「FE 85mm F1.4 GM II」で魅せる、新たなポートレート
写真家 魚住誠一 氏
ポートレートフォトグラファー
魚住 誠一
1963年、愛知県生まれ。高校時代はインディーズ・ロック・バンドで活動。その後、ロサンゼルスでアンセル・アダムスの写真に出会い、風景写真を撮り始める。渡米を繰り返し、スタジオ・アシスタントを経て94年よりフリーとして活動。98年より拠点を東京に移す。現在はポートレートを中心に雑誌や広告で活躍中。http://www.zoomic.jp/
モデル:黒嵜菜々子ヘアメイク:SHIONA(malustudio)
FE 85mm F1.4 GM IIを触ってみての所感と1型からの進化
ウオズミ愛用のα7R Vに、このレンズを装着した時、すぐに感じたのはそのバランスの良さでした。カメラ本体との一体感があり、手に持った際の重心の安定感が素晴らしい。さらに印象的だった点が、「小型軽量設計」です。今回紹介する新型は1型と比較し、約180g (質量比で約20%)の軽量化を実現しています。この「軽さ」と「スリムさ」から撮影中に感じる重さがぐっと軽減され、機動力が高まります。
AF性能に関しては、ひとことで言うと「早い」です。そして、自然で、気持ちいいくらい追尾してくれる感覚。AF高速化、動体追随性の改良により、特に動きのあるポートレート撮影での優位性が増したと感じました。特に瞳AFが非常に使いやすく、動きのある被写体でも確実に瞳を捉え続けます。こうした操作感が、プロフェッショナルな撮影現場でも活躍するポイントです。
また、解像度が非常に高く、細部までシャープな画像を得られます。特に顔や衣服のディテールが際立ち、ベールを一枚はがしたかのようなリアルさが感じられました。コントラストの効き具合も絶妙で、人物が背景から浮かび上がるような、印象的なポートレートを作り上げます。
「FE 85mm F1.4 GM II」で撮るポートレートとは
王道の85mm。ひと昔前はバストアップでの撮影が主流でしたが、今はどのシーンでもカメラマンのイメージを具体的に表現出来る焦点距離だと感じているので、オールマイティに使って欲しいです。背景を美しくぼかしながら被写体を際立たせ、撮影する距離感やシチュエーションを選ばず、様々な場面で活用できるのがこの85mmの魅力です。王道の85mm、そして1型から更なる進化を遂げたFE 85mm F1.4 GM IIは持っておいて間違いない一本です。
また、「解像度とぼけ味は共存が難しい」が定説でしたがG Masterは今までの概念を超える性能で滑らかで上品な、ぼけ味を演出してくれます。
解像度の高さを保ちながらも、非常に滑らかで上品なぼけ味が得られ、背景が自然に溶け込むような立体感が生まれます。ぜひ開放の空気感を楽しんでください。このレンズは、ポートレートを愛する方はもちろん、全ての写真愛好家にマストで所有して欲しい1本です。最後まで読んでいただき有難うございました!それではまた!写真家 魚住誠一でした。
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