直線的な被写体である鉄柱を画面周辺に配することで圧縮し、木々のある景色と交えることで、風景のデフォルメ効果を演出する。下から仰ぐと、背景の青空と雲が16mmならではの広さを表現してくれる。(作例は16:9にて撮影)
焦点距離:16mm 絞り:F8.0 シャッタースピード:1/400秒
対角線180度の魚眼レンズでは、たとえばビルの1階から4階までの吹き抜けの全容を一枚の写真に撮ることができる。風景でも室内でも、眼前の光景がほとんど一枚に収まっている感覚だ。
焦点距離:16mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/30秒
16mm Fisheye の場合、手前の物ほど遠近感が強調されることはもちろん、魚眼効果による歪曲によって、画面周辺に近づくほど画像は圧縮される。画面中心のものは直線に写り周辺ほど歪曲されるので、強い遠近感と合わせ、距離の近い被写体と遠い被写体を異次元的に表現できる。
焦点距離:16mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/10秒
画面中心の水平と垂直は、ほぼそのまま写るが、周辺部は特有の歪曲によって曲がって写る。これを利用して、海などの水平線になるものをわざと画面の周辺に持っていくことで、水平線が歪曲され、風景が異質のものとなる。この場合、夜景などのように周辺まで被写体があるほうがより効果的である。
焦点距離:16mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/5秒
左右の画面周辺が圧縮されるため、渓谷の岸壁が両脇からせり出しているように表現される。
焦点距離:16mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/125秒