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純正が引き出すカメラの真価
〜写真家 宮瀬浩一 氏 × FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS〜

α Universe editorial team

純正レンズはカメラの真価をより引き出してくれる。
今回は、写真家 宮瀬浩一 氏にα7R IIIとFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSで撮影された作品を基に、純正レンズの魅力について語っていただいた。

宮瀬浩一/写真家 福岡県北九州市生まれ。奈良県在住。アートディレクターとしてビジュアルコミュニケーションの世界でキャリアを積む。企業のブランディングや広告、セールスプロモーションなどのプロジェクトで深めた写真の経験をベースに、現在は写真家としての活動に力を注ぐ。
自然が見せる優しさと荒々しさ、都市の風景の静と動…そんな一期一会の光景・情景を独自の視点で切り取って表現する。インスタグラムのフォロワー数は13.8万人。 Instagram: https://www.instagram.com/koichi1717/

アートディレクター時代から、仕事で旅をする機会が多く、趣味として行く先々で写真を撮っていた。
2015年に、あるグローバル企業の広告キャンペーンで、スマートフォンで撮影した写真が採用され、世界中の巨大ビルボードや新聞、雑誌広告などに展開された。それがきっかけとなり、写真関連の仕事の依頼が来るようになる。
現在は、国内外の企業や自治体などからの依頼で、観光や旅にまつわる撮影の仕事が多く、自然や都市の風景、スナップなどを中心に撮っている。 写真は独学で自己流。技術よりも直感的に被写体を捕らえる方法を好む。特に構図へのこだわりが強いようで、まだ誰も撮っていないような、ユニークで美しい構図を見つけるとワクワクする。

旅先にも持っていきたいレンズ

私は旅をしながら写真を撮る機会が多いので、荷物を軽量化するために、携帯するレンズの本数を減らしたい。そのため、できるだけ広い焦点域をカバーするようにズームレンズを選ぶことが多い。例えば、FE 12-24mm F2.8 GMとFE 24-70mm F2.8 GM、そしてもう1本望遠レンズをという時には、FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSを持っていく。テレ端300mmの焦点域がありながら、重量900gを切る、しかも嵩張らないこのレンズは魅力的だ。 旅先で歩きながらスナップを撮るときに、70mm〜300mmとワイドな焦点域をもつFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSは使いやすい。最短撮影距離は0.9mなので、間近で咲き誇る花を接写することもできるし、遠くて近寄れない被写体を300mmでズームしても、クリアな画質で描写してくれる。ふと見つけた鳥を追ってみると、AFは滑らかに素早くフォーカシングしてくれる。
持っているとグッと表現の幅が広がるレンズだと言えるだろう。

焦点距離を変えるだけで表情はがらりと変わる

次の2点は伊根の舟屋にて撮影したもの。京都府の北部、日本海に面する海の京都と言われるエリアにある。
私がここで撮りたかったのは、伊根湾に沿って建ち並ぶ家々の、連続する瓦屋根の風景。
美しい構図を求めて、少しでも高い場所へと撮影ポイントを探して歩き、木の茂みの間に覗く舟屋の風景を見つけた。

α7R III,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 70mm,F5.6,1/160秒,ISO100

手前の茂みをフレームに見立て、ワイド端の70mmで撮影。木の葉のぼけ感も思った感じにあがり、細部の描写もしっかりしている。

α7R III,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 176mm,F5.6,1/200秒,ISO100

また、同位置で、舟屋の一角をズームして撮影。焦点距離176mmだが、周辺までクリアな表現だ。

こちらは、伊根を歩き回って見つけ出した、お気に入りの場所で撮ったもの。
カーブする道に沿って建ち並ぶ家々の、弧を描きながら連続する瓦屋根がとても美しい。
そこに一部だけ覗いている道路に、通りがかる人か自転車を入れたいと、望遠レンズの圧縮効果を使い、待って捕らえた一枚だ。

α7R III,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 168mm,F5.6,1/500秒,ISO100

フレーム外のかなり手前に被写体を見つけると、画面内の見えている道路に飛び出してくる一瞬を待ち構え、シングルAFでフォーカシングして連写。敏感に被写体を捕らえてくれた。ボディのα7R IIIは最高約10コマ/秒の高速連写が可能なので、決定的瞬間を逃さない。更に、銀黒瓦に反射する光が生む様々な表情を、高コントラストな描写力で表現してくれた。

この作品は蓮の花弁の繊細な表情を出したかった一枚。背景を柔らかくぼかして、光の当たった蓮を際立たせた。

α7R III,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 105mm,F5,1/2500秒,ISO100

このレンズは、最短撮影距離が0.9mと、テレマクロ撮影にも対応しており、幅広い焦点域を使ってぼけ表現も楽しめる。近接撮影でも美しい解像力だ。

一瞬をとらえるAF性能

リニアモーターによるフォーカス駆動は、とても滑らかでレスポンスがいい。

α7R III,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 105mm,F7.1,1/800秒,ISO100

この作品は大阪国際空港に着陸していく飛行機を撮ったもの。ユニークなロケーションを探していてこの場所を見つけ、ジオメトリックな形状の工場の上を、飛行機がかすめる一瞬を捕らえたかった。
かなり手前から飛んでくる飛行機をコンティニュアスAFで追従し続け、自分が思った位置で連写したのだが、まるで静止しているかのようにピントが合っている。

α7R III,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 300mm,F5.6,1/1000秒,ISO200

こちらは波間に浮かぶカモメをテレ端の300mmで撮ったもの。
いつ飛び立つか分からないため、コンティニュアスAFで追従しながら連写。光学式手ブレ補正機構も効いているのだろうか、300mmの焦点距離でも羽根の繊細なディテールまで描写できている。

レンズのラインアップの豊富さが、表現の幅を広げてくれる

ソニーのレンズといえば、前身のコニカミノルタで培われた、光学技術が生かされたレンズとして評価が高い印象がある。
レンズラインアップにおいては、G Master、ZEISSの知名度、ブランドイメージから、Gレンズはセカンドラインと捉えている方もいるかもしれない。
だが、今年のカメラグランプリ2020で、レンズ賞を受賞したFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのように、Gレンズにも多くの名作といわれるレンズがあり、Gレンズファンは多い。 それに加え、ソニーは1マウントを採用しているため、新しくボディを購入しても手持ちのレンズ資産を有効活用することができるのもメリットの一つだ。
1マウントで数多くのレンズの選択肢があることにより、ユーザーは表現の幅や可能性が広がる。充実したレンズラインアップを有することは、信頼できるメーカーの条件であると思う。

α7R III,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 217mm,F5.6,1/1000秒,ISO200

今回使用したFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSは、ワイド端70mm〜テレ端300mmの焦点域までカバーし、多様な用途で使える汎用性が高い望遠ズームレンズ。
風景撮影以外にも、柔らかいぼけの描写を使ったポートレート撮影などにも向いているだろう。
軽量でコンパクトであることは非常にポイントが高く、このレンズなら交換も手早く行える。AF性能、解像力、描写の性能は今回実証済みだ。
私の場合、旅先でとっさに使える望遠ズームレンズとして携帯したい1本となった。

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