西尾 豪
「私の選択は正解だったと思えます」
1978年、奈良県生まれ。大阪電気通信大学短期大学部卒業。サラリーマン生活を経て、写真家・鯨井康雄氏のアシスタントとなる。2004年に独立し、株式会社2405を設立。広告撮影等を中心に肖像写真も手がける。
ホームページ高画質をこの大きさのカメラで撮れるのは革命的
私はポートレートの撮影を中心に広告写真の仕事をしています。アナウンサーのカレンダー写真の撮影や番組DVDのジャケット撮影などテレビ局からの仕事の依頼を幅広く引き受け、雑誌の広告写真なども手掛けております。
プロカメラマンになってからずっと一眼レフカメラを使用していましたが、仕事で大きく引き伸ばす機会が増えるとともに2000万画素を超えるカメラが必要になりました。さまざまな高画素のカメラを見て検討しましたが、シャッターフィーリングやインターフェースの使いやすさなど、満足できるものがなかなかありませんでした。
そんな時に販売店の店員をしている友人から薦められたのがα7 IIでした。当時はαを仕事で使っている人は少ないと思っていて、αにプロサポートがあるということも知りませんでした。調べてみるとプロサポート体制もしっかりあったので、ソニービル銀座にα7 IIを触りに行きました。実際に触ってみると、手になじむグリップ感やシャッターフィーリングがとてもよく、心配していたEVF(電子ビューファインダー)も非常にキレイでびっくりしました。EVFはミラーレスカメラが出始めた頃に覗いた印象のままだったので、α7 IIのEVFは私が知っていたEVFとは比べ物にならないくらい素晴らしかったです。ファインダーで見える色も自然ですし、タイムラグも私の撮影では気にならないほどまで改善されていました。実際に試してみて問題なさそうだったので、思い切ってそれまで持っていた機材を売却してα7とα7 IIを購入しました。それからはα7シリーズをメイン機として仕事をするようになり、昨年秋にα7R IIを購入しました。これだけの高画質をこの大きさのカメラで撮れるのは革命的だと思います。
ポートレート撮影において相性の良いカメラ
α7R IIにはポートレート撮影において非常に良い点が多くありました。モデルを撮影するときにローアングルで撮る時はチルト液晶が役に立つのですが、一眼レフカメラは大きく、不安定な持ち方になる上にミラーショックもあるので、チルト液晶での撮影は難しいものでした。しかし、α7R IIはミラーショックがない上に5軸手ブレ補正が加わることによって、チルト液晶の撮影もブレを気にせずに行えます。また、EVF内で撮影結果を確認しながら撮れるので、ファインダーから目を離してモニター上で確認することでモデルとの撮影のリズムを崩すこともなく、スムーズに撮影することができます。私は撮影時にオートフォーカスを使うことも多いのですが、フレキシブルスポットは画面のほぼ全域の好きな場所にオートフォーカスポイントを設定できるのでよく使っています。あと驚いたのが、ダイナミックレンジの広さ。ポートレートの撮影では白い服や明るい太陽の下、白いスタジオでの撮影シーンがよくあるので、黒潰れよりも白とびに悩まされることが多いです。しかし、α7R IIは白とびしてしまう撮影環境でも、後からデータを見てみると飛ばずにちゃんと残っています。このダイナミックレンジの広さもとても魅力的です。
小型・軽量でありながら描写も素晴らしいこのカメラとレンズ。当時はいろいろ迷いましたが、今は私の選択は正解だったと思えます。
Photo Gallery of
Go Nishio
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α7R II + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS 1.3 F4 ISO400
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α7R II + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 1.3 F4.0 ISO400
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α6000 + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS 1.3 F4 ISO400
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α7R II + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS 1.0 F4.5 ISO400
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α7R II + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS 1/250 F4 ISO400
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α7R II + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS 1/250 F4 ISO400