いよいよ締切間近 : 今年の応募傾向は?
今回で12回目を迎えた世界最大級のフォトコンテスト、ソニーワールドフォトグラフィーアワード。今年度の応募締め切りまであと1ヶ月足らずとなりました。今年の応募状況はどうなっているのでしょうか?これまでに世界中から一般公募部門に応募のあった作品の中からいくつかピックアップしてご紹介します。また、現時点までの応募状況*を元に今年の傾向を探ります。 *2018年11月27日時点の応募状況です。
ソニーワールドフォトグラフィーアワードは、その規模の大きさが特長の一つである全体の応募点数が前年比36%アップと、今年も大きく伸びています。その中でも日本からの応募は前年比75%アップとなり、特に一般公募部門が前年比約2倍となっていることから日本の写真ファン層全般での認知が上がってきている、と言えるのではないのでしょうか。
日本からの応募を一般公募部門のカテゴリー別に見ると、ネイチャー系3カテゴリー(風景、自然、野生生物)の合計応募数が約2倍に増えており、全体の伸びを牽引しています。これは全世界での同カテゴリー伸び率約50%と比べても突出しています。
プロフェッショナル部門に目を転じると部門全体の日本からの応募数は50%増となっており、一般公募部門には及ばないもののやはり世界平均を大きく上回る率で伸長しています。プロフェッショナル部門は、プロフェッショナルでもアマチュアでも組作品であれば応募が可能で、組作品でなければ伝わらないストーリーの内容が評価されます。このようにより深い内容表現をされている写真家層でもSWPAの認知度が上がってきていると言えるでしょう。カテゴリー別では最も大きく応募数を伸ばしたドキュメンタリーが部門全体の約2割を占めており、最大の応募数となっています。今年注目される新テーマ「アイデンティティ」はプロフェッショナル部門応募数全体の9%となっており、今年度新設されたカテゴリーであるにもかかわらず定番の建築や静物をも上回るポーションを占めています。プロフェッショナル部門では昨年新設と同時に年間最優秀賞が出た「ディスカバリー」やこの「アイデンティティ」など、従来の枠を超えた新しいテーマへの挑戦が活発になってきている傾向があります。
残り1ヶ月足らずとなりました。フォトグラファーの皆様からのエントリーを心よりお待ちしております。
https://www.worldphoto.org/ja
応募締め切り
一般公募部門、ユース部門 (単作品) : 2019年1月4日 22:00
プロフェッショナル部門 (組作品) : 2019年1月11日 22:00
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