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Eマウント誕生10周年記念
愛用写真家たちのコメント集
〜Eマウントの歴史への想い〜

α Universe editorial team

ソニーのEマウントは2010年のNEX-5発売から、今年10周年を迎える。当初から今に至るまで、長い歴史を知る著名写真家の皆様に、Eマウントの進化や歴史の歩みについての想いを語っていただいた。

写真家 小澤忠恭 氏からのコメント

小澤 忠恭/写真家 1951年、岐阜県郡上八幡生まれ。
1972年、日本大学芸術学部映画学科中退。
1981年、小学館月刊写楽「僕のイスタンブル」「ブエノスアイレスの風」でデビュー。
人物写真を、集英社すばる「作家の貌」連載などで、アイドル写真を、学研MOMOCO「MOMOCO写真館」連載などで旅の写真を、JTB 旧「旅」などで発表。
他にも女優写真集、アイドル写真、料理写真と多方面で活躍。
最近では、ライフワークとして4X5で日本の滝を撮り続け、現在200本を超える。
小学館「週刊ポスト」では「日本の重心をめぐる」を連載中。
ミノルタ時代からのαファンで、現在はα7R III、α7R IV、α99、α900を愛用している。
フェイスブックで写真の話を書いています。 https://www.facebook.com/chukyo.ozawa

今年は、ソニーのEマウントが発売されてから10周年にあたるという。1985年以来のαユーザーである小澤は、αシステムが2006年、ソニーへと受け継がれたとき、内心大きな期待を抱いた。何しろソニーは世界に冠たるセンサーメーカーの一つだ。今まで他社の後塵を拝し、悔しい思いをしていたαの弱点をこれで乗り越えることができると思ったのだ。レンズとファインダーは世界でも一級品であると思う。そこにソニーのデジタル技術が加われば・・・。 しかし、ソニーの考えは、そんなレベルのものではなかった。それは今から10年前の2010年、Eマウントの発売で、そしてその3年後のα7、α7R の発売で僕たちの目にも明らかになった。 特にα7Rは、ソニーらしい尖ったカメラで、これからの高級一眼カメラのあり方を明確に示していたのだ。今ではミラーレス一眼は、高級カメラの主流になったと感じるが、α7R登場時、小澤は驚愕し、歓喜し、この実にソリッドなカメラを、さっそく主力機として仕事をしまくった。これは未来だ。この精密さこそがこれからの写真だ。このコンパクトさこそが新しい軽快な撮影作業を生む。それは新しい写真を生むと言うことだ。そしてそれから7年、リアルタイム瞳AFや高速連写、より高精密なセンサー、それに負けないソニー独自開発の新しいナノコーティングなどでシェイプアップしたレンズで、今やEマウントは世界の本当のトップに躍り出ている。 思えば最初にEマウントが出たとき、それは既存の一眼レフカメラのサブ機のようなものだった。それからたった3年で、Eマウントは大袈裟に言えば、革命を起こしはじめた。これは最初からこの方向を見定め、計画的に開発を行わなければ、できることではない。すさまじい洞察力だ。小澤はソニーの技術者に感動している。いや、その事を思って、自分たちカメラを使う者もかくありたい。ちゃんと未来を見据えて仕事をしていきたいと励まされている。 写真は機械を使う創作だ。機械の進化は作品の進化に繋がっている。僕たちはEマウントの進化でより幅広い撮影をするようになった。以前ではあきらめていたシチュエーションも今では自在に撮ることができる。動き回る人物や動物の瞳にピントを合わせ、信じられないほどの高速連写で瞳を追うこともできる。小型軽量なので、以前よりレンズをもう数本増やして旅に持っていくこともできる。山など登る時には小型軽量は大変助かる。それでいて、写る写真はかつてのフイルム大型カメラに勝るとも劣らない細密さなのだ。 これからもEマウントシステムは進化し続けるだろう。上に書いたように僕たちもそれを使ってどんどん進んでいきたい。いい写真を撮っていきたいと、決意を新たにしている。

α7R IV,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 100mm,F5.6,1/30秒,ISO800

写真家 福田健太郎 氏からのコメント

福田 健太郎/写真家 埼玉県川口市生まれ。幼少期から自然、風景、その土地に暮らす人々に憧れ、18歳のとき写真家を志す。写真家 竹内敏信の助手を経て、1997年より活動を開始。日本を主なフィールドに、生命に溢れる万物の姿を追い求め続けている。写真集に「泉の森」、「春恋し〜桜巡る旅」など。 公益社団法人 日本写真家協会会員(JPS)
公益社団法人 日本写真協会会員(PSJ) https://www.instagram.com/kentarofukuda508

