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撮影ワークフローを劇的に変えてくれる心強い味方
Creators’ App使いこなし術

フォトグラファー/アキテッジ株式会社代表 コンドウ ダイスケ氏

α Universe editorial team

秋田を拠点に、撮影プロダクションとしてコマーシャル・建築・観光分野など企業や自治体向けの幅広いジャンルの撮影案件を手がけられているコンドウさん。 スケジュール面でタイトであったり、ワンオペで挑まなければならない現場もある中、ソニーのCreators’ Cloudのサービスを活用することで、高いクオリティの成果物を効率的にアウトプットできるように心がけられているという。今回はCreators’ Appを中心に、そのワークフローについて語ってもらった。

アキテッジ株式会社代表 コンドウ ダイスケ氏/フォトグラファー 1983年秋田県北秋田市生まれ。 アキテッジ株式会社(旧称・Photo Office-K)代表取締役。 舞台制作の道から舞台写真に憧れ写真の道へ。 秋田県内や東北各地の企業・自治体のプロモーションに関わる写真や映像を手がける。 伝統産業に関わる人々の撮影と、舞台写真撮影をライフワークとしている。 (公社)日本写真協会 正会員 (一社)日本旅行写真家協会 正会員 (一社)日本写真学会 正会員 オフィシャルサイト https://akitedge.com/ Instagram https://www.instagram.com/akitedge_co_ltd/ ●Creators’ Appとは?詳しくはこちらから ●Creators’ Appの対象機種は? 詳しくはこちらから

現場での不確定要素に左右されず、
効率よく撮影を進めることができる

――普段の撮影で、ソニーのモバイルアプリ「Creators’ App」をお使いいただいているとのことですが、どのように活用されていますか? 主にブツ撮りや建築写真などの現場で活用しています。 以前はPCを接続してテザー撮影を行うケースが多かったのですが、現在は飲食店や工場などのクライアントさまの事務所に伺って撮影を行う場合には、「Creators’ App」を活用するようにしています。 撮影環境によっては、カメラにPCを繋ぐことができなかったり、ワンオペの場合はPCのセットアップ時間をとれなかったりすることがあります。「Creators’ App」を導入してからは、そういった現場での不確定要素に左右されず、カメラにタブレットを接続し、アングルを確認したり、撮影カットをクライアントさまに共有できたりと、効率よく撮影を進めることが可能になりました。

ブツ撮り、特に料理の写真では、現場によっては撮影の他に、ちょっとしたフードスタイリングなども行うことがあります。アシスタントが同行する場合は役割分担をして撮影を行うのですが、ワンオペの場合には1人2役で現場を回さなければなりません。 そういった場合に「Creators’ App」があると、リアルタイムに写っている画を見ながら食材の並びを調整することが可能になります。これまでは、食材の並びを調整する度にカメラ位置に戻り、ファインダーで見え方を確認していたので、そういったカメラと被写体位置を行き来する時間的ロスは、大幅に軽減されましたね。

アシスタントやフードスタイリストがいる現場でも、タブレットをスタイリングする彼らに渡しておけば、フォトグラファーが見ている状況と同じ画をリアルタイムで共有しながら、共に作り込んでいくことが可能なため、作業効率向上のみならず、クオリティの面でも、ワークフローが大幅に改善したと思っています。

α9 III,F14,1/250秒,ISO400

――ブツ撮りでは、「Creators’ App」を使って、リアルタイムにカメラからの被写体の見え方を確認しながら配置を追い込む、というような使い方をされているのですね。建築写真撮影ではどのように活用されているのでしょうか? 建築撮影の現場では、特に一般住宅の内観写真の撮影時など、全体を写すためにはもう一歩引いて撮りたいけれど、撮影者のスペースの関係上これ以上後ろに退けないというケースであったり、鏡のある空間ではどうしても撮影者が映り込んでしまう、などといったケースがよくあります。 そんな時は、「Creators’ App」でカメラとタブレットを接続し、私はカメラから離れ、タブレットを見ながらアングルを調整、あとは別室など写り込まないスペースからシャッターを切るという方法を使っています。 これによってフォトグラファーの立つ位置が自由になり、画角の自由度も大幅に上がります。

α7 IV,F13,1/80秒*,ISO400  *ブラケット撮影のうちの1枚

また、建築写真の現場ではHDR(High Dynamic Range)を作る前提で撮影を行う場合なども多いのですが、そんな時もタブレット上で簡単にブラケット撮影を行うことができます。 手でシャッターを切ると合成の際にずれが生じ易いのですが、タブレット上でシャッターを切れば、リモコンと同様にずれのない画像を作成できます。また、リモコンとは異なり、画像を離れた場所で確認しながら撮影を進められるというのも大きなメリットですね。

――最後に、「Creators’ App」の総評をおねがいします。 地方で広告写真に携わる身として、さまざまな制約の中であっても、高いクオリティとスピード感で応えていくことが大切だと考えています。そのためには、新たな技術や便利な機能の導入が欠かせません。「Creators’ App」はそのような場面で、撮影現場のワークフローや他のスタッフとの意思共有をよりスムーズにしてくれるツールです。もちろん、写真を仕事にしている方でなくとも、カメラとの位置関係の制約が外れることで、これまでになかった自由さを手に入れられるはずです。 アプリとしての改善できる点も見受けられますが、使い方次第では撮影環境を劇的に変えてくれるツールだと思います。αなど、ソニーのカメラシリーズの心強い相棒として、今後の発展に期待しています。

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