『この1本で旅に出たい。そう実感するレンズ』
FE 24-70mm F2.8 GM II × 熊野
写真家 山本まりこ 氏
写真家 山本まりこ 氏
写真家 山本まりこ氏に、新レンズFE 24-70mm F2.8 GM IIで熊野を撮影された感想や、作品に込められた思い、レンズの魅力などを存分に語っていただいた。
山本まりこ/写真家 写真家。スパイスフーズ作家。理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。25歳の春、「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持って放浪の旅に出発しそのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つ「airy(エアリー)」をコンセプトに、空間を意識した写真を撮り続けている。 撮影、執筆、講演、講師など活動は多岐。写真集「AIRY COLORS」「熊野古道を歩いています。」など多数出版。カレーが好きで世界を旅し、スパイス料理を本格的に学び、雑誌にてカレーレシピ連載、カフェへのレシピ提供、オンラインのスパイス料理レッスンも開催している。好きな食べ物は、カレーとイカ。 HP:MARIKO YAMAMOTO OFFICIAL WEBSITE Instagram:https://www.instagram.com/yamamarimo/
初代FE 24-70mm F2.8 GMを愛用しているので、静止画と動画の両方でよく使用するのですが、初めてこの新レンズFE 24-70mm F2.8 GM IIを手にしたときは衝撃でした。 まず、小さい。そして、軽い。ボディに装着した感じも全く変わり、まるで別のレンズかと思うくらいコンパクトになった印象です。熊野古道を歩くときも、今まではレンズを支えて歩いていましたが、FE 24-70mm F2.8 GM IIでは左手が自由に。
そして、AFの速さにも唸りました。熊野の港で飛ぶトンビを追うピントも俊敏。APS-Cサイズへのクロップ機能と合わせて使うと、70mmでのズームもかなりの躍動感に。
春の熊野古道は、シダの新芽が生い茂っていてとても華やか。新芽にそっと近づいて撮影してみると、驚くほど近くに寄って撮影することができました。映し出されるぼけの滑らかさに、ファインダーを覗きながら見とれてしまうこともしばしば。FE 24-70mm F2.8 GM IIは、ワイド端で最短撮影距離21cm、望遠側で30cm。ワイド端では、レンズ面のすぐ近くでピントが合うイメージです。初代モデルFE 24-70mm F2.8 GMの最短撮影距離は38cmなので、かなり被写体に近づくことができ、さらに大きなぼけを作り出すことができるようになりました。ピント面はシャッキリクリア、解像感も自然です。
圧倒的に美しいぼけを、ズームレンズで表現できるというところがとても嬉しいです。ぼけ表現は明るい単焦点レンズ、そう思いがちですが、このレンズなら私の思うトロリとした表情のぼけを作り出すことができます。寄れて、ぼける。気持ちいいくらい、ぼける。そんな、小さくて軽いズームレンズです。1本で幅広いシーンで万能なレンズです。
小さく軽くなったので、動画撮影がさらに快適になりました。カメラを持っている手も、軽やか。熊野古道のシダをスローで動画撮影してみると、カメラを横に動かすのに連動して、オートでピントが移っていく。その滑らかさがとても気持ちよかったです。
動画の内容テキストはこちら「どれか1本のレンズを選んで旅に出るとしたら、どのレンズを選びますか。」そんな質問を受けることも多いです。その質問を受けたとき、私はいつも「FE 24-70mm F2.8 GM」と答えていました。でも、これからは私が選ぶレンズが変わることになります。そう、 「FE 24-70mm F2.8 GM II」と答えることになります。 画角は広くから撮れ、寄れて、ぼける。熊野古道の広い景色を撮ることができ、シダの芽にぐっと寄ってトロリとぼかした背景を描きながら撮ることができ、動画も手持ちで快適に撮影できる。熊野の空を飛び回るトンビも、夜の海も、1本でしっかりと撮ることができる。そんないろいろな方向で秀逸なレンズ、他になかなか見当たらないです。 これから世の中の空気がどんどん開けていく時期。世界は被写体に溢れています。あなたの思い描く世界を、ぜひこのレンズで撮影してみて欲しいです。
ワンクリックアンケートにご協力ください
αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。