α7R IVを使い始めてまず驚いたのはAFの速度と精度ですね。さらに私の専門分野である動物を捕捉する動物対応の「瞳AF」はワンちゃんの顔がある程度の大きさになると追随します。これには本当に感心しました。ワンちゃんとネコちゃんではその差を感じることはありません。ただ、犬猫問わず毛並みが黒っぽいか白っぽいか、天候によっては多少の違いは感じました。今回撮影した明るい茶色のコーギーなら、ほぼ正確かつ迅速に動物対応の瞳AFが捉えてくれますね。
連写速度もAF/AE追従で最高約10コマ/秒でこの画素数では信じられないスピードです。私は「フォーカス優先」設定にしているので、ピントが合った時だけシャッターが切れるようにしています。天候が悪く光量が十分でない時でも、状況に応じてAF-Cが働いてくれるのは有り難いです。
AF設定については普段は「拡張フレキシブルスポット」なのですが、作例のスラロームのように障害物が頻繁に被写体を遮るような時は、AIを活用した「リアルタイムトラッキング」機能で撮ります。激しく動き回るワンちゃんも一度捉えれば、予測できないような動きをしても正確かつ迅速に追随してくれるので、そのお陰で今後の作品制作の歩留まりも飛躍的に上がりそうです。
画質については前モデルよりもさらに向上していると、すぐに感じました。フルサイズイメージセンサーは有効約6100万画素なので、屋外を動き回る動物が画面の中で多少小さくなっても、トリミングして高画質を維持できるのが助かります。構図の自由度が広がることによって、より大胆に作画に臨むことができますよね。
自分の愛するペットが走り回ったり、室内での可愛らしい姿など、あらゆるシーンを確実に高画質で撮影したいかたにα7R IVを是非お勧めしたいです。(談)
ペトグラファー 小川晃代 氏の愛用の機材
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