風景写真家 高橋真澄 氏から見たα7R Vの魅力
風景写真家 高橋真澄 氏
高橋 真澄/風景写真家 1959年北海道生まれ。1995年より、上富良野町在住。大学時代から北海道の山を中心に撮影を始める。北海道の美瑛・富良野を中心に広大で清涼な自然風景を独自の感性で撮りつづけ、これまでに出版した写真集は70冊以上。最近人気を集めている青い池(美瑛)を1997年に発見し、写真集『blue river』(青菁社刊)を出版。また、虹、サンピラー、ダイヤモンドダストの撮影の第一人者としても広く知られている。
α7R Vは頼りになる1台
強烈な逆光の中にサンピラーは現れますが、このような過酷な条件でもα7R IVに比べて明らかに解像性能・階調性能がワンランクアップしたと実感します。こちらの作品のように照度差の激しい被写体においても、青い影の部分の階調、サンピラーの照度差の高い粒子も忠実に表現してくれます。高画素数で解像性能高いと言う事は風景写真にとってはとても頼りになるものです。
高感度性能の観点でも向上していると感じました。α7R IV自体何の不満もなく使用していたのですが、α7R Vは夜の撮影で使用する機会が多くなりました。α7R IVよりあらゆる性能がパワーアップされたことにより、今まで撮影できなかった厳しい状況でも新しい切り口で撮影できるようになった事はとても素晴らしいことです。高感度時の撮影性能の向上で新しい被写体にチャレンジできるこのことがα7R Vの強みであります。
撮影の幅を広げてくれる機動力
撮影の導線を崩すことなくこちらの意のするままに追従してくれるカメラが最高のカメラです。α7R Vは4軸マルチアングル液晶モニターを搭載しているので、地べたに這いつくばっての撮影や、頭上の木々や星などを下から写すなど撮影形態の変化に合わせてモニターを動かせ、とても頼もしいです。 α7R IVと比べファインダーがとても見やすく良くなり淡い色調や照度差など細かいディティールがはっきりわかるようになったので、なおさら色調に関し注意深く確認できるようになったのはとても助かります。明度差があるコントラストが強い色調だけではなく、柔らかい階調の色合いも崩れることなく保ってくれているのはとても凄いことですね。
いつもFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSが多く使用しているのですがFE 70-200mm F2.8 GM OSS II、FE 24-70mm F2.8 GM IIが新しくなり、軽さ・使用感・描写力が驚くほど向上し撮影をさらに楽しくさせてくれます。さらなる被写体への切り口の足がかりになっていますね。 また、8Kで撮影できる事にまず 敬意を払いたいですね。何より簡単気軽に撮影できることは素晴らしい。映像がクロップされることなく使用レンズそのままの画角で撮影できることがとてつもなくありがたいです。ダイヤモンドダストなど繊細なキラキラした映像も階調よく映し出されることはとてもすごいです。
表現したい画をそのままに
こちら夜の丘の撮影した1枚です。街の明かりがうっすら見えますが、実際にはほとんど肉眼では真っ暗で見えません。暖かい感じで写っていますが-20度以下のとても厳しい自然の中で撮影しております。α7R IVでも撮影できますがやはり大変です、α7R Vで全てにおいての総合力が上がったのでさらに歩留まり良く写してゆけます。
α7R Vはまさに「総合力の向上」です。良いカメラは写す人の意図を理解し、更なる想像の高みへと後押ししてくれる。カメラが撮るのではなく撮り手の表現を助長してくれる道具である。今まで不足に思っていた 細かいこと例えばAFの速さや正確さ、機材のレスポンス、動作の安定性など撮り手の我慢が多数なくなり被写体に専念できることは素晴らしいことですし、毎日使うプロこそありがたみは実感できる1台です。
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