PHOTO by AMIY MORI |
|
辻口 : ちょっと前に、僕が撮った写真とエッセイで、雑誌に連載していた事があるんですよ。 AMIY : え、そうなんですか?そう言えば、辻口さんは雑誌も出版なさっていますよね。 ケーキレシピとか載っていてきれいな雑誌でした。 辻口 : あの写真は僕じゃないですよ(笑)。 今までは写真はコンパクトデジタルカメラとか携帯カメラとかでしか撮った事ないですし・・。 AMIY : じゃ、これ(α)がデジタル一眼レフカメラ、デビューですね。 教え甲斐あります(笑)。 辻口 : これって、バッテリー入ってます? AMIY : ・・・・大丈夫ですよ。ここ(ビューモード)を手前に引くと液晶画面にいろんなデータが表示されるんです。 で、この電池マークがバッテリー。ちなみにISO(感度)はココ。 通常は緑色のAUTOにしておけば問題ありませんが、カメラ上部のISOボタンを押すと画面表示されますから、暗い場所でライトの光や夜景を生かしたい時は、ISOの設定を「1600」とか「3200」にして撮ってみるのも面白いですよ。 辻口 : ヘーなるほど、そうすると・・・ストロボ光りませんでしたね。 AMIY : それでも光の量が足りない時は自動的に光ったりはしますけど、今の段階は、恐れずなんでも撮ってください。デジタル一眼レフカメラは、基本の設定にしておけば、自動的に光の内容(蛍光灯や日光)を判断してくれるので、厨房でもお店でもきれいに撮れると思います。 辻口 : ISOなんて今まで考えていなかったから、こういうのを知ると益々楽しくなるんでしょうね。今度、能登のお祭りに行くので撮って来ますよ。これで夜景もバッチリ撮れますね。 AMIY : 絶対ばっちりです。自信作が撮れたら見せてくださいね。 辻口 :楽しいですね。はまっちゃいそうです。なんかいきなりカメラの上級者になった気分です(笑)。 AMIY : 辻口さんは、自分の美術館まで持っている、もともとアート感覚のある方だから、すぐにプロ並になりますよ。 辻口 : そうですかね。ケーキはどう撮ったら、上手に見えますか?(笑)。 AMIY : 辻口さんのケーキはシンプルなものと、色がきれいなものがありますよね。 辻口 : なるほどね。やっぱ今まで使っていたコンパクトデジタルカメラより、断然きれいに撮れますよね。なんだかレンズとかも欲しくなってきた。 AMIY : 今、女性だけでなく男性にも「スイーツブーム」が来ていますが、ますますお忙しくなりそうですね。お身体に気をつけて美味しいケーキどんどん作ってください。辻口さんのケーキは味だけでなく見た目もきれいだから、是非このαでどんどん記録してとめておいてくださいね。 辻口 : わかりました! |
辻口さんのお菓子作りは、サクサク、スピーディー。にも関わらず、配色だけでなく、味のバランス、そして口当たりまで、完璧に計算された仕上がりになっている。こういう人を天才って言うのだと思う。数年前、ロンドンでジェイミー・オリバーという天才シェフに会った時にも、同じような感動をおぼえた。彼が5分で作ってくれた最高に美味しい「イカ焼きサラダ」を食べ、私は日本で彼の料理連載プロデュースを即決した。この二人には共通点がいくつもある。手元が迷うことのないスピーディな決断力。まるで子供が遊んでいるかのように、楽しんで仕事をしていること。そして熱中しているとlきの真剣な「少年」のまなざし。どの世界を極めるにも、恵まれた天才的なセンスと、向かっているものに対して誠実に技を極める努力。そしてその苦労を楽しんでしまうことと、純真な遊び心が大切なのだろうな・・と、辻口マジックを横で見ながら、あらためて思ってしまった。 AMIY |
|
辻口博啓公式HP「Ash Tsujiguchi」 モンサンクレール 辻口博啓Blog 辻口博啓Blog 小池栄子ページ |