魚住誠一のWho’s Next　vol.1
尾碕真花　Osaki Ichika

撮影は2月半ば。陽射しはあるけれど強い風のせいで肌寒い。 長身、スレンダーで手足の長い彼女が白いワンピース姿でカメラの前に立ったとたん、そこだけが春の装いになった。さわやかで、清楚な装いが似合い、その笑顔にはまだ少女めいたあどけなさもあって、見ているこちらも明るい気分にさせてくれる。まさに正統清純派女優のイメージである。

尾碕真花（おさき・いちか）さんは、2000年四国は高知市の生まれ。12歳になる直前、2012年「第13回国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞した。 「背が高かったので小学生の頃、モデルに憧れがあって、家族も応援してくれて応募したんですけど、記念受験みたいな、受かるとは思っていなかったし、応募したのも忘れていたぐらい、さっぱりした感じ」と意外やあっけらかんと語る。

コンテスト後に、ファイナリストで結成されたアイドルグループX21のメンバーとしてデビュー。「グループに入った経緯もゆるっとしていたし、中学生の間は、毎週土日にレッスン、何か習い事をしている感覚で、お仕事の意識を持つのが遅かったです」。 高校進学と同時に上京、「やったあーって思いました。東京で独り暮らしが嬉しくて」。ホームシックなど無縁！その頃から舞台を経験、演技への意識も芽生えてきた。 転機は、2018年のグループ解散。これからソロ活動をどうするというときに、人気の戦隊モノTVドラマの紅一点役に抜擢される。「私、基本的に運がいい方だと思っていて、このタイミングで戦隊モノが決まって、それも運。自分で選べたものではないから」。 戦隊モノの男優達に伍して、長い手足を活かしたアクションも大好評。ここから女優として、映画、ドラマ、舞台へと活動が広がってきた。

「性格は大雑把で、くよくよしない。休日は家でお酒を飲みながら過ごすのが好き。買い物に出るのが面倒だから何でもストックしてある」と自分を語る。 そうなんです、尾碕真花さんの中身は、この清楚なお嬢様ふうの見てくれとはだいぶ異なるのです！好物のステーキは「600グラムはないと」とさらりと語る豪快さ！このギャップが彼女の魅力！ デビュー12年、2度目の歳女を迎えた今年は、飛躍の年にしたいと決意している。これから大注目の女優さんです！

使用機材

FE 50mm F1.4 GMは、取り回しが良くボディとのバランスも絶妙で気にいっている。街中でのポートレイトは50mm 1本だけで切り撮る事をやり続けると楽しくなるし、写真も上達すると思う。コツは、カメラマンが動く。寄る、引く、これが大切。そして最新のFE 50mm F1.4 GMは、開放からのシャープ感はもちろん、上品なぼけ味もカメラマンの意図するところを完璧にサポートしてくれます。