと思っています。

実際にα7S IIとα6500を併用して撮影されたブランディング・ムービー『FLOWER / METAL BY YOKOHAMA MAKERS VILLAGE』

枠にはまらない映像を作りたい。
だから、カメラの機動力が必要不可欠

――ソニーのカメラだからこそ出来たことはありますか? 林:たとえば、スチールと動画を両方頼まれたとき、色のトーンを合わせるのが断然ラクですね。ソニーのカメラ同士だとすごく馴染む。 shuntaro:このコンパクトさで良い画が撮れるというのが大きいですね。僕らの強みの一つは、機動力と画作りの両立なんですが、それにはいろいろな撮り方をトライ出来ることが重要だと思うんです。特に規模の大きくない案件などで映像のディレクターの方などが撮る映像は、一般的に画作りのトライが少ない印象があります。大きいカメラできちっと綺麗に撮るけれど、どうしても安全をとって引きの画が多く、たまに寄ってもどこか中途半端になりがちですよね。もっとがっつり寄ればいいのにとか、いろんなレンズを使えばいいのにとか思っちゃう。 林:あと、テンポが遅かったり、テロップが多かったりして説明的なのも目立ちます。 shuntaro:文字よりも画で表現すれば、もっと良い映像になるのに、と思うことも。 林:そういう意味では、僕らの会社はフットワークとバイタリティーを生かせるαシリーズが出てきたから存在し得ているのかもしれません。

α7S IIの高感度があれば
暗い場所でも欲しい画が撮れる

――DJ IKUさんをフィーチャーしたミュージックビデオ『an Ascetic feat.DJ IKU』は、
α7S IIやα6500で撮影した作品ですね。ソニーでなければ撮れなかったシーンはありますか?

林:まず、ライブハウス内での映像ですね。あれだけ暗いところでこれだけ自由に鮮明に撮れるなんて、今までだったら考えられない。

『an Ascetic feat.DJ IKU』2:03より/α7S IIで撮影

shuntaro:街中や車内で撮った画は、コンパクトなカメラでなければ無理。下北沢の小さなレコード店の中での映像も、大きなカメラだったら撮れませんでした。あと、終盤の長岡の花火を背景にした映像は、山に登って撮影しましたが、あたりは真っ暗。撮影に持っていったLED照明を一灯設置しただけでしたが、綺麗に撮れているんですよね。ISO感度を上げてもノイズは少ないし、ダイナミックレンジが広い。撮った自分もちょっと驚きました。 林:そもそも重い機材だったら山に登ろうと思わないですもん(笑)。

『an Ascetic feat.DJ IKU』2:08より/α7S IIで撮影

どんな状況にも応えられる
ズームレンズが強い味方

――よく使用するレンズはなんですか? 林:10-18mmズームのSEL1018(E 10-18mm F4 OSS)は重宝しています。スタビライザーに乗せても軽いし、建物に人物が歩いて入るシーンや内観と外観を両方撮らなきゃならないときなどは、とくに撮りやすいです。 shuntaro:28-135mmズームのSELP28135G(FE PZ 28-135mm F4 G OSS)は万能ですね。これ一本でとりあえずなんでもフォロー出来る。ズームしたときのフォーカスずれが最小限に抑えられているので、ピントを合わせたままズーム出来るのもすごく便利です。

使用する機材の一例

林:スチールに関しては、今年はα7R IIIも導入したいと思っています。バッテリーが変わって、連続稼働時間が伸びるので、インタビュー撮影などで長い時間スチールを撮りたいときにうれしいですね。

αとともに映像表現の
新たな可能性を探っていきたい

――最後に、これからどんな仕事をしていきたいですか。

shuntaro:企画の段階から参加出来て、自分たちのアイデアが生きるような案件が楽しいですね。新しいことにもどんどんチャレンジしたいです。そのためにも、今年はインプットの量を増やしたいと思います。ジャンルにはあまりこだわりませんが、ミュージックビデオはもっとやりたい。音楽と動きをどう合わせて形にしていくか、事前の綿密な構成力と、現場での臨機応変な対応の両方が必要になる現場。そこにαの再現性と起動力は生きてくると思っています。まだまだいろいろな表現が出来ると感じています。

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