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FE 16-35mm F2.8 GM II × 天体写真家 沼澤茂美氏

天体写真家 沼澤茂美 氏

α Universe editorial team

天体写真家/イラストレーター 沼澤 茂美 天文宇宙関係のイラスト、天体写真の仕事を中心に、内外の天文及び写真雑誌や書籍の執筆、NHK天文宇宙関連番組の制作や海外取材などを行ってきた。パラマウント映画社「スタートレックDeep Space9」のポスター制作などを担当。 また、世界最大規模の星の祭典「胎内星まつり」の企画運営を39年間継続、コロナ禍では3年連続での生中継開催を成功させる。村上市天体観測施設「ポーラースター神林」、胎内市立胎内自然天文館の建設監修を行なっている。 ライフワークとして赤外写真、モノクロファインプリントの表現を追求している。2004年環境大臣賞受賞。著書多数。

コンパクト化の恩恵

α1,FE 16-35mm F2.8 GM II 16mm,F2.8,20秒,ISO2500

最初に本レンズを目にした時、やはり、コンパクトで引き締まった印象を受けました。 I型(FE 16-35mm F2.8 GM)と比較して外形はほとんど変わっていないのですが、全長は約1センチ短く、フードを付けたときのカメラフランジから先端までの長さは計ったところ約132ミリでした。それでも以前のI型に比べてずいぶんと小さい感じです。質量比は対I型で約20%の軽量化がなされ、カメラに付けたときのバランスが非常に手になじむ感じです。常用レンズとして常にアイドリング状態で携帯できる利便性があり、この作例のような星空の急変が見せる予測不可能なシーンにも即応できる点は、とても頼りがいのある存在だといえます。

全面にわたってズーム全域で素晴らしい画質

α1,FE 16-35mm F2.8 GM II 16mm,F2.8,30秒,ISO3200

超高度非球面XAレンズ3枚を含む5枚の非球面レンズを用い、特殊低分散のEDガラス2枚に加え、より分散性が低くフローライトに匹敵するスーパーEDガラスを1枚使用。また、ED非球面レンズが1枚使用され諸収差が良好に補正されています。I型も非常に画質が良かったのですが、FE 16-35mm F2.8 GM IIはそれを遙かに上回っているのは確かです。MTFデータを見ても開放でのコントラスト比は16mm端で約10%、35mm端では20%近く向上しており、その実力は無限遠の点光源である星空の撮影でいかんなく発揮されるといえるでしょう。全焦点域での全面にわたって星々がほぼ点像に描写される様は本当に気持ちが良いものです。

多彩な表現を可能にする16mm〜35mmの焦点域

α1,FE 16-35mm F2.8 GM II 16mm,F2.8,30秒,ISO3200
α1,FE 16-35mm F2.8 GM II 24mm,F2.8,30秒,ISO3200
α1,FE 16-35mm F2.8 GM II 35mm,F2.8,30秒,ISO3200

超広角16mmから準標準35mmまでの焦点域は、星空風景においてさまざまな種類の主題に答えられる、一般撮影における標準ズーム的な存在だと感じています。天の川のような長大な対象はより広角が好まれるわけですが、16mmは天の川の長大さを表現しつつ、地上風景も十分に取り入れることができる余裕のある画角を有しています。星座や星々の存在感も十分に示せる点は、16mmならではのパフォーマンスです。画角が20mm、24mm、35mmとタイトになるに従って、星空の表情、つまりディティールが明瞭になってくるので、星空への感情移入が強く表現できるようになります。たとえばこの作例のように、田園の納屋の上に昇ってきた明るい木星とすばる、そしてまわりの星々が生み出す雰囲気が16mm、24mm、35mmでずいぶんと変わってくるのが分かります。すべてのズーム域で良好な星像を示す本レンズは、そのような画角による主題の変化を完璧に表現してくれるといえます。

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