文句なしの圧倒的スピード!「ソニー α9 III」の真価をスポーツ撮影で実感
スポーツフォトグラファー 水谷たかひと 氏
フルサイズCMOSイメージセンサー搭載レンズ交換式デジタルカメラとして世界初※のグローバルシャッター搭載機。そのインパクトはスポーツ写真、ひいては写真表現にいったい何をもたらすのか。「ソニー α9 III」の圧倒的実力を、水谷たかひとさんが語ります。
水谷たかひと / スポーツフォトグラファー 1968年、東京生まれ。1990年に東京総合写真専門学校卒業と同時に渡仏。さまざまなスポーツイベントを撮影し、3年後に帰国。日本写真家協会 (JPS) 会員、日本スポーツ写真協会 (ANSP) 会長、国際スポーツプレス協会 (AIPS) 会員。 Facebook https://www.facebook.com/takahito.mizutani
ソニー α9 III × 水谷たかひと
限界突破の「α9 III」が表現世界を拡張してくれる
プロゴルファーのフルスイングも世界的テニスプレーヤーの渾身のスマッシュも、まさに歪みなし! グローバルシャッターの恩恵により、歪みゼロのありのままの一瞬を撮れることが、スポーツ撮影においてこれほどまでに爽快だとは。 さらに最高約120コマ/秒の超高速連写にも、度肝を抜かれた。単に速いだけでは扱いにくいが、例えば30コマ/秒で連写中に、決定的瞬間のタイミングで「連写速度ブースト」を割り当てたカスタムボタンを押せば、MAX約120コマ/秒にブーストできる。かゆいところに手が届いているではないか。これは本当にありがたい。 αシリーズのAF性能は今までも頭ひとつ抜けていたが、今回はそこがさらに進化している。実際にフィールドホッケーの現場に持ち込んでみた印象を語れば、最先端のAIを活用したというAFはどんなプレイのときもバシバシと合焦してくれた。しかも120コマ連写してもきっちり追随してくれるのだから、文句などありはしない。
最高約120コマ/秒にAE/AFがブラックアウトフリーで追随!
女子ホッケーチーム「ソニーHC BRAVIA Ladies」の試合を撮影。果敢に攻めるも、相手チームのキーパーが飛び出してきて惜しくもボールははじかれてしまった。最高約120コマ/秒の超高速連写時もAE/AFが追随し、しかもブラックアウトなしで狙える恩恵により、撮影中は試合展開とファインダーに100%集中できた。
新しいサンニッパとの相性も抜群
発表間もないクラス最軽量の「FE 300mm F2.8 GM OSS」の機動力を生かし、パスを出す選手を半逆光で狙った。フィールドにまかれた水のしぶきに露出を合わせたが、アンダー気味の表情もしっかり捉えることができた。テレコンバーター装着にも関らず、高い描写性とAF性能には舌を巻くばかりだ。
スポーツ撮影以外もこなせるオールマイティーなフルサイズミラーレス
ひとことで言うと、「α9 III」はスピード特化型のプロフェッショナル機だ。けれども、スポーツ以外の撮影でも必要十分に使えるオールマイティーな35mmフルサイズミラーレスに磨き上げられているのがすごいところ。私は2年前から「α1」をスポーツ撮影の相棒に据えているが、「α9 III」に入れ替えるか実に悩ましい。なんと罪作りなのだろう。だからこそ面白いとも言えるのだ、ソニーαシリーズの新世界は。
ソニー α9 III
撮像素子 有効約2460万画素フルサイズグローバルシャッター方式メモリー内蔵積層型CMOSセンサー 画像処理エンジン BIONZ XR ISO感度 ISO250〜25600 (静止画時上限51200) AFシステム ファストハイブリッドAF (測距点数最大759点) 連写性能 最高約120コマ/ 秒 (電子シャッター) シャッター速度 静止画撮影時 : 1/80000〜30秒、バルブ 動画撮影時 : 1/8000〜1秒 ボディ内手ブレ補正 8.0段 (CIPA規格準拠、ピッチ/ヨー方向、FE 50mm F1.2 GM装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時) ファインダー 約944万ドットOLEDファインダー (倍率 約0.9倍) 液晶モニター 3.2型約210万ドット (4軸マルチアングル液晶モニター) 動画性能 4K/120P、フルHD/120P対応 大きさ 幅約136.1×高さ約96.9×幅約82.9mm 質量 約703g (バッテリー、記録メディアを含む)
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