α7R V・α7S IIIでフォトグラファーが捉えたYOASOBI アリーナツアー
フォトグラファー Kato Shumpei 氏
「毎公演新しい画を撮影できるように試行錯誤し、写真を通してYOASOBIの新しい表情を常に伝えられるようにと臨んだ二週間でした」と語るKato Shumpei氏。 アリーナツアー「YOASOBI ARENA TOUR 2023 “電光石火”」の全国7ヶ所、各2日間、全14公演のすべてに帯同し、α7R Vとα7S IIIで撮影した作品をご紹介します。
Kato Shumpei / フォトグラファー 山口県出身。10代をバンド活動に捧げ、18歳でバンド解散後にカメラに興味を抱く。公務員として地元での安定したキャリアを築く一方で、写真への情熱は消えず、音楽と写真が結びつきから本来やりたかったことに気づく。自らの真の情熱を見出し、友人のバンドから始めたライブ撮影を通じて経験を積み重ね、東京でのライブカメラマンとしての道を歩む。
ライブ撮影においてカメラに求めるところ
ボディの取り扱いやすさ、AFスピード、高感度の画質などは、カメラを選ぶ時に意識しています。いつも撮影のときは基本的にボディ2~3台を肩から掛けて撮影するため、握りやすくなったグリップや操作性の改良はかなり負担が減りました。 YOASOBIのライブではお客さんがスマートフォンのライトを光らせて銀河のようになる演出があるのですが、お客さん側からはメンバー目線のこの光景は見ることができないので終わっても楽しんでもらいたいという思いで走ってステージ裏まで駆けつけて撮る事ができました。
高画素にも関わらず暗いところでも精細に捉えるα7R Vの高感度耐性
今までは暗い場面での写真は撮ることすらせずに諦めてしまうことも多かったのですが、α7R Vでは高画素にも関わらず高感度での撮影も問題無く使えたので、このような画が撮れるようになりました。 この場面は実際かなり暗いのですが、α7RVのおかげで目で見たままの姿を残せました。 これからは暗さで諦める機会が減りそうです。
暗い環境でも気にせず撮影に集中できるα7S IIIの高感度センサー
今回のツアーでは演奏中にステージ上からメンバーを撮影するタイミングが多くありました。 ステージ上でメンバーを狙うと、後ろ姿が多くなる為、客席側から観るよりも暗くなっています。そういった場面ではより高感度に適したα7S IIIを使うことが多かったです。
ステージ上は明暗が激しいため、今までは明るい瞬間を狙って撮るなどの工夫が必要でしたが、暗い瞬間でもタイミングを気にせずに撮れるようになりました。
こちらは客席側から撮ったものです。レーザー照明だけなので普通に撮ると、かなり暗く写ってしまうのですが、a7S IIIの高感度だからこそ撮れた写真です。
ライブ撮影でこそ活躍するα7R Vのリアルタイム認識AF
逆光の画で雰囲気を作ることが好きなのですが、今までのカメラは顔が見えづらいため、ピントを失ってしまう事が多々ありました。α7R Vではそういった状況であっても、ほとんどピントを失うことがなく、バシっと撮影することができました
ライブ撮影において、顔以外の部分にピントが持っていかれることが非常に多いです。
α7R Vではマイクや腕が顔に被ったときでも、きちんと被写体を認識してピントを失わなかったので、撮り逃しが格段に減りました。リアルタイム認識AFの姿勢推定技術を実感することがあり、本当に驚いた部分でした。今まで当たり前に諦めていた部分がα7R Vによって可能になり、より撮影しやすくなりました。
ライブ会場の空気感が伝えられるようになった
α7R Vでは特に露出制御が上手くなり、色も派手さを抑えられたことで、より目で見たものに近い色再現で撮れるようになりました。 ライブの空気感を写真で伝えることも大切なので、ここは大変有難かったです。
これから撮影していきたいもの
ライブを見た方が終わった後も楽しめる。 見に来ることができなかった方がその場の空気感を味わえる。 そういった写真を残せるように今までも撮ってきましたが その気持ちは変わる事なく このアリーナツアーで人々の様々な感情の顔を見てきて加わった思いは、1枚で人の心を動かせる作品を残していきたいと思うようになりました。
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