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Majestic TRAIN- 威風鐵道 -
鉄道写真家 中井精也 氏 × FE 16-35mm F2.8 GM Vol.10

ドラマチックな鉄道写真をコンセプトに、中井氏が撮る心に響く鉄道風景をデジタルカメラマガジンとのタイアップ企画として毎月コラム形式でお届けします!

α Universe editorial team

みなさんこんにちは、鉄道写真家の中井精也です。
今回の舞台は、静岡県を走る大井川鐡道です。東海道本線の金谷(かなや)駅から千頭(せんず)駅に至る大井川本線と、千頭駅から井川駅を結ぶ井川線の2つに分けられるこの路線。
大井川本線では、蒸気機関車牽引列車が年間数多く運転され、観光シーズンには「きかんしゃトーマス号」も人気を博しています。井川線はもともとダムの管理用の鉄道だったので、トロッコ列車やアプト式機関車など、 本線とはまったく違ったワイルドな旅が楽しめます。そんな大井川鐡道をα7R IIIと、G Masterシリーズが誇る超広角ズーム、FE 16-35mm F2.8 GMと共に旅しました。
最初にご覧いただく1枚は、メインカットでもある井川線の奥大井湖上(おくおおいこじょう)駅です。壮大な鉄橋をはさんで、ダムの半島にぽつんと佇(たたず)む駅の風景は、日本とは思えないダイナミックな景色です。この日は風がほとんどなく、エメラルドグリーンの湖面が、息を飲むほどの美しさでした。焦点距離はワイド端の16mm、さらに太陽が画面に入る完全逆光という、レンズにとってはかなり厳しい条件でしたが、まるでその場に立って風景を眺めているようなクリアーな描写力に、あらためてこのレンズの実力を思い知らされました。α7R IIIの卓越した描写性能を余すことなく発揮してくれるのは、やっぱりG Masterレンズなのだと、実感した1枚になったと思います。

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM ,F8 ,1/2500秒

次にご覧いただく写真です。
まだまだ寒い季節でしたが、沿線には春の便りもちらほら。崎平(さきだいら)駅に近い茶畑には、満開の梅が咲いており、とても春らしい景色になっていました。そこで梅にピントを合わせて1枚。透明感のある描写力と、美しいぼけと相まって、臨場感のある春色の作品になりました。走ってきたのは、元南海電鉄のズームカー。昔は大阪から高野山まで、花形列車としてたくさんの観光客を運んだ名車ですが、今はこの大井川鐡道で、のんびりとした第二の人生を送っています。こうした名車と出合えるのも、この大井川鐡道の魅力。まるで走る鉄道博物館のようです。

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM,F8,1/800秒
※ 中井先生 撮影シーン

3枚目の写真です。 ワイドズームだからといって、広い景色ばかり撮っていてはバリエーションが増えません。この写真も紛れもなくFE 16-35mm F2.8 GMで撮影した1枚です。
SLの動輪のロッド部分をアップで撮影。よく見るとC10 8という刻印が見えますね。金属の持つ質感や冷たさまで描写できた気がして、思わず嬉しくなりました。本物だけが持つオーラが、画面からムンムンと感じられますよね!

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM,F7.1,1/125秒

今回ご覧いただく最後の写真になります。 まるで大口径単焦点レンズで撮影したかのようだと思いませんか? これはSLが牽引する、使い込まれた旧型客車の車内です。美しいぼけが、長年旅人を支えてきた衣紋掛け(フック)を浮かび上がらせてくれました。その上の網棚も、ワイヤーではなく、本物の網棚ですね。いったい何人の旅人が、この客車で体を休めたのでしょうか。
僕の視線がそのまま作品になったかのようで、とても気に入っている作品です。超広角レンズでありながら、撮り方を工夫すれば、マクロレンズのような描写も楽しめるのがこのレンズの魅力なのです。まだまだ、長い付き合いになりそうです。

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM,F2.8,1/20秒

それでは来月もこの場所で!中井精也でした

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