ソニー「α」の軌跡 第5回
写真家・並木隆氏が感じた出合ったことのない解像感とそれを生かす仕上がりの良さ
写真家・並木隆氏が感じた出合ったことのない解像感とそれを生かす仕上がりの良さ
さまざまな花や自然が持つ大きな魅力を作品に込めて創出し続ける写真家・並木隆氏。プロの厳しい目が求めるカメラへの期待は高い。 「僕のなかでカメラという存在は、あくまで写すための道具なのです。大切なのは、撮影するときに、とにかくしっかり撮れること。ソニーのα7R IIIは、その期待に応え、安心して任せられるカメラです」
そこには、有効約4240万画素の高解像だからこそ実現できた、新たな作品の世界がある。
「たくさんの花が咲いている場所で、絞り込んでいっても一つひとつの花がすべて鮮明に見えるというのは驚きでした。細かい部分までの描写ができるということは、大きくプリントすることを前提に考えた場合、やはり圧倒的に有利です。寄ってみると小さな花粉までもが鮮明に写し出されています。今までは画素数が足りていないために潰れていた部分が、リアルに見えてくるのです。マクロ撮影時には、従来ならうまく描写できないため、ぼけの要素としてしか使っていない部分が、しっかりとメーンの被写体として使えるのです。確実に被写体のバリエーションが増えたと感じています」
α7R IIIの進化は、その解像感の高さを支えるカメラ性能の向上にあるという。
「画像処理能力などがアップしたことによって、ピーキング機能の検出精度が高まりました。高画素の場合、花の撮影ではわずか1〜2ミリずれるだけでもピンボケになってしまうほどシビアです。α7R IIIはカメラ任せで見えたとおりの場所だけにしっかりピントが合っていることが分かり、確実に狙ったとおりの仕上がりが得られます。ファインダーや液晶モニターも見やすいですし、シャッターのフィーリングも私にしっくり合っています」
普段の撮影では、FE 70-200mm F2.8 GM OSS、FE 100mm F2.8 STF GM OSS、FE 90mm F2.8 Macro G OSS、Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSを持ち出す機会が多いという。なかでも使用頻度が高いのはFE 70-200mm F2.8 GM OSS。そのレンズ性能の高さが、ボディとの相乗効果を生み出している。 「どのレンズもクオリティーがとても高いのです。画面周辺の解像感や像の流れ方など、通常はあらが出てきそうな部分もまったく問題がありません。カメラ本体の持つ解像度の高さを存分に引き出してくれるレンズです。ぼけも絞り込んでもきれいだし、仕上がりを見ると、本当によく写るなとうなるほどです」
新たな作品の世界観を切り開いたα7R IIIは、完成度の高いカメラだと並木氏は高く評価している。
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