NEX-FS700Jをベースに、ファームウェアと同梱物が変更された新モデル。
4K/2KのRAW出力やS-Log2ガンマ設定に対応したファームウェアVer3を搭載し、同梱のアプリケーションソフトウェアがContent Browserになりました。
NEX-FS700RHでは、電動ズーム機能を持つSELP18200(f=18-200mm、F3.5-6.3)を付属します。
“Exmor” Super35 CMOSセンサーが実現した高速読み出し性能により、フルHD(1920×1080)画質で、120fpsまたは240fpsの映像記録を実現。24fps(24p)で再生すれば、最大10倍のスーパースローモーション映像を得ることができます。(*)
高感度・低ノイズ特性により高速撮影時も明るく撮れることで、これまで大掛かりな機材を必要とした、スーパースローモーション撮影を機動的に、さまざまなシーンで簡単に行うことができます。
また、撮影解像度は落ちますが、より高速な480fps記録、960fps記録モードも設定可能です。
* 240fps設定で約8秒間分の記録に対応
総画素数1160万画素(4352×2662)を有し、4K動画撮影に対応。オプションのインターフェースユニットHXR-IFR5とRAWレコーダーAXS-R5を用意すれば、4K/2K RAW記録を実現します。
4K(4096×2160)RAW記録時のフレームレートは24p、30p、60pに加え、約4秒の120fps収録にも対応。2K(2048×1080)記録時は240/120fpsの連続収録も可能です。記録されたRAWデータのワークフローは、CineAlta 4KカメラPMW-F55/F5とAXS-R5を用いてRAW収録した場合と共通になります。
※ 本体での4K/2K記録はできません。フルHD解像度のみとなります
レンズ接続機構としてSuper35mmの大判イメージセンサーに対応しながら、動画撮影に適した、Eマウントレンズシステムを採用。動画撮影中のオートフォーカス・オート露光・手ぶれ補正機能が使用できます。さらに、Eマウントシステムの特性である短いフランジバック長(レンズのマウント面からイメージセンサーまでの距離)を生かして、Eマウントレンズだけでなく、マウントアダプター「LA-EA4」を介してAマウントレンズを装着したり、他社製アダプターを介してさまざまな種類のレンズが装着でき、豊富なレンズ資産を生かした創造性の高い映像表現が可能になります。
また、「NEX-FS700RH」には約11倍(f=18-200mm、F3.5-6.3)の電動ズームレンズ(SELP18200)を付属。大判イメージャーによる被写界深度の浅い表現力豊かな映像に、滑らかなズームによる映像効果を実現します。
3G対応のSDI出力を搭載し、本体記録モードと同じフォーマットで外部出力することが可能です。HDMIの場合もプログレッシブ信号をプルダウンすることなくネイティブで出力できるので、外部レコーダーを用いる場合にも便利です。HD-SDIとHDMIは同時に出力することが可能で、タイムコードの充填や、外部収録機向けのレックコントロール信号にも対応しています。
※ 本体をRAW記録モードにすると、HD-SDI端子はインターフェースユニットHXR-IFR5向けの独自のRAW出力になります
映像の特性を決めるガンマカーブ、ブラックレベル、発色などのパラメーターを調整することができます。マルチカメラとしての運用時やレンズ交換時の個体差補正にとどまらず、映像作品全体のトーンをカメラ本体で作り込むことも可能です。また新たにガンマカーブのモードとして、ダイナミックレンジ1300%を実現した“S-log2”を追加。RAW記録時のモニタリング用途に加え、広いダイナミックレンジを活かしたAVCHD収録に活用することができます。
設定したパラメーターは他の設定項目と共に、カメラプロファイルとしてメモリーカードに記録できます。さらに、記録したカメラプロファイルは、別の「NEX-FS700R」にも設定でき、画質や映像トーンを合わせたマルチカメラ運用が可能です。
※ S-log2ガンマによるAVCHD収録は、低輝度での階調飛びや、高輝度と低輝度の境界でのノイズが増える傾向にありますので、すべでの収録で使うことをおすすめするものではありません
※ NEX-FS700Jも本体を有償アップグレードすることで、カメラプロファイルを共通に使う事ができます
組み立て式のカメラ本体は、撮影スタイルに合わせて様々な外観に変貌します。三脚・ハンディ・縦置きなどの運用に合わせて、ハンドル・グリップ・ビューファインダー(すべて付属品)の取り付けが可能です。グリップは、取り付け角度調節が簡単に行えます。