スナップ撮影に最適な
標準ズームレンズ。
塙真一 氏 × Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
塙真一/フォトグラファー
東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。
カメラ誌に写真や記事を寄稿するほか、役者、タレント、政治家などの撮影も行う。
また、海外での肖像写真撮影、街風景のスナップ、夜の街を撮る「夜スナ!」をライフワークとする。
写真展の開催も多数。
私が旅スナップで心掛けていることは、なによりも機動力。一日中、旅先を歩きながら目についた被写体を切り撮っていく。単焦点レンズの描写も好きだが、機動力を考えるとズームレンズは欠かせない。
α7シリーズはフルサイズセンサーを搭載しているので、標準ズームはF4通しレンズでも十分な描写が得られると感じている。程よい背景ぼけが撮りたい被写体を浮かび上がらせてくれるからだ。
旅ではとにかく光と影、そしてその街らしい色合いを見つけることに意識を集中する。被写体を見つけたならば、ファインダーを覗く前にレンズの焦点距離にアタリを付けてからズームリングを回すようにしている。ファインダーを覗いてのズーミングは微調整レベルにとどめるようにしている。そうすることで、肉眼で見たままに近いフレーミングが可能となるからだ。
開放F値がF2.8となるFE 24-70mm F2.8 GMも魅力だが、機動力という点ではやや大きさが気になる。その点、Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSは小型軽量が魅力のα7シリーズボディとのマッチングもよく、スナップ撮影には最適な標準ズームと言える。
開放となるF4からの切れの良い描写性能と奥行き感が感じられる自然なぼけ味。このため、ほぼすべてのスナップ撮影を絞り開放でおこなっている。
光と影を追い求めるとどうしても逆光での撮影が多くなるが、このレンズはそのような厳しい光の中でも一切コントラストが低下することもなく、思い通りの陰影を描いてくれるのが素晴らしいところ。
強い光は力強く、柔らかな光は優しさを感じさせてくれる仕上がりに。これに前後のぼけ感が加わってくれるのだから、もはや小型軽量のズームだからという言い訳は微塵も感じられない。ツァイスの代表レンズの一つといえるテッサータイプだけに、言うことなしの切れ味はある意味、当然のことといえるのかもしれないが。
カメラはモデルチェンジごとに買い換えることが多いが、このレンズだけはどのボディでもずっと愛用し続けている。スナップにおける標準ズームはこれ一択といって良いと私は思っている。
最後に、塙真一氏がVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSで撮影した作品をまとめてご覧ください。
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