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日常の延長線上にある風景
岩倉しおりの撮影スタイルとαの役割

α Universe editorial team

澄んだ色味と、抜け感の良さが象徴的な岩倉しおりさんの作品。Instagramにおけるフォロワー数は約37万人と絶大な人気を誇る彼女が、デジタルでの撮影に使っているのがソニーの α7C。そんな岩倉さんがセレクトした8枚の写真と、それぞれの写真にまつわるストーリーから、岩倉作品の魅力とそれを生み出す制作スタイル、そしてαを選ぶ理由についてお聞きしました。

岩倉しおり/写真家 香川県在住の写真家。うつろう季節、光を大切におもにフィルムカメラにて撮影している。地元、香川県で撮影した写真を中心にSNSで作品を発表する他、写真展の開催、CDジャケットや書籍のカバー、広告写真などを手掛ける。2019年3月、初の写真集『さよならは青色』 (KADOKAWA)を出版。 Instagram: https://www.instagram.com/iwakurashiori/

―今回選んでいただいた作品は、夜や夜明けのような時間帯に撮られた作品が多いように思います。岩倉さんはフィルムとデジタルを両方使い分けられていると思いますが、どのように使い分けていらっしゃいますでしょうか?

α7C,Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 55mm,F1.8,1/60秒,ISO25600

そうですね。昼間もデジタルで撮影することはあるのですが、暗くなると完全にデジタルに切り換わります。今回お見せする写真の時間帯はデジタルになりますね。例えばこの桜の写真は、毎年必ず訪れる地元のお気に入りの場所で撮影した1枚です。自分の暮らす街や海を見下ろせる丘にあるのですが、日没後にその場の環境光を生かして撮影しました。α7Cは、ISO感度をかなり上げても画質がいいので、この時も手持ちで撮影しています。 ―岩倉さんは、普段から地元の香川や四国エリアで撮影されることが多いイメージがありますが、今日お持ちいただいている写真もそうでしょうか?

α7C,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F1.8,4秒,ISO25600

そうですね。香川が多いですが、ほとんどが四国です。この写真も徳島との県境にある山に登って、頂上付近から撮った1枚です。この時は星の撮影だったので三脚を使っています。雲海が出て、雲の下に見える街明かりの光が見えています。星を見たくなったら定期的に訪れる場所で、月の満ち欠けと、天の川の角度がいいときを狙ってここに登りに行きます。

α7C,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F2.8,1/50秒,ISO3200

これは高知の海です。朝日が昇りかけているぐらいの時間帯ですかね。曇っていたのですが、それが結果として良かった1枚です。雲の隙間からうっすら光が差していて、それが砂浜に反射して綺麗な表情を見せてくれました。先ほどの星の写真のように、ここも「この海が見たい」という気持ちにさせてくれる場所です。

α7C,Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 55mm,F3.2,1/1000秒,ISO1250

これは香川。夜明け前の瀬戸内海ですね。私自身、この時間帯に撮ることが本当に多いので、自然とα7Cで撮ることが多くなります。軽くて高画質、青色が綺麗というのが特に気に入っています。レンズはSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAと、FE 24mm F1.4 GMの2本。いろいろ選んだ中、この2本が一番いいと思って使っています。道具を選ぶときは、自分がいいと思ったものを買いたくて。そこは、妥協しないようにしています。 ―お仕事では色々な場所で撮影されると思うのですが、自分の暮らすエリアで撮られているのが素敵だなと思います。自分の街の一番良いところを、一番いい時間帯に撮れることが、作品の世界観にもつながっている気がしました。 いいタイミングで行けるというのは強いですね。家から10分くらいで行ける場所も、毎回見え方が変わるので、やっぱり何回も行って撮影しています。深夜に起きて、いいかなと思ったらそのままコートを着ていくみたいな。すぐ行けるので、撮れるっていうか。

α7C,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F2.5,1/4000秒,ISO500
α7C,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F2.5,1/4000秒,ISO8000

この2枚もやはり高知の海で撮影したものです。同じ場所、同じ時間帯で、左右に振って撮っています。地元の海であればすぐタイミングを見て行くのですが、同じ四国とはいえ高知の海となると車で3時間くらいかかるので、だいたい深夜12時には出発します。 ―この写真もすごく素敵ですね。ちょうど足が上がる瞬間と、抜けのいいビーチに映りこむリフレクション。まるで映画のワンシーンのような瞬間を捕まえるのが、岩倉さんはすごく上手い印象があるのですが、こういう瞬間をどうやって呼び込まれるんでしょうか。 特にモデルさんに指示を出しているわけではなくて、海ではしゃいでいる瞬間の一部って感じなんですけど。私の場合、撮影のために行くというより、だいたい何か遊びの一環で行くというか。いわゆるモデルさんと一緒に撮りに行くというよりも、「こういう光景見たいよね」っていう人たちで集まる、という感じの方が近いかもしれません。「この場所に、この時間に行ったら、こういう風景に出合えるのかもしれないのだけど、一緒にどう?」と友達に声をかけて、見たいとなったら一緒に行くというか。最初に見ていただいた桜の写真の時期は、もう毎日集合みたいな状態になっていて。みんな仕事終わりに、今日はここ、明日はここ、みたいに集まります。撮影のあとは、みんなでご飯を食べに行くみたいな流れ。本当に友達ですね。

α7C,Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 55mm,F4.5,1/250秒,ISO80

この写真も北海道で撮影したものですが、北海道には仲が良い友人がいて定期的に行っていて。撮影をしに行ったというよりは、友達のところに遊びに行った感じです。ガツガツに写真っていう感じじゃないですね。やっていることはガツガツかもしれないんですけど。 ―面白いです。お話を聞いていて、岩倉さんの写真の魅力がそういう側面からも生まれてきているんだなと感じました。日常の延長線上に写真があるから、友人たちも自然な姿を見せられるというか。 そうかもしれません。だからお仕事のときも、この光景を一緒に感動できるかどうかが基準で、この人だったら同じ気持ちでこの光景を見られるなって思う人を選ぶことにしています。私自身もモデルさんと行くとなると、何か気を遣ってしまう気がします。深夜だったり、すごい時間帯に出発しますので。同じぐらいの気持ちがある人じゃないと、申し訳なくなってしまう。写真は、本当に撮影を同じレベルで楽しんでくれる人と撮りに行きます。 ―素敵ですね。そういう意味でも、α7Cの軽さは岩倉さんのスタイルに合っているんですね。重たい機材でしっかり撮るぞ、ということではなく、その光景を共有する喜びに寄り添える1台なんだなと感じました。最後にもし、今後撮りたいと思っているものなどあれば、教えてください。 静岡県の下田市で撮影をすることになっていて、7月から都内や下田市内でも写真展を行います。街中にも、私が撮影した下田のポスターが貼り出される予定です。下田の海は青く透き通っていて町並みにも情緒があり、巡るのがとても楽しみです。 ―ぜひ、下田で撮られる岩倉さんの作品に期待したいと思います。ありがとうございました!

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