高い描写性能と独特のボケによる効果。このふたつを生かせば、前後の色を効果的に使うことができる。
焦点距離:135mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/60秒
アポダイゼーション光学エレメントが作り出すボケは、被写体の前後位置に関わらず、2線ボケや口径食がなく、水彩画を滲ませたような理想的なボケを表現する。
焦点距離:135mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/250秒
背景の水の流れが、まるでスローシャッターで撮ったような感じに。こんな表現が可能なのも、STFレンズの特長だ。
焦点距離:135mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/50秒
STFレンズ(左)と、立体感を引き出すボケ描写で定評のある100mm F2.8 Macroレンズ(右)を、STFレンズの最大撮影倍率条件で比較した。STFレンズ特有のボケ表現の違いがよくわかる。
いつもは脇役になってしまいがちな小さな花々もSTFのなめらかな美しいボケによって主役のように引き立つ。 135mm F2.8 [T4.5]STF は、絞りの設定をカメラ側だけでなく、レンズ側のプリセット絞りリングを操作することでF4.5〜F6.7まで無段階に任意の設定ができ、同時にファインダーをのぞきながらボケの具合を確認することができる。
焦点距離:135mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/200秒
最大撮影倍率0.25倍という近接撮影能力の高さを生かして撮影。STFレンズのボケ味が、被写体に立体感を加味している。
焦点距離:135mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/250秒
縦位置撮影ならさらに前後のボケを構図上で表現できる。京都、大原三千院の参道にある織物店で、紅葉の刺繍入りハンカチに目をとられ、STFレンズの最短撮影距離で撮影。前後のボケがやわらかく表現できた。
焦点距離:135mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/125秒
STFならではのボケの表現は色々な被写体で効果を発揮する。作例のような丸い行灯ライトの場合、背景にも同じライトがあるがSTFレンズ独特の自然なボケにより、ライトの線も目立たず、全体がふっくらとした再現性で手前との比較が効果的となっている。
焦点距離:135mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/125秒