近づくと逃げてしまうような昆虫などの撮影の場合でも、ワーキングディスタンスを確保して、じっくりとシャッターチャンスを待てる。
焦点距離:100mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/640秒
撮影距離(等倍撮影35cm)が確保できるので、ピント位置や前後のボケ表現を思い通りに調整しやすい。
焦点距離:100mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/125秒
被写体との距離をとって接写ができる100mmマクロレンズは、手前にあるものを効果的に使う「前ボケ」が表現しやすく、より印象的な仕上がりを狙える。同じ被写体でも、撮影距離が短くなる50mmマクロレンズではこの表現が限られてくる。
焦点距離:100mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/640秒
花びらで休む昆虫を撮影。離れた位置でも、これだけ大きく撮影できる。なお、最大撮影倍率に近い撮影の場合、絞り開放では被写界深度が浅くなりすぎる場合があるので、この写真では絞り込んで撮影している。
焦点距離:100mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/200秒
離れた被写体を大きく撮れるのが、100mmマクロレンズの大きな特長。手前に被写体を入れることで、きれいなボケを合わせこむことができる。このように構図に厚みを加えることができるのも、100mmマクロの威力。
焦点距離:100mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/640秒
直径1cmに満たない小さな花。ピント合わせが非常に難しい高倍率撮影となる。このような場合、100mmマクロや50mmマクロに備えられているフォーカスレンジリミッターを使ってフォーカスの効率を上げるのもひとつの方法。また、MF(マニュアルフォーカス)で微妙なピント合わせを行なうのもよい。さらに、最大撮影倍率で撮りたいときは、あらかじめMFの状態でフォーカスリングを等倍まで繰り出しておき、カメラを前後させてピントを合わせる方法もある。
焦点距離:100mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/125秒
50mmマクロレンズ(左) と100mmマクロレンズ(右)とで、同じ位置から撮影。
100mmマクロレンズなら、遠くからでも大きく撮れる。