α9 III まだ見ぬ究極の表現を追い求めて Vol.2
フォトグラファー、ポートレート専門メディア「PASHA STYLE」編集長 大森和幸 氏
様々なジャンルのクリエイターがグローバルシャッター搭載のα9 IIIだからこそ撮れた「新しい究極の表現」を紹介する特別企画。大森和幸氏がα9 IIIで捉えた新しいポートレートの表現について語る。
大森 和幸/フォトグラファー、ポートレート専門メディア「PASHA STYLE」編集長 デザイン専門学校を卒業後、20代半ばからは雑誌編集員としてカー雑誌を中心に制作。同時にプライベートでの写真創作活動を始め、20年近く撮り続けた作品数は今では数え切れない程にのぼる。2017年には自身の幅広いクリエーター間の人脈を集結し、ポートレイト専門メディア「PASHA STYLE」をスタートさせた。現在では編集長として、更にフォトグラファーとして幅広く活躍する。 近年では国際フォトコンテストで毎年受賞し、2022年のtifaでは広告部門全体での世界第2位を受賞。 今後も国内のみならず海外までをも視野に活動を展開予定。 https://www.facebook.com/k.omori0421 https://www.instagram.com/ooxo/ https://x.com/ooxo_web
α9 III ファーストインプレッション
驚くほどのレスポンスと操作性に驚いた。ブラックアウトフリーによる視界性の良さが、目まぐるしく変化する環境下で不安なく表示してくれることで、しっかりとシャッターチャンスを捉えることができた。さらにシャッター速度と感度との兼合いから解放されることで、今までは懸念していたような状況にも囚われることなく思い切った表現ができた。
作品コンセプト
躍動する波、広大な自然がみせる摂理。大きな流れの中では人の存在など微末でしかない。同じく、人生という大きな流れの中において、理不尽さを感じ、残酷な結末を迎える出来事も抗えず起きる。自然も人生も絶望的な力で押し寄せる流れの上に成り立ち、人はそれに決して抗拒できない。だからこそそこに圧倒的な美しさを感じる。
全速フラッシュ同調による表現の広がり
立体感と光の方向性、露出調整をフラッシュによってコントロールできることにより、シーンの強調やイメージの変化を表現幅として味方に付けることができるようになった。 アクセントや補助光として光を使うだけでなく、動きのあるものを「止める」「ぶらす」といった表現としての光の使い方がより自由にできるようになった。 作品内では、西陽がきつくなる時間帯での自然光ベースの撮影であっても、逆光で潰れてしまうこともなく、被写体の表情や自然光のイメージを残したまま同時に波を止めつつ写すことができた。フォトグラファーのイメージを自由にコントロールできることで、画作りに高いモチベーションを与えてくれる。
また、ロケでは自然光をベースに撮影が進むことが多いので、シャッター速度を稼ぎたいがそうするとフラッシュが同調しないため、シャッター速度を上げ切れないといった場面が通常では多い。そんな時に高速シャッターで動きを止めつつクリップオンのフラッシュも活かせることの優位性は、感動としか言いようがない。その際には大光量も必要としないので機材がコンパクトになり、足場の悪いロケーションでの機動性も上がり現場での安全性の向上や効率化も出来た。シャッター速度による露出コントロールによって光量をそこまで必要としないシーンでは、チャージまでのタイムラグが早まり、限られたタイムスケジュールの中での撮影効率が格段に向上した。
<動画で紹介された作品>
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