人と対峙する面白さを感じるレンズ。
木村 直軌 氏 × FE 85mm F1.8
木村 直軌/フォトグラファー 1966年北海道生まれ。中学生の頃から写真を撮り始め、学生時代に数々の写真賞を受賞。‘84年東京総合写真学校入学。‘89年、22歳でフリーランスとして独立。タレント、ミュージシャン、文化人、スポーツ選手、ハリウッドスターなど幅広いジャンルの人物撮影の依頼が多い。
やっぱり人が撮りたい。
撮影は15分。テレビ誌などの表紙、誌内のカットを多いときは20頁分一気に撮影。信頼関係がある中で、一気に撮影する。時間が限られる中、いかに短い時間で、確実に、綺麗に撮るか。スピードを問われる現場が僕が生きる場所。気付くとそこに立っていた。
自分の作品を撮るのではない。あくまでタレント、アイドル、俳優の方など被写体側にいる人がメインであり、いかにカッコよく、いかに綺麗に撮れるか。普段撮られることに慣れているので、相手もプロフェッショナル。こちらが相手を見ているように、相手もこっちを見ている。だからこそ、上手か、下手か、恐らくタレントの方が一番カメラマンのことを分かっていると思う。 タレントの方、作家の方、スポーツ選手の方。大物であろうが、そうでなかろうが、やっぱり煌めくものを皆さん持っている。そういった方々を撮れるというのは本当に幸せなことだと思う。
人を撮るときには必ずFE 85mm F1.8を入れておく。
アイドルグループを撮ることが多く、標準ズーム24-70mmの絶対なエースが君臨している。その上で16-35mm、50mm、85mm、70-200mmとレンズを持っていく。ただ、スタジオや制限のある場所では、全てのレンズを持っていくことができない。 集合写真、次にバストアップ写真。今までは24-70mmから70-200mmに切り替えて。85mmも使いたかったが、比較的大きかったり、重かったり。 でも、FE 85mm F1.8はいつでもカバンに入れっぱなし。シャープな描写と、柔らかいぼけ味をもつレンズ。そこにこのコンパクトさ。ポートレートらしい85mmの使い方ができる。
このレンズはぼかしたいときに使うレンズでもある。基本はF2.8くらいまで。スタジオで光を回したときはF5.6くらいまで絞るときもある。F1.8の開放で撮るときももちろんある。 柔らかい、綺麗なぼけを演出するときにFE 85mm F1.8を使って良かったと思うのはフォーカスの速さ。時間が限られる中で、確実に、綺麗に撮るためには必要不可欠。 なので、僕の中ではFE 85mm F1.4 GMを使いたいな、と思うこともあるがG Masterを差し置いて選んでしまう。
また、時間が限られる中でのポートレート撮影では安心して撮影できる。一気に撮影を行う中でオートフォーカスが動きに対してついてこない瞬間や、絞りリングがあることによってふとした瞬間に誤って触って動くことが、現場では起こりうる。そういった不安がつきまとうレンズは、時間が限られる撮影現場での使用はどうしても避けてしまう。FE 85mm F1.8はフォーカスボタンと、フォーカスモードスイッチのみ。シンプルなレンズだからこそ、その瞬間の一番カッコよく、一番キレイな姿を捉えることができると思う。このレンズを通して、これからも人と対峙していきたい。
安心感って、とても大事。余計なものがないプロフェッショナルなレンズだと僕は思う。
最後に、木村直軌氏がFE 85mm F1.8で撮影した作品をまとめてご覧ください。
Model:オートレーサー 森且行さん
http://autorace.jp/player/mori/
※森且行さんのオフィシャルサイトへ遷移します
Model:俳優 鈴木貴之さん
https://www.instagram.com/takayuki_suzuki90/
※鈴木貴之さんのInstasgramアカウントへ遷移します
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