Yoshihiro AbikoGALLERY
Gear Impression機材インプレッション
一台で何役もこなしてくれるこのカメラを信じて進んでいけば、どこまでだって辿り着けるような気にさせてくれる。
初めて手に持った瞬間、良い写真が撮れるような予感がした。保持しているというより装着しているという言葉がしっくりするほど手に馴染むグリップのおかげかもしれない。実際に使用してみると、ベーシックモデルと呼ぶのには勿体ない性能に驚いた。新開発の裏面照射型CMOSセンサーが約15ストップ(*1)の幅広いダイナミックレンジで豊かな階調表現を可能とし、α1同様の最新画像処理エンジン「BIONZ XR」が高精度かつ超高速なAFで被写体を捕捉続ける。風景撮影、動物撮影などあらゆる場面をこの一台でハイレベルにこなせると確信した。4K60p(*2)4:2:2 10bitでの記録、動画時のリアルタイム瞳AFの対応などで、動画撮影のパフォーマンスも大幅に向上しており、我々の表現の幅を更に広げてくれることも嬉しい。一台で何役もこなしてくれるこのカメラを信じて進んでいけば、どこまでだって辿り着けるような気にさせてくれる。
※1 静止画時 動画時(S-log3)は約15+ストップ
※2 Super35mm時
強烈な逆光時における被写体の輪郭のシャープな表現には何度もうっとりさせられた。
このレンズが創り出す写真の透明感はバツグンだ。自分の目で見た時よりも画面を通して見た方がクリアに感じることだってある。とりわけ強烈な逆光時における被写体の輪郭のシャープな表現には何度もうっとりさせられた。朝夕の淡い光や少し薄暗い森の中で野生動物を撮影の場面では、F2.8の明るさの恩恵を受けISO感度を低くできるので作品性を追求することが可能だ。
どこに出かけるにしても携帯する万能レンズ。
24-105mmの焦点距離は、被写体の土地の持つ美しさを引き出したい時にちょうど良いので頻繁に使用したくなるレンズだ。購入を検討しやすい価格設定にも関わらず、描写性能は申し分ない。四隅まで解像力が衰えないし、迷うことなくAFが動作する。それでいて軽量なので、どこに出かけるにしても携帯する万能レンズだ。