どこまでも青い世界に朝日を受けたアイガーが神々しく輝いている。ここはユングフラウ鉄道のアイガーグレッチャー駅付近。左からアイガー、メンヒ、ユングフラウという名山を望める、ぜいたくな絶景ビューポイントだ。
以前は当たり前のように世界中を旅していた僕も、長いコロナ禍の影響で海外撮影は実に3年ぶり。晴れる保証もないこの場所に来るためのコストも膨大で、麓の駅からユングフラウ鉄道の頂上にあるユングフラウヨッホ駅までの往復運賃だけでも約3万円かかる。コロナと円安の影響で、今や海外撮影はいろんな意味でアドベンチャーになってしまった気がする。 今回の旅で印象に残っているのは、ジュネーブに近いモルジュ駅から分岐するMBC鉄道の風景。モンリシェ駅に近い丘の上の教会を訪ねると、なんとアイガーからフランスのモンブランまで続くヨーロッパアルプスを一望できた。教会守のルイケさんも突然の撮影者を温かく迎えてくれ、紅茶やワインをごちそうになりながら撮影を楽しむ。ガイドブックにもネットにも載っていない絶景と、現地の人たちとの触れ合い。これぞまさに、待ち焦がれていた旅の醍醐味だなぁ。
ここで威力を発揮したのは、有効約6,100万画素を誇るα7R Vの描写力。まるで自分の目で素朴なスイスの村の奥に広がるヨーロッパアルプスの絶景を眺めているような、臨場感のある作品になった。オールマイティーに活躍するα1と、ここぞというときに高精細な描写を可能にするα7R Vは、海外撮影でも最強のコンビだと実感することができた。
クリエイティブルックは単なる「仕上がり設定」ではない。条件に併せて的確なモードを選択することで、撮影者の意図を作品に反映できる攻めの機能なのだ。下に掲載している作品は、「VV2」で撮影。鮮やかさは残しながらも、シャドウ部を上げてハイキー表現にすることで、印象的な描写になっている。撮影後に現像で調整するのではなく、できるだけ現地で作品を仕上げたい僕にとっては、なくてはならない機能なのだ。
α1にFE 70-200mm F2.8 GM OSS II、α7R VにFE 24-70mm F2.8 GM IIの組み合わせで、カメラにレンズを付けたままバッグに入れておくのが中井流。突然のシャッターチャンスにも瞬時に対応できる
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