Adventure TRAIN 第11回 東武鉄道 スペーシア X
鉄道写真家 中井精也 氏
中井精也がαと旅する鉄道冒険記
デジタルカメラマガジンとの連動企画を
毎月コラム形式でお届けします
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新型特急スペーシア Xを
最新のα6700で写す
今回のテーマは、7月15日にデビューしたばかりの東武鉄道の最新鋭特急「スペーシア X」号。真っ白なボディがまぶしいN100系車両は、沿線の伝統工芸である組子や竹編み細工をイメージしたデザインの窓が実にキャッチーだ。そして今回の撮影機材は、こちらも発売されたばかりの「α6700」をチョイス。夏のさわやかな緑の中をさっそうと走る最新鋭の特急を、最新鋭のカメラで狙ってみた。
APS-Cセンサーを採用するα6000シリーズとしては実に約4年ぶりの登場となったα6700は、目をみはるほどの進化を遂げていた。まず驚いたのはAPS-C機ながらα7R Vと同じ画像処理エンジン「BIONZ XR」と「AIプロセッシングユニット」を採用したこと。望遠レンズの使用頻度が高い鉄道撮影では、装着レンズの1.5倍相当の画角になるAPS-Cはもともと有利だが、さらにフルサイズαゆずりの高性能なリアルタイム認識AFが搭載されたことで、まさに鉄道写真にうってつけの撮影マシンに仕上がったと言えるだろう。さらにリアルタイム認識AFの「車/列車」モードの精度の高さにも驚かされた。ソニーのAPS-C機種では初めてとなる有効約2,600万画素の裏面照射型Exmor R CMOSセンサーを採用。最初のページを見ていただければ分かるとおり、風景写真でもフルサイズセンサーのαと比べても遜色のない、高精細で美しい描写力を見せてくれた。 小さなボディに優れた描写力と最新鋭のリアルタイム認識AFを詰め込んだα6700は、初心者からプロまでストレスなく鉄道撮影を楽しめるスタンダードモデルになりそうだ。
<NEW PRODUCTS>
α7R V譲りの最新機能を搭載したAPS-C機の実力派
グリップはしっかりしており、握った感じはフルサイズと変わらない。APS-Cのα6000シリーズとしては初めてグリップ前面にダイヤルが付いたことも評価したい。今回「リアルタイム認識AF」を使って編成写真を狙ったが「車/列車」を選択するだけでカメラが列車を認識し、ピントを追従してくれる。真横から狙うなど列車の顔が見えないシーンをのぞき、今回の撮影ではなんと成功率100%!
<ADVENTURE EPISODE>
200-600mmのレンズが35mmフルサイズ換算で
300-900mm相当に早変わり
α6700を使って感動したのは、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSが 300-900mm F5.6-6.3(相当)として使えること。小型・軽量なAPS-Cは、鉄道写真にとても有利なのだ。
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