何年ぶりだろう? Eマウントの初号機、NEX-5に電池を入れてみる。現役で愛用中のカメラと電池が共通なのもなにげに嬉しかったりして。それで、ふつうに起動し、液晶モニターからじわりと目の前の風景が映し出された。十年一昔とよく言いますが、その佇まいに古さは微塵も感じられなく、「コレいいじゃん!」って。久しぶりのカメラが新鮮に見えたのです。 NEX-7、NEX-6、α6000、α6400など。振り返ると、APS-Cサイズのミラーレス一眼カメラもいろいろ使ってきました。カメラを生み出す人も、私たちにカメラの魅力を届ける人も、その時々でいろいろなご苦労はあったことだろうと想像しますが、Eマウントが登場して10年、僕のなかではα7シリーズの誕生を外すことはできません。 ソニーは技術と精神を詰め込み、2013年、新しいカメラを提案します。それがα7Rとα7だったわけですが、当時は控えめに、デジタル一眼レフカメラや中判カメラのサブ機にも使えると発信していました。しかし、35mmフルサイズセンサーを搭載しながらも小型軽量にこだわり、洗練されたシンプルで普遍的なカメラの美しさに僕は心が躍り、メインカメラとして高画素モデルのα7Rを購入。その半年後に、超高感度で低ノイズ、暗所に強く、ダイナミックレンジが広いα7Sが登場しました。 α7Sが発売されてすぐの2014年6月。沖縄県の慶良間諸島へ出かけたのですが、高解像の写真を得たい日中のシーンはα7Rで撮影し、満天の星降る夜はα7Sを使う。約2週間のロケ中、大活躍で無事に仕事を終えることができました。天の川の動きを追ったタイムラプスの動画撮影中、カメラの傍に転がり、砂浜で気持ちよく寝入ってしまったのは懐かしい思い出です。 それから、α7・α9シリーズは世代を重ね、リアルタイム瞳AF、光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構、高解像4K動画記録など、進化のスピードはめざましく、さらにはソニーの最高峰レンズG Master、優れた描写力のGレンズなど、交換レンズのラインアップ拡充が続いています。 また、他メーカーからもレンズ・マウントアダプターの面白い製品が出てきて、写真や映像をより楽しむことができる、システムとしての広がりがEマウントの価値をより高め、フォトグラファーやクリエイティブな創作を行うたくさんの人々を刺激し続けています。 『決定的瞬間を逃さず、ピントや露出などの失敗を抑えてくれて、扱いやすい』。三拍子揃った、誰もが快適な撮影を行えるカメラを享受できることは幸せですが、カメラの進化に甘えて、撮影者である僕が楽するだけで終わるのはもったいない、カメラが引き上げてくれる分、感性を尖らせ、自然や風景、生きるものの姿を深く見つめ続けて行かないと、と思うのです。 Eマウントのこれからを、愛用する一人として楽しみにしています。

α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F11,6秒,ISO100

写真家 山本まりこ 氏からのコメント

山本 まりこ/写真家 写真家。理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。25歳の春、「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持って放浪の旅に出発しそのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つ「airy(エアリー)」をコンセプトに写真を撮り続けている。撮影、執筆、講演、講師など活動は多岐。写真集「AIRY COLORS」「熊野古道を歩いています。」、著書「エアリーフォトの撮り方レシピ」など出版多数。好きな食べ物は、カレーとイカ。 http://www.marikoyamamoto.com/

ソニーEマウント誕生10周年、おめでとうございます。そして、私のEマウントレンズ愛用歴も同じく10年になります。NEX-5とNEX-3が誕生した時から私の人生はずっとEマウントと一緒。今では、Eマウントのカメラもレンズも、私の人生の中になくてはならない大切な相棒です。 その愛するEマウントのカメラとレンズもその10年の中でいろいろと変わりました。使用したカメラを書いてみるとNEX-3、NEX-C3、NEX-F3、NEX-3N、NEX-5R、NEX-5T、NEX-6、α7、α7S、α7II、α7R III、α7 III、α7R IV…。なんと、10年の間に10台以上の機種で撮影してきました。レンズについては数十本。撮影した枚数はどうでしょう。きっと、数百万枚になると思います。シャッターを切った数百万回分の感動とハッピーを、Eマウントのカメラとレンズと一緒に感じ続けてきました。 私はこれまで世界各国のあらゆる地を巡りました。思い返すと沢山の思い出があります。インドの砂漠でラクダに乗りながら撮る夕日の時間があまりにも気持ち良かったり、太陽が上がらない極寒極夜のフィンランドで、トナカイのソリに乗り、その息遣いを耳のすぐ隣りで聞きながら白銀の景色を撮ったり、雨が降り、霧が立ち込める熊野古道の山道で、熊におびえながらでもその妖艶な美しさに興奮しながらシャッターを切り続けたり。本当にいろいろな瞬間があり、いろいろなドラマがありました。いつも思うのは、その大切な時間を信頼できる相棒と一緒に切り取ることができて幸せだということ。 人生の中で、何かに出会えて良かったなと心から思うことはそうたくさんあることではないでしょう。でも、確実に言えるのは、私はEマウントと出会えて本当に良かったということ。だって、出会えていない人生を想像するだけで悲しくなる。数百万回分の感動とハッピーを、私は体験出来ていないかも知れないのだから。人生は一度しかない。その中で、心から信頼し愛する相棒に出会えたことに心から感謝します。

α7R IV,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 216mm相当,F2.8,1/800秒,ISO200

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