北海道の大自然を捉える
「α7R IVの解像力、色再現性」に驚いた!
高橋 真澄/風景写真家 1959年、北海道生まれ。大学時代より北海道の山を中心に撮影を始める。1996年上富良野町に「NORTH LAND GALLERY」オープン。同時に写真家として独立し現在に至る。丘をはじめとする美瑛・富良野の自然風景を独自の感性で表現し続けている。写真集「風雅」「サンピラー」など著書は70冊以上に及ぶ。
私はαシリーズのフルサイズミラーレス機を手にするたびに「一眼レフでは不可能だったピントの山を精緻に捉えることができ、露出補正もイメージ通りにリアルタイムで正確に捉えることのできる、このカメラの良さ、凄さをなぜユーザーは気がつかないのだろうか」と常に思っている。それは、シャッターを押せば、あまりにスムーズかつ当たり前のように、思い通りの写真が撮れてしまうからだろうか。
今回のα7R IVは使ってみて、すぐに従来のモデルチェンジよりも、その進化の度合いが著しいことをすぐに体感した。有効約6100万画素になり解像感が著しく増し、より緻密に被写体を描写することができ、それが画像処理エンジンBIONZ Xの進化もあって、データ処理にもたつくことなく、サクサクとスムーズに撮影が進んでいったのにまず感心した。 α7R IVで一番驚いたのは「色再現性、画作りが格段に良くなったな」ということだ。それを文章で表現するのはいささか難しいのだが、「色のコク」がより洗練されて、自然の織りなす様々な色の表現力、再現性が自分の望むようになったことが何よりも嬉しい。それだけではなく、画としてのコントラストや階調の表現、ダイナミックレンジの幅なども格段に進歩している。α7R IVでは間違いなく「自分のイメージをそのままに表現できる可能性がさらに広がった」と言えるだろう。 また、前モデルで実用上の改善を望んでいた点も着実に良くなっているのも嬉しい。電子ビューファインダー(EVF)を初めて覗いた時に、「あれ?随分と見やすくなったな」と思ったが、撮影し始めてみると、輝度差のある被写体に対してや、露出補正時などで、さらにその進化の度合いを体験できた。その他さまざまな点で信頼性や堅牢性も増したというから、これからの冬の北海道での撮影が楽しみだ。特に、露出補正ダイヤルにロックボタンが付いて、不用意に動かなくなったことは歓迎すべき点だ。α7R IVになってグリップの形状も良くなり、ダイヤルやボタン類の配置や感触も風景撮影をするのに扱いやすい導線になっている。直感的に自分のイメージを表現するカメラとして、写真愛好家だけでなく、動画も含めた多くのクリエーターがα7R IVを手にして、そのスマートボディと相反する凄まじい実力を是非体験して頂きたいと思う。(談)
今回の撮影でこれぞ!と感じた作品を、9月号の『月刊カメラマン』で公開しています。ぜひプリントでご覧ください。また、『WEBカメラマン』では現場風景を動画で紹介しています。そちらもぜひご覧ください。
https://cameraman.motormagazine.co.jp/_ct/17300356
記事で紹介された機能の詳細はこちら
記事で紹介された商品はこちら
ワンクリックアンケートにご協力ください
αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。