アサヒカメラ2019年6月号掲載誌面を再構成 数々の雑誌の表紙や写真集を撮り続ける写真家・舞山秀一氏。ポートレート撮影においてアドバンテージを感じる機能が、よりよい作品をつくり出す。
舞山秀一 HIDEKAZU MAIYAMA 1962年、福岡県生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒。半沢 克夫氏に師事。86年、フリーに。広告、ファッション、雑誌などで活躍。多岐にわたる雑誌で表紙を担当し数多くの女優を撮影、浜崎あゆみ、hitomi、JUDY AND MARY、SOPHIAなど多数のCDジャケットを手がけたほか、上戸彩、広末涼子、本仮屋ユイカなど写真集の撮影も多い。同時に作家としての活動も盛んで、作品集の出版や写真展を定期的に行っている。APA AWARD奨励賞受賞。2014年から九州産業大学芸術学部客員教授。
ソニーのαはファーストモデルから使っている。Planar T* FE 50mm F1.4 ZAにほれ込み、その描写力は作品づくりに大いに役立っている。今回の作品ではFE 135mm F1.8 GMを使ってみたがこれはこれで面白い。前ぼけをあえて意識して撮影したのでぼけ味もとても自然できれいだ。とても立体感があり、また50ミリとは違う画角も楽しめる。
α7R IIIのEVFはとても優秀でマニュアルフォーカスを使わざるを得ないシーンでもピントのヤマはわかりやすい。また少し外したとしても、それはそれで「味」である。正確に合わせていきたいシーンなら迷わず瞳AFを使う。ポートレート撮影において正確に瞳にフォーカスを合わせることが重要なときがある。被写体が動いても追随して合わせてくれるので、フレーミングに集中できる。カメラに頼るときはしっかり頼り、自身の感性で合わせたいときにはMFでも使えることが、カメラとしての価値を高めているのだ。
α7R IIIはカスタム要素がとても高いカメラ。直感的な操作を行いたいシーンでもボタンやダイヤル類によく呼び出したい機能を振り分けておけば、瞬間的に操作を行える。それは シャッターチャンスを逃さなくていいことにつながり、作品のクオリティーを上げてくれる。
ポートレート作品を作り上げるうえで、ほしい機能が凝縮されているのがαの魅力なのだ。
撮影/舞山秀一 モデル/横山エリカ ヘアメイク/橋本孝裕 スタイリスト/設楽和代
スタジオ/スタジオムーンニンフ https://moon-nymph.com/ 文/オオガイアツシ 企画・制作/アサヒカメラADセクション
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