
ライブハウスで演奏中の映像を撮影する
αアカデミーの実践型講座とは?
レベルごとに多彩な講座を用意し、第一線で活躍するプロフェッショナルから撮影テクニックを学ぶことができるαアカデミー。上級講座ではプロが同行して現場で映像や写真を撮影する実践形式の講座もあり、毎回定員に達してしまうほどの人気です。そこで今回は、2025年2月23日に愛知県名古屋市で行われた特別講座に潜入。ライブ映像の撮影や編集について学ぶ講座の内容や参加者の反応、現場の雰囲気などをお伝えします。
【αアカデミーとは】
初めてカメラを手に取った方からプロを目指して活動している方まで、幅広く撮影技術の向上と創作活動を支援するプロから学べるカメラスクール。全国5カ所(銀座、名古屋、大阪、札幌、博多天神)の教室だけでなく、オンラインで受講できる講座も用意しているので、自身のスタイルに合わせて受講が可能です。αアカデミー
【今回潜入した講座】「ライブ映像制作完全マスター講座」
実際のライブハウスを貸し切ってバンドが演奏し、観客を動員した形で行う実践型ワークショップ。音と光が交差するリアルな現場で音楽のリズムに合わせた映像表現を学び、観る者を惹きつけるダイナミックな映像制作の流れを身に付けます。今回は5人組のバンド「スーパー登山部」を迎えての実践講座となりました。

【講師プロフィール】
潮谷領二 / ビデオグラファー
愛知県出身。2022年Vook,NICO STOP主催[何気ない日々を短篇映画のように]コンテスト最優秀賞獲得。時代に左右されない普遍的な日本的情緒を感じる質感と、長編映画のようなドラマチックな映像構成を得意とする新進気鋭のニューカマー。これまでに数多くのアーティストのミュージックビデオ、ライブムービーを制作。また人間のリアリティを突き詰めたドキュメンタリーコンテンツも複数制作。その作品の幅と独特なタッチが、アーティスト界隈中心に絶大な支持を得ている。Instagramhttps://www.instagram.com/reijishioya/Xhttps://x.com/ReijiShioya

【アーティストプロフィール】
スーパー登山部
山岳会所属コンポーザー小田智之のオリジナル曲を演奏するため2023年に結成。2000m超えの山荘でのライブや下界のライブハウスでの活動など、その名の通り登山活動とバンド活動を並行して行い、足腰を鍛えながら精力的に活動している。スーパー登山部 オフィシャルサイトhttps://superclimbingclub.bitfan.id/
プロカメラマンの講師や最新機材など
手厚いサポートでスキルアップを目指す

名古屋校で行われた「ライブ映像制作完全マスター講座」は「ライブ映像」というジャンルに特化した、ソニーならではの実践型ワークショップです。本物のライブハウスを貸し切り、実際にバンドがステージに立ち、観客を動員した状態で行われる本格的なライブを撮影します。ライブ会場は暗い中で照明がめくるめく変化していく上、演者も観客も動きがある、極めて難しいシチュエーションです。この講座では、臨場感のあるライブ映像を表現する撮影テクニックや、観る人を魅了する映像制作までの流れを学ぶことができます。

αアカデミーの実践型講座は、プロが教えてくれるだけでなく、機材などの手厚いサポートがあるのも特徴です。「製品を買ったはいいが、撮りたい映像を思うように撮ることができない」「難しい状況では設定の仕方がわからない」という方にも、場所や機材を提供するなどスキルアップのためのサービスやサポートも充実しています。今回のワークショップでも『FX30』をはじめ「G Master」レンズなど、美しい映像が撮れる厳選した機材を多数貸し出してご参加の皆さんをサポートさせていただきました。

