カメラグランプリ2022レンズ賞受賞記念
FE 50mm F1.2 GM愛用写真家たちのコメント集
2022年5月19日、カメラ記者クラブが主催する「カメラグランプリ2022」の各賞が発表された。 今回「FE 50mm F1.2 GM」が「レンズ賞」を受賞。 選考は2021年4月1日〜2022年3月31日に日本国内で発売された製品を対象に行われた。選考委員はカメラ記者クラブの会員をはじめ、加盟雑誌の編集長(もしくは代表者)、カメラグランプリ実行委員が委託した外部選考委員、特別選考委員(学識経験者、カメラメカニズムライター、写真家、写真関連団体の代表等)、および特別会員のTIPA(The Technical Image Press Association:欧州を中心に24媒体およびカメラ記者クラブが加盟する写真・映像雑誌の団体)で構成され、今年は総勢46名で選考が行われた。 今回FE 50mm F1.2 GMのレンズ賞受賞に伴い、著名写真家たちから祝福の声と、各々の視点から見た受賞モデルの魅力についてコメントをいただいた。
写真家 山田芳文氏からのコメント
山田芳文/写真家 「100種類の鳥よりも1種類を100回」をモットーに野鳥を撮り続ける。 野鳥の周囲の風景も大きく取り入れた鳥がいる風景写真をライフワークとする。 『SONY α6600 基本&応用撮影ガイド』(技術評論社)、『写真は「構図」でよくなる!すぐに上達する厳選のテクニック23』(エムディエヌコーポレーション)、『やまがら ちょこちょこ』(文一総合出版)など著書多数。 Instagram:https://www.instagram.com/yamadayoshifumi10/
FE 50mm F1.2 GMのカメラグランプリレンズ賞の受賞おめでとうございます。 実はこのレンズが受賞するのではないかと予想していたのですが、改めて受賞の報を聞くと自分のことのように嬉しく思っています。 野鳥撮影は超望遠レンズ一辺倒という人が多いのですが、私の場合、超望遠だけでなく広角や標準などいろいろな画角のレンズを使って、鳥がいる風景を描き分けるスタイルで撮影しています。豊富にある純正レンズ群の中でも、このFE 50mm F1.2 GMは特にお気に入りで、私にとって代わりがないレンズとなっています。たくさんあるこのレンズのストロングポイントの中から、今回は3つに絞ってご紹介します。 1つめは、α1やα7R IVなどの高画素機を最大限生かせる高い解像力と柔らかで美しいぼけを両立しているところです。G MasterらしいG Masterとも言え、一度使うと病みつきになります。 次に、AFのスピードが速くて正確なことが特長です。聞くところによると、XDリニアモーターが4基搭載されていて、これによって、大口径の重いフォーカスレンズ群を高速で正確に駆動することができるのだそうです。動きの早い野鳥などを撮る時にAFの速度と正確性は極めて重要なポイントとなるので、私にとって非常に有り難いです。 最後に、50mm F1.2クラスとしては小型・軽量なところです。サイズ感は、50mm F1.4クラスと同じような大きさで1/2段明るいレンズを使っているイメージです。そして質量約778gは、 600mmのF4が6kgあった時代から野鳥を撮影している私にとって驚愕で、ついにここまで来たかと思ってしまいます。 今までの常識を覆してきたソニーが、次のレンズはどのようなものを出してくるのだろうかと想像して、ワクワクしています。 私はこれからも、豊富にあるソニー純正のレンズを使って野鳥を描き分け、新たな表現にもチャレンジしていきたいと思っています。 皆様も超望遠だけでなく、FE 50mm F1.2 GMなどいろいろな画角のレンズを使って、野鳥撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
フォトグラファー wacamera氏からのコメント
wacamera/フォトグラファー 広告業界で7年半勤務後、写真スタジオ、ウェディング撮影を経てフリーランスフォトグラファーになり12年目。初めて仕事で行ったフィンランドで英語が話せなかったことに涙し、英語を再勉強。二度の短期母子留学を経て世界各国の企業とのコラボレーション企画を受けながら国内だけでなく世界中を旅しながら撮影を行っている。 得意とするのは童話のようなメルヘンで幻想的な色使いと世界観の創造、叙情的スナップ。 プライベートでは1児の母。 Twitter:https://twitter.com/wacamera Instagram:https://www.instagram.com/wacamera/
FE 50mm F1.2 GMのカメラグランプリ2022レンズ賞受賞、おめでとうございます! 公式発表から発売日まで今か今かと待ち望み、ようやく手にした時の感動は1年経っても忘れられません。F1.2の世界が人生初ということもあり、そのぼけ感と明るさに自分の写真生活の可能性が広がったと感じました。 受賞選考理由にもありますが、数々の名レンズの上を行くぼけ味を持ちながら高解像であるこのレンズは、スマートフォンやコンパクトデジカメのように簡単で綺麗に撮れる機材が溢れているこの時代に、私がミラーレス一眼カメラを選んでいることを強く裏付けてくれます。寄りの写真も引きの写真も、私の多くの作品が絞り開放で撮られています。「美しいぼけ感を伴った撮影がしたい」、ただひたすらにその情熱を持って機材選びをする私には、右にも左にも出るものがない最高のレンズであると言えます。 また大口径なのに小型の部類に入るこのレンズは、重さこそしっかりと感じられるのに、ボディに装着したときのバランスがとてもよいのです。 発売から1年超、愛情を持って使ってまいりましたので受賞発表はとてもうれしく、また多くの方にこのレンズの使いやすさと描写力を知ってもらえるチャンスなのではないかと思いました。 「限られた時間でより正確に美しく撮る」ことが求められる撮影スタイルが多いため、ソニーさんのオートフォーカスに絶大な信頼を寄せています。写真生活を16年送っていると年々オートフォーカスの性能が上がっていることを実感しますが、このレンズは大口径にも関わらず驚くほどの速さで被写体を追ってくれます。それはレンズ内に搭載されているXDリニアモーターのおかげでしょう。また最短焦点距離も40cmと、よりリアルで迫力のある描写を可能にしてくれます。鯉の写真は、ゆったり動いていた鯉が尾鰭で波紋を作りながら踵を返した瞬間を捉えたものです。 もちろんマニュアルフォーカスの操作性も素晴らしく、フォーカスリングを少し回すだけでスルッとフォーカスが移動するため、被写界深度にシビアにじっくりと撮影するスタイルでもストレスなく撮影ができます。 レンズ内にあるのはリニアモーターだけではありません。3枚の超高度非球面XAレンズがあるおかげで、中央部分だけでなく四隅も含めた全域で非常に高い解像力に驚きます。使っているとそれが当たり前のように感じてしまい「いけない、いけない、これは特別」と時々戒めていますが、まるで自分の腕が上がったと錯覚してしまうほど非の打ち所がないレンズだと感じています。 これからもたくさん所有する純正レンズと共に、国内外での作品作りにおいて私を支えてくれるレンズであることは間違いありません。
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