レンズ交換で広がるペット写真の楽しさ×小川 晃代 〜ペット写真でVLOGCAM ZV-E10使いこなし〜
小川 晃代/ペトグラファー トリマー、ドッグトレーナー資格などの動物資格を保持するペトグラファーで今までに3万匹以上のペット撮影を手がける。制作会社勤務を経て動物に特化した制作会社&写真スタジオ「アニマルラグーン」を設立。写真教室の講師をはじめ、イベント企画・ペットモデルのコーディネーター等活動は幅広い。 著書は『ねこの撮り方まとめました!』、『こいぬ』、『こねこ』他多数。 http://www.animal-lagoon.com
その小ささと軽さ、AF精度の高さにビックリ。
VLOGCAM ZV-E10を見た時、その小ささと軽さにビックリしました!ペット撮影では被写体にグッと近づいて撮ることも多いのですが、そんな時も小型なカメラであれば彼らに威圧感を与えることなく自然な姿を写せます。
また、ペット撮影で私が最も重要視するのがAF精度。こまめに動く被写体の瞳に自力でピントを合わせ続けるのは大変ですが、ZV-E10にはリアルタイム瞳AFが搭載されているので、安心して撮影することができます。
ZV-E10にぴったりのAPS-Cレンズ
センサーがAPS-CサイズのZV-E10とE 35mm F1.8 OSSの組み合わせはとても相性が良く、美しい大きなぼけ味を堪能しました。今回暗い環境下で撮影しましたが、その中でもしっかりと瞳をキャッチし、マジックアワーの美しい空もしっかりと低ノイズで表現できたので、満足な1枚が得られました。
E 16mm F2.8は、E 35mm F1.8 OSSよりもさらに小型なので持ち歩きやすいレンズです。今回は太陽を写し込んでの逆光撮影でしたが、毛の輪郭がキラキラと輝いた素敵な作品が撮れました。さらにフィッシュアイコンバーターVCL-ECF2と組み合わせてぐっと被写体に近づいて撮ると、ゆがみが良い感じの味となり、おもしろ可愛い写真が撮れます。いつもと違ったイメージで撮りたいと思っている方にもおすすめできる組み合わせです。
ZV-E10にはフルサイズ対応の「FEレンズ」もおすすめ
FE 24mm F2.8 G、FE 40mm F2.5 G、FE 50mm F2.5 Gの3つのGレンズは、フルサイズ対応ながらもどのレンズも小型で、ZV-E10と組み合わせた時のバランス感が非常に良いのでおすすめです。 FE 24mm F2.8 Gでは、リビングシーンで撮っていますが、広角レンズでありながらこのぼけ感はたまりませんね。白い空間に白い猫と白づくしのシチュエーションでしたが、階調が豊かで高解像なので美しい仕上がりとなっています。
FE 40mm F2.5 Gでは、小さな扉から出てくる子猫を狙いました。最高11コマ/秒の高速連写とリアルタイムAFで、一瞬の可愛い表情をしっかりと捉えてくれました。
FE 50mm F2.5 Gレンズでは、公園でくつろぐ野良猫を近づいて撮影。小型レンズのおかげで威圧感を与えず、こんなにリラックスした表情を撮ることができました。また美しいぼけ味で被写体を優しく表現しつつ、毛の1本1本まで繊細に描く描写力にも驚かされました。
普段フルサイズのボディを使っているのですが、いつものフルサイズ用のFEレンズをAPS-CフォーマットのZV-E10でもそのまま使えて、画質にもこだわった撮影ができるのがソニーのEマウントの良いところですね。 将来ZV-E10から、フルサイズのボディにステップアップしても、フルサイズ用のFEレンズを買っておくと、資産として継続してそのまま使えるのは便利で良いですね。
今後のソニーのレンズに期待したいこと
今回はAPS-CフォーマットであるZV-E10で、フルサイズ用のFEレンズでも撮影しましたが、ソニーのEマウントレンズは、フルサイズからAPS-Cのボディまで、幅広く共通で使えるのはすごく便利だと思います。レンズのラインアップも65本と聞きましたが、レンズの数だけ表現できる幅も広がるので、これだけのラインアップがあるのは嬉しいです。 ソニーのレンズの美しい描写力と大きなぼけ味、瞬時に合うAF精度は、ペット撮影では欠かせない要素なので、これからも使い続けていきたいです。
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