バンドが演奏し観客も入ったライブハウスで臨場感あふれる映像を撮る技をレクチャー

当日、11名が参加したこの講座は、撮影前の準備からスタート。今回の講師、潮谷領二さんは、ライブハウスでの立ち振る舞い方や、撮影にあたってのマナーなどをレクチャーし、ライブ時のカメラ設定も伝授します。潮谷さんは、数多くのミュージックビデオやライブムービーを制作するビデオグラファーで、DaVinci Resolveの認定トレーナーでもあるこの道のプロ。さまざまな照明が交差するライブハウスでのホワイトバランスの設定や照明のフリッカー対策なども解説していました。


この講座では3チームに分かれて、それぞれが複数のカメラポジションからライブ撮影をする流れになるため、カメラはαアカデミー名古屋校で用意した『FX30』を使用。1人1台用意されるので説明を聞いて設定し、試すところまでが非常にスムーズで、初めて手にする人も不安なく撮影に臨むことができたようです。

細かい部分までカメラ設定が済んだらライブ会場に入り、演者のリハーサルと同時にカメラワークのチェックを行います。カメラの定位置はステージ全体を捉える観客エリアの後方、ステージ前の左右、ステージ裏の左右と全部で5カ所。それぞれの撮影場所に、被写体までの距離などを考えて、使用レンズを設定。観客後方には『FE 70-200mm F2.8 GM OSS II』が、ステージ前には『FE PZ 16-35mm F4 G』と『FE 24-70mm F2.8 GM II』が、ステージ裏には『FE 24-105mm F4 G OSS』が割り当てられました。


観客後方の撮影時には、カメラはビデオ三脚に固定します。ビデオ三脚を初めて使う参加者もいたため、三脚の操作方法や基本姿勢などもわかりやすく説明します。『FE PZ 16-35mm F4 G』を装着したステージ前ではキーボードを弾く指先に寄るなど、遊びのあるシーンも押さえておくと映像全体にメリハリがつくといった細かい部分までアドバイス。各ポジションで多彩な画角・フレームをつくる方法と考え方と伝え、どんなことを意識し、どう撮ると作品制作に効果的なのかを丁寧に解説していました。参加した皆さんからも多くの質問が飛び交い、自分らしいいい映像を撮りたいという思いや撮影への意欲が伝わってきます。
真剣な眼差しで本番にのぞむ参加者たち。ライブ映像ならではの編集の手法も伝授

そして、いよいよ本番。舞台に立つのは、名古屋を拠点に活躍する「スーパー登山部」。ポップス、ジャズ、レゲエなど、多様な音楽ジャンルを融合させた楽曲が魅力のバンドで、今回は彼らのフリーライブが撮影現場に。多くのファンが集まり、活気があふれ、一体感のある会場での撮影となりました。


参加メンバーは持参したSDメモリーカードを片手に、「カメラが設置された各ポジションに移動し、一定時間撮影する」ことを繰り返して、ライブを撮影していきます。皆、講師の潮谷さんから教えてもらったことを実践しつつ、アグレッシブに動きまわります。カメラに向かう表情は真剣そのもの。そのやる気に応えるように、潮谷さんは撮影中も参加者ひとり一人に目を向けながらアドバイスを送っていました。


ライブ後半は、フリーでの撮影タイムに。今度は、自由に好きなポジション移動して撮影を行います。フリータイムで潮谷さんも撮影に参加。自身の作品制作のために撮影を行いました。


ライブ終了後はソニーストア 名古屋に移動し、『Davinci Resolve』を使用して編集作業。カット編集・カラーコレクション・カラーグレーディング・マルチカム編集などライブならではの編集方法をレクチャーし、参加者それぞれに個性あふれる作品を仕上げることができました。
潮谷 領二氏の動画作品
このように、αアカデミーでは状況に合わせたカメラワークから『DaVinci Resolve』を用いた編集までを学べるような映像の実践型講座も多数実施しています。ライブ会場など、特別なシチュエーションでプロの講師にアドバイスをもらいながら撮影できるのは大変貴重な機会です。このほか、映像関連の講座は多数用意していますので、もっとうまく撮りたい、楽しみながらテクニックを学びたい、という方はαアカデミーの公式サイトでどんな講座があるのか、ぜひチェックしてみてください。
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