最短撮影距離 45cmで撮影。 円形絞りの効果により背景がきれいにボケている。ほぼ同じ撮影倍率でも、28mmより撮影距離が少し長くなるため、左手前に花が写りこんでいる(黄色い枠の部分)。レンズの焦点距離が変わると、画角の違いだけではなく、背景のボケの違い、遠近感の違い、さらには撮影距離の違いによる手前の被写体の写りこみなど、多くのファクターが変化する。したがって、近い被写体を撮影する場合には、単純に焦点距離が変わった分だけ撮影距離を変えれば同じ画像になるというわけではない。
最短撮影距離 30cmで撮影。 花の大きさは 50mm F1.4 とほぼ同じに写っているが、背景はより広い範囲が写りこみ、焦点距離が短いため被写界深度が深くなっている。50mmでは写っていた左手前の花は、撮影距離が短くなったため写りこんでいない。また、この画像のような絞り開放での撮影では、広角レンズ特有の周辺光量の低下により周辺部が暗くなっている(赤い枠の部分)。背景のボケ効果は少し弱まるが、絞りを1 〜 2段絞ることで周辺光量の低下は軽減できる。