VLOGCAM ZV-E1で動画も静止画も妥協せず、「わんこ・にゃんこの可愛い瞬間」を逃さない。
ぺトグラファー 小川晃代 氏
小川晃代/ぺトグラファー トリマー・ドッグトレーナー資格を保持しペットやのら猫等小さな生き物撮影を得意とする写真家。2006年に動物に特化した制作会社とペット&キッズ専門の写真スタジオ「アニマルラグーン」を設立。現在はカレンダーやカタログ、写真絵本の撮影をはじめ、写真教室の講師やペットモデルコーディネーターとしても活躍。著書には「ねこきゅう」(東京書店)、「ころころマンチカン」「いぬのココロがわかる本」「ねこのココロがわかる本」(ぶんか社)、「手乗りねこ」「ねこもふ。ごーじゃす」(宝島社)、「ペトグラファーが教える ペットの可愛い撮り方」「ねこの撮り方まとめました!」(日本カメラ社)、「こいぬ」「こねこ」(ポプラ社)他がある。 https://al-photost.com/
――まず初めに、ZV-E1に対する第一印象を教えてください。 同じVLOGCAMシリーズのZV-E10に比べて、より本格的なカメラ仕様になった。というのが第一印象でした。普段私はα7R Vを使っていますが、ZV-E1はこれに近い感じ。センサーは35mmフルサイズセンサーなのに、ボディ本体のコンパクトなサイズ感にもビックリしました。新機能のシネマティックVlog設定は映画のようなトーンで撮影出来るので、どのようなシーンを撮影しても感動的な画に仕上がります。使っていて楽しかったです。
――動画において、普段撮影されているジャンルを教えてください。また、小川様が考える静止画との表現の違いについても教えてください。 私が撮影する被写体は動物です。普段は主に犬や猫の静止画撮影ばかりなのですが、ZV-E1では動画撮影の方が楽しくて、気づくと動画の方を多く撮影していました。 静止画はわんこ、にゃんこの可愛さの一瞬を切り取って記録しますが、動画では連続した一連の動きを記録できます。歩いている姿やちょっとした表情の変化など、動いているからこそ伝わる細かい仕草は静止画とは違った可愛さの表現方法です。そんな、見ているだけでキュンとなる姿を簡単におしゃれに撮れるようになったのはありがたいですね。
――ZV-E1を用いて動画撮影をされて感じたことを教えていただけますか? 今回は複数の単焦点レンズを使い、絞りは開放値付近でふんわりとしたぼけ味の表現に挑戦しました。35mmフルサイズセンサー+単焦点レンズなのでぼけ味の美しさは最高で、被写体の可愛さを最大限に引き立たせてくれました。しかし、一つ心配だったのがフォーカスです。ぼけ味を大きくした分、少しずれるだけでピンぼけになってしまいますが、ZV-E1の優秀なリアルタイム認識AFは動く被写体を常に追い続けてくれたので、ピント合わせに苦労せず撮影に集中することができました。 そして何より一番のお気に入りが色味です。シネマティックVlog設定をONにするだけで、しっとりと上品でおしゃれな映像に!色味が変わるだけで上質な映像に見えますし、何よりも撮り手のモチベーションが一気に上がりますね。
――シネマティックVlog設定を使用して撮影いただきましたが、使用してみた率直な感想をお聞かせください。 シネマティックVlog設定はとにかく良いです!今回LookはS-Cinetoneに設定して撮影しました。Moodは「AUTO」「GOLD」「FOREST」「OCEAN」がありますが、そのどれもが落ち着いたトーンで心地よい色味です。シネマティックVlog設定をONにして撮るだけで、どんなシーンも美しく見えるから、撮影後も特に凝った編集をする事なく動画を切って繋ぐだけで作品が出来上がるのが嬉しいです。
――シネマティックVlog設定について、動画作品の中でシーンごとに異なるMoodを使用いただいておりますが、各シーンで作りたかった雰囲気や、その色味を選ばれた理由について教えてください。 本が沢山ある室内でのシーンは、海外のような雰囲気を演出したくて「OCEAN」を使ってみた所ピッタリ!「OCEAN」の少し青っぽさが入った色味が場の雰囲気にマッチしていて気に入っています。沢山の緑に囲まれたシャボン玉のシーンは温室内で撮影しましたが、私の頭の中では森をイメージしていたので「FOREST」はピッタリだと思い使用しました。薄暗い部屋はどこか怪しげな感じも出したくて、赤味の強い「GOLD」を使用し、ベッドでのシーンはナチュラルに仕上げたかったので定番の「AUTO」で撮ってみました。
――動画作品の中で、お気に入りのシーンやこだわりポイントを教えてください。 作品冒頭、本棚のシーンでのぼけ味が気に入っています。ぼけ効果でにゃんこが引き立ち、可愛い瞳がより強調されたと思います。また最後のベッドシーンでは風になびくわんこの毛の柔らかい感じがしっかり表現出来ました。
――動画作品だけではなく、静止画作品も撮影いただきましたが、撮影性能はいかがでしたか? リアルタイム認識AFの精度が高く、どのようなシーンでも撮りやすかったです。ボディが小型なので持ち運びが楽々で、わんこ、にゃんこのナチュラルな様子を切り取れました。ぼけ味は最高でうっとりしてしまいます。毛の質感や目の輝きもしっかりと表現できて納得のいく作品が撮れました。
――ZV-E1で撮影いただいた静止画作品の中で、お気に入りの1枚を教えてください。また、撮影のシチュエーションや、お気に入りポイントをお聞かせください。 この作品は、お花でスタイリングした空間で撮影しています。毛並みをキレイに写したかったので半逆光になるようにして撮影しました。子猫の柔らかい毛の感じやブルーの瞳を印象的に写せたのが良かったです。猫じゃらしで遊びながら、にゃんこのリラックスしたポーズを狙いました。
――α7R Vに搭載のリアルタイム認識AFがZV-E1にも搭載されましたが、静止画撮影・動画撮影で実際に使用されてのご感想をお聞かせください。 「画面の中で被写体が小さい」「大きな前ぼけがある」「暗い環境下」など、今まで被写体の検出が難しかった場面でも、瞳を捉え続けてくれたので助かりました。 このシーンではにゃんこが横を向くなど、瞳が見えない場面もありましたが、そんな時でも被写体を検出し続け、目が見えた瞬間に瞳を検出してくれるので、シャッターチャンスを逃さずに撮影することが出来ました。
――動画作品の中に、暗所で撮影されたシーンがありましたが、色味・質感などZV-E1の表現に対して感じたこと、驚かれたことなどありましたらお聞かせください。 暗い環境の撮影では、特にピント合わせと画質に対する心配があります。今回は暗い部屋の中でスポットライトとランタンの明かりをつけましたが、どちらも弱い光なので肉眼で見てもかなり暗い状況にも関わらず、にゃんこの瞳にピントが合い、しっかりと追従してくれました。また、撮影後に動画を確認しても、黒つぶれなくキレイに描写されている事に驚きました。
――最後になりますが、ZV-E1で動画・静止画作品を撮影いただきましたが、どのような人におすすめしたいカメラですか? 動画も静止画もどちらも妥協せずにキレイに撮りたい!という方におすすめです。35mmフルサイズセンサーを搭載しているので、暗い場所や室内でもキレイに撮れますし、最新のリアルタイム認識AFにより動画も静止画も本当に撮りやすくなったので、愛猫や愛犬を撮影するのにもピッタリのカメラだと思いました。
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