商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

写真家 鈴木知子氏が語る「はじめてフルサイズ」のすすめ

スナップフォトグラファー 鈴木知子 氏

α Universe editorial team

写真家 鈴木知子氏がはじめてフルサイズ機を検討する方に向けて、おすすめな機材や選び方を作例とともにご紹介

鈴木知子/スナップフォトグラファー 神奈川県横浜市出身。東京工芸大学短期大学部卒業後、広告撮影プロダクションに入社。写真家、柳瀬桐人氏(他)のアシスタント経験後、コマーシャルフォトを中心に活動。現在フリーランスとして地元横浜に事務所を構え、カメラ片手に日々奮闘中。近年は雑誌への作品提供やフォトコンテストの審査、セミナー講師、写真ハウツー書籍の執筆も行なっている。1日1枚の写真で綴るライフワークの横浜を中心としたスナップ写真を、ブログにて毎日更新中。 http://suzucamera.exblog.jp

フルサイズ機の魅力はたくさんありますが、その中でも「ぼけ具合」、「低ノイズ」、「高階調」といった特長があると感じます。ぼけに関してはAPS-C機と同じ画角で比較をすると、フルサイズの方が大きくぼかすことができます。普段、ズームレンズをメインに使うことが多いのですが、開放F値がF4あれば満足のいくぼけが得られます。またスナップでは日中から撮影をして、夕景、夜景撮影をすることがあります。ISOをあげることによっての高感度ノイズが発生しますが、センサーが大きくなるほど、ノイズを抑えることができます。そのため光の多い都市夜景では、画質を低下させることなく、手持ちでのスナップが楽しめます。また階調を調整するダイナミックレンジが広いです。明部から暗部まで、豊かな階調で撮影ができます。

α7 IV,FE 24-105mm F4 G OSS 94mm,F4,1/250秒,ISO100
α7 IV,FE 24-105mm F4 G OSS 24mm,F4,1/30秒,ISO1000
α7C II,FE 24-105mm F4 G OSS 105mm,F4,1/320秒,ISO100

コンパクトで軽快な撮影が可能なα7C II

はじめてα7C IIを持った時、「小さい!軽い!」と感じました。フルサイズ機でも手軽に持ち出せるサイズ感なので、ショッピングメインのおでかけや旅行などにもピッタリです。またコンパクトなだけでなく、最新の性能が搭載されている点が魅力です。リアルタイム認識AFが搭載され、動きのある被写体を高精度にとらえることができます。また手ぶれ補正も7.0段と凄まじい数値。三脚がなくても室内や夜景撮影が、今まで以上に楽しめますね。身軽に撮影できる点は、スナップ向きのカメラだといえます。

α7C II,FE 24-105mm F4 G OSS 105mm,F4,1/125秒,ISO100

私の場合、首からカメラを下げた状態で数時間歩きながら撮影しています。つねにシャッターが押せる状態にすることで、人物など動きのある被写体や、カフェでのテーブルフォトは撮りやすいと感じました。カメラが大きくなると、まわりから見られることが多くなります。その点では場所を選ばず、撮影ができる印象です。

α7C II,FE 24-105mm F4 G OSS 56mm,F4,1/80秒,ISO100
α7C II,FE 24-105mm F4 G OSS 70mm,F5.6,1/1000秒,ISO100

よい画質で写真を撮りたいけれど、機材が重たいのがつらい・・・。そのような言葉を、よく耳にします。α7C IIはとにかくコンパクトなカメラなので、旅行や行楽でカメラを一日持ち歩く、オフィスにカメラ持っていく方にはおすすめです。カメラの天面がフラットなので、かさばりません。私は普段使いのトートバッグにカメラ用ポーチを入れて携行しています。

撮影場所・シーンを選ばないオールマイティなα7 IV

α7 IVは発売された2021年から使っていますが、すべてのモデルの良いところを集め最適化したモデルだと感じています。正直欠点が見つかりません。好みはあると思いますが、個人的には外観も気に入っています。レンズをつけて一日持ち歩くと多少重さは感じるものの、望遠ズームレンズとのバランスがとてもよく、グリップも深く持ちやすいです。計14個のボタン・ダイヤルによく使う機能を割り当てられるのも、自由度が高く魅力的です。あとはファインダーの位置は慣れもありますが、α7 IVのような中央にファインダーがある方が撮りやすいと感じています。

α7 IV,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 200mm,F4,1/200秒,ISO100

日常スナップからポートレート、自然風景、ペット、スポーツ、テーブルフォトなど、すべての撮影シーン、被写体で使えます。α7C IIとの違いのひとつに、カードスロットがあります。α7C IIはシングルスロットですが、α7 IVはダブルスロットで片側がCFexpress Type Aが対応になっています。撮影するシーンや枚数が多いケースでは心強いと言えますね。

α7C II,FE 24-105mm F4 G OSS 64mm,F8,1/80秒,ISO4000
α7 IV,FE 24-105mm F4 G OSS 84mm,F4,1/320秒,ISO100

どちらかといえば手軽に持ち歩くというよりは、本気で写真や動画をはじめたい方にファーストステップとしておすすめしたい1台です。撮影シーンや被写体も幅広く、バランスの良いカメラです。屋外、室内、夜景など、一日の間にシーンや被写体に変化のあるスナップを撮りたい方、望遠ズームなどにレンズ交換をして撮影する方にはベストなカメラだと思います。

撮影がより楽しくなる「クリエイティブルック」

クリエイティブルックは、α7C II、α7 IVの二機種とも搭載しています。私は撮影するシーンによって、クリエイティブルックを切り替えるようにしています。撮影時に自分の撮りたいイメージを追い込むことで、構図も変わってきます。とても手軽ですし、ファインダーで変化を確認しながら画作りすることで、撮影するテンションが上がります。曇りや雨の日などは、お気に入りのFLにすると独特な空気感で表現できます。またレトロな雑貨はINにするなど、使っていくうちに好きなパターンが見つかるので、いろいろ試してみてください。

α7 IV,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 200mm,F4,1/500秒,ISO100クリエイティブルック FL
α7 IV,FE 50mm F2.8 Macro 50mm,F2.8,1/50秒,ISO250クリエイティブルック IN

クリエイティブルックとは?

写真も動画も、カメラのモードで自分好みの印象に CREATIVE LOOK

「詳しくはこちら」

ファーストカメラは実際に触ってみて選ぶことが大事

カメラを選ぶ際に大切なポイントはいくつかあります。まずはカメラを手に持ってみて、大きさや重量、グリップ感、操作ボタンの位置など、問題がないかを確認しましょう。手の大きさによって、しっくりくるものがよいですね。あとはカメラをどのように使うかです。エントリー機からステップアップという流れもありますが、使っていくうちに性能に満足できなくなるケースもあります。趣味でカメラをはじめたい方、普段のスナップから、旅行、自然風景、夜景撮影など、幅広く楽しむのならばフルサイズがおすすめです。

α7C II,FE 24-105mm F4 G OSS 69mm,F5.6,1/250秒,ISO100
α7 IV,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 116mm,F4,1/125秒,ISO640

記事で紹介された機能の詳細はこちら

記事で紹介された商品はこちら

ワンクリックアンケートにご協力ください

記事一覧
最新情報をお届け

αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。

閉じる