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広告写真の可能性を広げる
ソニーα9 III

写真家 すえなが・まこと 氏

コマーシャル・フォト掲載記事の転載

世界初のグローバルシャッターを搭載したカメラとして、「カメラグランプリ2024」を受賞したソニーα9 III。みずみずしい一瞬を切り取る作風で活躍する広告写真家・末長真氏が、グローバルシャッター採用の恩恵の1つである「全速フラッシュ同調」を軸に撮り下ろし。α9 IIIを広告の仕事でどのように活用するのかを聞いた。

※ レンズ交換式デジタルカメラとして。2023年11月発表時点。ソニー調べ。

すえなが・まこと/写真家1990年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業後アマナを経て、2016年より瀧本幹也氏に師事。2021年独立。Web:www.suenagamakoto.com/ Instagram:@makotomaxx

“来るべき一瞬”に反応する。失敗がない。その安心感は何ものにも代え難い。

仕事でも作品においても、日中の屋外で開放に近い絞り値で撮影することが多いため、NDフィルターをつけて撮影することが多いのですが、α9 IIIではシャッタースピードを最高1/80000秒まで上げられるので、フィルターを付け外しする必要がなく、レンズの解像感を下げずに撮影できるのが強みと感じています。

α9 III,FE 24mm F1.4 GM,F1.8,1/32000秒,ISO1000

グローバルシャッターの採用により可能になった、スポーツや野生動物撮影の現場で特に重宝される、「全速フラッシュ同調」という機能を、今回は普段の広告写真の撮影にどう落とし込めるのかを実践してみました。上の写真は1/32000秒という高速シャッターとフラッシュ同調を活かし、水の飛沫と子どものみずみずしい表情を写し止めました。どれだけ高速なシャッタースピードでも幕切れを起こさず、必ずシンクロしてくれるという安心感がありました。いくつかシャッターを切った中で、水飛沫の表情もさることながら、子どもの顔前に大きな水滴がかかり、幻想的なイメージになりつつ顔が明るく立って絵全体のテンションが高くなった掲載カットをセレクトしました。

α9 III,FE 50mm F1.2 GM,F1.8,1/20000秒,ISO640

一方、こちらの写真は画面右からオフカメラでフラッシュを打っています。晴天の逆光下でしたが空の青色など背景のニュアンスはきちんと残しつつ、モデルの存在感を際立たせ、さらに瞳にキャッチライトを入れられました。モデルは終始ご機嫌で、かわいらしい笑顔も魅力的ですが、一瞬だけ見せた真剣な眼差しを逃さず捉えられました。こうした意外性のある瞬間が、人目を引く写真になります。ソニー純正のフラッシュ同士のペアリングは操作性に優れており、アシスタントの手持ちのフラッシュの出力をオンカメラ側で変えられるのは便利でした。ミニマムな撮影や機動力の必要なロケ撮影では役立つに違いありません。また、α9 IIIは最高約120コマ/秒で連続撮影できます。ボタンに指をかけておけば、あとは会話をしながら、いい光や瞬間が訪れた時に一撃するだけ。それだけで120枚を捉えられている安心感は何ものにも代え難いものです。他にもグローバルシャッター方式の採用による大きなメリットとして、フリッカーや歪みが発生しないので、様々な光源下やシチュエーションで行われる映画やドラマのスチル撮影、動きの速い車体と組み合わせるロケ撮影で重宝することは間違いありません。“1枚で人の心を掴む”という命題を持つ広告写真において、来るべき一瞬にいかに反応できるかはとても重要です。フィルムではできない撮影をするためにデジタルカメラを選ぶ私にとって、「全速フラッシュ同調」や「秒間最高約120コマ」という機能をもつソニーα9 IIIは、広告写真の新たな扉や可能性を開いてくれた1台です。

ソニー純正の大光量フラッシュ「HVL-F60RM2」には、光量を調整するためのNDフィルターと、ハイライトを温かみのある色合いにするためアンバーのカラーフィルターを装着。着脱をしなくてよいように寄りカット時の露出に合わせておき、引きカットではフラッシュの出力を上げて調整した。
撮影は晴れた日中の逆光下で、あえて輝度差の激しいシチュエーション。さらに被写体も表情やポーズの指示が難しく、自由に動き回る子どもだったが、一瞬の表情を高速シャッターと全速フラッシュ同調の組み合わせで印象的に捉えた。

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