Impressive TRAIN Journey
鉄道写真家 中井精也 氏
Vol.9
中井氏が鉄道風景を印象的な作品にすべく旅する
デジタルカメラマガジンとのタイアップ企画が
スタート!本誌では見られない撮影裏話を毎月
コラム形式でお届けします!
こんにちは。鉄道写真家の中井精也です。 今回は埼玉県を走る秩父鉄道の有名撮影地、荒川橋梁で撮影しました。秩父鉄道の上長瀞(かみながとろ)〜親鼻(おやはな)にあるこの鉄橋は、橋そのものだけでなく周囲を絶景に囲まれているので、早朝から夜まで1日中撮影が楽しめます。この撮影地の主役は、何と言っても貨物列車。セメントの産地として有名な秩父を走る秩父鉄道では、全国的に見ても珍しい貨物列車が今も健在です。レトロな雰囲気の機関車が牽引するホッパー車が連なる風景は、カッコよさとともに懐かしさをも感じさせてくれます。さて今回選んだレンズはFE 24-105mm F4 G OSS。4倍強のズーム比でありながら驚くほどの小型軽量を実現したこのレンズ。描写力も高く、徒歩での移動が多い今回のような撮影では最適だと思います。 最初の写真ですが、列車が通過するタイミングに合わせて飛行機雲が出てくれました。奥にそびえる秩父山脈のシルエットが、旅情をプラスしてくれました。
次の写真は普通列車を、同じくFE 24-105mm F4 G OSSの焦点距離35mmで撮影。太陽が画面に入る完全逆光でしたが、ハレーションやゴーストが一切ないクリアな描写力に驚かされました。 ドラマチックな鉄橋の風景に、しばし感動。
そしてこちらの写真。今にも沈みそうな太陽をバックに、列車が横切ります。レンズはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSに2倍テレコンバーターを装着。800mm相当までズームアップして撮影しました。ハイライトに浮かび上がる列車の繊細なシルエットは、まるで絵画のような美しさを見せてくれました。この圧倒的な圧縮感を実現できるFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、僕のメインレンズとも言えます。
今回ご紹介する最後の写真です。こんな面白い構図の撮影にもチャレンジしました。川面ギリギリの高さから鉄橋を狙うことで、迫力と清涼感のある作品にすることができました。
いかがでしたか?今回の撮影地となった鉄橋は撮影場所の自由度も高く、冬場をのぞく休日にはSLも走る魅力的な撮影地ですので、ふだん鉄道を撮らない人でも楽しめる撮影地になっていると思います。機会があればぜひ訪ねてみてください。
3月1日から4日までパシフィコ横浜で開催されたカメラの展示会『CP+』ソニーブースのセミナーですがたくさんの方にお越しいただいて本当にありがとうございました。また直接皆さんとお会いできることを楽しみにしています! それではまた次回もこの場所で!中井精也でした。
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