実は、「マイフォトスタイルタッチ」を結構使っているのですが、横一列にすべての項目が並んでいるのがとても便利ですね。これだとタッチしてもいいし、十字キーでスクロールしてもいい。「マイフォトスタイルタッチ」は、基本的には我々が使っているような、絞り値の設定であったり、露出補正、ホワイトバランスと同じものなんです。プロが現場現場で判断して設定している各機能が、ものすごく分かりやすく並んでいて、これをいとも簡単に組み合わせていける。これはすごく便利なので使っていますね。
写真をやっている人は気軽にパッと撮れるし、カメラに全然触ったことがない人でも、ものすごく直感的に操作できるんじゃないでしょうか。それにモニターで仕上がりも見えるので、安心感があって失敗が極めて少なくなりますね。いろいろ操作することによって、仕上がりがこういう風に変わるんだって、イメージのヒントにもなりますし、上達するためのツールになると思います。数字だったり、ホワイトバランスとか、難しい単語から入るのではなくて、ここから入っていったほうが早い。もっと詳しく知りたいと思ったら、専門的な写真用語を覚えていけばいい。結局、同じことなんだと気づくと思いますよ。
いつもは純粋に自然のありのままの姿を記録したいと思って撮影していますが、「ピクチャーエフェクト」機能が追加されたことによって、自分の感じかたが少し変わったのではないかと。たとえば、ひまわりだったら、いつもは夏空の強い日差しの中で輝くのが気持ちいいと思うんですが、「ピクチャーエフェクト」を使うことで、夕暮れ時に静かに消えていくひまわりを、夜に輝いてみえるような姿で撮るなんてこともしてみました。
機能があるから試してみたりとか、新しい表現を思いついたりとか。エフェクトごとに、これは重々しさ、こっちは軽快さ、爽やかさなんかが出てくる。同じ風景でも人それぞれ見かたが違いますよね。ひとりは明るい印象を持つ人、もうひとりはちょっと暗い沈んだ印象とか、全然違うと思いますね。それをうまく作品として仕上げていくのに、「ピクチャーエフェクト」はとても有効だと思います。